新ユニフォーム
翌朝、
「あれ?着替え?」
ゆいは、昨夜準備していた服を見つけられずにキョロキョロ。
「コレ着て、ユニフォームだから!」
露出度の高い赤のワンピを着たイクシーが、淡い紫の服を差し出した。
予測通り、イクシーと色違いのワンピ。ホルターネックで、背中がほぼ丸出し。
「コレじゃあ、下着が丸見えでしょ、もうちょっと控えめが良くない?」
「大丈夫、見て!」
クルリと背中を向けた。
「特殊繊維に魔力を纏わせているから、ノーブラでちゃんとキープしてくれるの!」
軽く跳ねて、肉塊をバウンドさせて見せた。
渋々着替えると、キチンと合った下着を着けている時と変わらないホールド感で一安心したが、胸元も谷間くっきり。動けば溢れだしそうな新たな不安に駆られた。
「大丈夫!ソコも魔力でサポートしてるから!」
ゆいのクレームを見通してイクシーは、かなりアクロバットなストレッチを披露した。
トップと比べると、スカート丈は驚きはしなかったが、
「やっぱ、コレが必要ね。」
イクシーの手の平には、白いレースのリボンだろうか?極小さな布がチョコンと乗っていた。
「こ、コレって、ぱんつ?」
「うん、今のじゃ、スリットから見えちゃうでしょ?」
慌てて確認、少し腰を捻ると、スリットはぱんつの遥か上までパックリ開いていた。
「穿き替えて!」
「いや、そんな、目の前でなんて。」
「え?女同士は、フルオープンが常識って言ってたよね?」
「ソレはお風呂の事でしょ?解った、替えるから、ちょっと
アッチ向いてよ。」
ゴソゴソと穿き替えて姿見で確認、ぱんつが見えなくなったのは確かだが、ここまでが脚、ここからがお尻の曲線の切り換えがハッキリして、穿いていない様に見えなくも無い。裾を捲って見ると、最低限隠さなければいけない所はギリギリ何とか隠れていたし、魔法でパンチラも防ぐだろうと、一先ずイクシーのコーデに付き合う事にした。
戻って来たゆいをじっくり観察。裾を捲って中身もチェックして、
「ターンして見て!」
ゆいがフリーズしていると、イクシーは手本を見せる。遠心力でスカートが舞い上がり中身を披露した。拒否権は無さそうなので、クルリと真似をした。
「うん、良い感じね!ターンでこの位なら、普段はチラ見せね。」
「え?魔法で見えないって訳じゃないの?」
「まさか!チラリは男の浪漫でしょ?」
「あと、なんかスカート、そっちの方がちゃんと隠せてない?ユニフォームだったらお揃いじゃなきゃ!」
身長の差のせいか、丈に余裕があるし、プリーツになっていてスリットは無かった。
「まぁ、そんな細かい事で騒がないの!ソレよりもうペコペコだよ、食堂行こっ!」
イクシーの勢いに流されて食堂に向かった。
朝食は、男子達が泊まっている宿の食堂で待ち合わせ。ゆいの予定?期待では、元女子の皆んななら、過度な露出に苦言を呈し、ユニフォーム廃止か、普通に身体を覆うモノに変更出来ると踏んでいた。
「おはよ、イクシーセレクトなんだけどね、露出度高過ぎて落ち着かないの。」
「そんな事言わないで!メチャ似合ってるし!」
全員、うっとりと眺め大好評。乗り切じゃないゆいが反論を考えていると、
「そんなに露出に拘るなら、ナマ脚じゃ無くストッキングは?」
ブイヤの提案にイクシーは即、バックを漁って、ガーターベルトとストッキングを出してゆいに渡した。
トイレに行って着用、少しは落ち着いた気がして食堂に戻って食事を済ませた。
荷物を取りに部屋に戻ると、
「ねぇ、皆んなが反対すると思ってたでしょ?エロ過ぎって。」
「あ、うん、なんかあんなに褒められるなんて思っても見なかったよ。」
「アタシのスキルでね、どんな服で欲情するか解るんだよね、皆んながソソるポイントをまとめたらこうなったんだよ。反対する訳ないじゃん。」
ゆいは反応に困ったが、
「でも、どうして?」
「彼奴等全員、ゆいが好きなのに、行きがかりでアタシを抱くようになったでしょ?アタシは満足してるから、彼奴等にも目の保養させようと思ってね。あと、ゆいをもっと想った方が感情縺れて興奮しそうでしょ?」
ご機嫌のイクシーは、お泊りの交代制は継続するつもりの様だった。
出発の準備が整ってチェックアウト。外には男子達が待っていた。新しく揃えた色違いのシャツがイクシーの言うユニフォームだろう。黒のパンツは共通でミンシルがオレンジ、ボルが黄色、トムが緑、ブイヤが青、フカヒレが紺。イクシーの赤とゆいの紫で虹の7色だ。
パーティー毎にユニフォームを作るのは必須ではないが、比較的、若手のパーティーで流行っている。装備品の類も、見掛けは初心者にも買える安物、馬車も見掛けはオンボロなので、どこから見ても駆け出しパーティー。ギルマスの肝いりクエストを押し付けられる心配は無いだろう。




