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仕切り直し

『第二チュートリアルを再開します。』


と感じ、一気に明るくなった。


 視覚がハッキリすると、本編が始まったと思った時の森に居た。あたりを見渡すと、前回と同様自分を含めて32人、内訳は男子22人女子10人に変わっていて、それぞれ違和感のない服装を身に着けていた。


「ゆい!」

見覚えの無いエルフ男性がゆいを抱き締める、

「ミンシル?なの?」

「うん、チュートリアルからやり直しで、種族は変えられ無かったけど、性別は選べたんだ!」

スープのメンバーも再会を喜んだ。


 他の人達も、1回目はゆい達に、2回目はミンシルに世話になっているので、大いに盛り上がったが、1人だけ、その輪から離れようとする女子がいた。

「貴女、生島でしょ?」 

ミンシルが呼び止めた。慌てて逃げようとしたが、結界で拘束して、

「結果オーライ、皆んな生きているから、今度は協力して、第二チュートリアルをクリアしようぜ!」


 生島は無理矢理、他は率先して協力を約束した。先ずは、第二チュートリアルでの体験を共有する。

「生島だけが3周目だったんだね?で、漆黒の剣が帝都に渡るか、王国軍が負けたら失敗なんだよね?」

 王国軍の勝利と、漆黒の剣をキープが最低限のミッション。勝利は判り易いが、剣のキープはどういった状態が成功なのか判り辛い。

「闇ギルドの絹子を倒せばキープって認めて貰えるんじゃないかしら?」

久々の再会となった委員長が発言。他には、ティダコッパとカヒサーの領主をどうにかする案が出て来た。他の意見も有ったが、絹子を拘束する事でクーデターの勃発を避ける事を目的に定めた。


「じゃあ、早く王都に行かなきゃだね、作戦立てなきゃ!」

ゆいが、作戦会議に持ち込むと委員長が、

「全員で向かうとなると、大きい馬車か、ダンジョンの転送を利用するかの2択ね?」

と、方向を提案し、

「あっ、ちょっと待って!全員がここに戻って来たんだから、クリアすれば全員が次のステージに行けるかも?それなら機動力のある人だけで向かうのもアリね!」

「相変わらず、委員長は委員長だな!」

「ふふ、ミンシルは性別変わっただけじゃ無く、凄く大人っぽくなったわね!色々経験したからかしら?」

委員長は、一度殺されて、チュートリアルを繰り返した事を言ったつもりでいたが、ミンシルは、

「あ、いや、その、経験って、なんか、別にその、えっと・・・」

真っ赤になってしどろもどろ。

「大人の体験したって、顔に書いてあるぞ!」

ブイヤのツッコミでミンシルはオーバーヒート。無表情で遠くの景色を眺めていた。


 幾つかの意見は出たが、全員で行くか、代表が行くかで多数決。精鋭抜きで残るのは不安と言う事で、全員で向かう。ダンジョン転送は、非戦闘組が多いので避ける事になった。

 前回、騙されて奴隷落ちしたルートで闇奴隷商を返り討ち、そこで馬車を手に入れるか、正規の奴隷商に会って、馬車を譲って貰うか送って貰うか交渉する事で決定、早速北に向かった。


 5日間歩いて、イカツーべに到着。宿を探していると、

「何かお困り事でも?」

 商人風の男が声を掛けて来た。前回騙された時と同じ男だったので、トムは、

「32人で王都に向かっているんだが、今夜の宿を探してるんだ。全員はムリだろうから別れても良いんだが。」

「では、男性はコチラの馬車へ、女性はすぐそこの宿にご案内致しましょう!さ、さ、どうぞ!」

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