混浴
目的のダンジョンは王国各地に点在していて、遠出をしても、纏めて行ける訳では無い。今回はこれから暑くなる時期なので、北へ向かう。避暑と言うより、冬期は雪と氷に閉ざされてしまうので暖かいうちに攻略する予定だった。
街道を北上する、王都から近いうちは、道路はしっかり整備されていて、朝出発すると、昼頃にはドライブインの様な、食堂と馬を休めるスペースが有り、夕方迄走ると、ちょっとした集落が有って、取り敢えず泊まれる所が有った。
ドンドン離れて行くと、道路は一応砂利を敷いただけになり、食堂らしきモノは見掛け無くなり、宿や集落の代わりにキャンプスペースが現れるようになってきた。
当然、人通りも疎らになってくると、少し後を付かず離れずに走っていた馬車が急に距離を詰めて来た。
キャンプスペースに到着すると、後から来た馬車が前後に停まり身動き取れなくなった。
「よう、お兄ちゃん達、その馬車に7人はキツいだろ?俺等が2人預かってやるぜ!」
前の馬車から3人、後から4人、いかにもアウトローな容姿の男達が降りて来た。手綱の2人を合わせて9人、圧勝を確信してスープの馬車のドアを開けた、いや開けようとした。
「うっ!」
ドアの取っ手に触れたボスらしき男は、3メートル程弾かれて豪快な尻餅をついた。
「畜生!舐めたマネしやがって!正々堂々とでてきやかれ!」
ボスらしき男が鞘を払うと子分達もそれにならった。
ソレに応えたのはイクシー。
「コソコソ付けて来て、何が正々堂々?」
スープメンバーさえ想定しなかった。
「戦闘系は・・・」
援護に出ようとしたメンバーを遮ると、尻餅の男の耳に、フッと息を掛けた。男は、一拍置いてから、ズボンを下ろしてイクシーに飛び付く。触れる直前に結界で隠れると、そのままつんのめって転げると、自分のモノを握って、狂ったように腰を振った。子分が助けようと近付くと、押し倒して、ズボンを剥ぎ取った。身動き取れなくなった子分の耳に息を吹くと、四つん這いになっていて尻を差し出した。
ボスの奇行を止めようと、ほかの子分達が取り押さえる。掴みあっている所で、それぞれの耳に息を吹いた。ひたすらセルフプレイに励む者、お互いのモノを咥えあうモノ、尻を攻める者、攻められる者等、耳触りな呻き声と共に醜悪な絡みが続けられた。三十分程で息絶え絶え、その間に、お尋ね者リストと照合、小者ではあるがリストに載っている。犯罪の証拠になりそうな物、武器、金目の物の回収し、殆ど動け無くなった男達に拘束の首輪を付けて回った。
「戦闘系じゃなくても闘えるでしょ?見映えはサイアクだけど。」
ほぼ全裸の男達を品定め、
「全部、並以下ね。どれも要らないわ。早過ぎるし。」
吐き捨てるように言い、馬車に戻るように指示した。
日暮れ迄走って、目的のダンジョンの最寄りの街に到着した。お尋ね者達をギルドに突き出して、報奨金の手続き、戦利品を売却して、久し振りの宿に泊まる。
イクシーが商店街を見たいと主張、男子は宿に直行し、女子はショッピング、元の世界では逆だったのに、すっかり男女の行動パターンが板に付いている。
色々見て回ったが、必需品の買い足しだけで宿に向かった。他には客は居らず、夕食まで時間があったので、久々の風呂を楽しむ事にした。
脱衣場を抜けて、濃い湯気が立ちこめる露天風呂へ。浴槽の湯を汲んで身体を流す。湯気の向こうに人影?他に宿泊客は居ない筈では?ゆいは用心してタオルを縦にして前を隠した。
すぅっと風が吹くと、湯気が晴れ、ほんの数メートル先で男子達が湯に浸かっていた。
「オーイ皆んな、先に入ってたんだね!」
イクシーがノーガードで大きく手を振った。
「えっ?混浴?」
ミンシルが声を裏返すと、5人は慌てて背中を向けた。
「早く入ろう!」
イクシーはゆいの手を引いて、男子達に近付いた。
「お風呂でフルオープンが女子の常識って言ってたよね?」
サッとゆいのタオルを奪った。
「ちょ、ちょっと!ソレ女湯での事だから!」
ザブンと湯の中に避難。タオルを取り戻し、胸を隠して両腋でホールド、体育座りで一先ず安心出来る態勢が取れた。
「ゆいがおっぱい隠したから、コッチ見て良いよ。」
「いや、俺等、もう上がるから。」
「折角だから、一緒に入ろうよ!」
イクシーは、ボルが腰に巻いたタオルを引っ張った。慌てて抑えたがタオルはイクシーの手に、真上に向いたモノは手だけじゃ隠せず湯の中に避難。
「いや、お前、恥ずかしく無いのか?」
「え?何度も見られてるし、揉まれたりしゃぶられてるから、今更恥ずかしくなんて思わないよ、てか、ソレがカチカチで恥ずいの?なら、アタシに任せて!」
スルリと密着してボルのモノを捉える。ボルの表情が乱れてくると、浴槽の端に座らせて咥え、口の中で処理をした。
「皆んなもでしょ?」
手際良く4人も処理、そんな現場に立ち会ったゆいは、何となく、どうでも良い感覚になり、そのまま皆んなで湯を堪能した。




