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因果応報(後編)

 エルフの里の者が、行き倒れの鬼人を見つけ里に連れ帰った。

「何とか生きているが、俺達のヒールじゃ焼け石に水って感じなんだ!何とかなりそうか?」

 集落の救命士役になっていたのは、新しく住み着いた2人、生島に殺されて、生まれ変わった2人だった。

「助けられますが、コイツ、前世で私達を殺した、生島ってヤツなんです。放置って選択アリですか?」

「流石に殺しては寝起きが悪い、生きるギリギリにハンデ負わせて奴隷商に売ってはどうかな?」

 里の呪術を取り仕切る、おばば様と呼ばれる老女が提案した。殺してしまえば、またチュートリアルに戻って、次の生活で楽しく暮らすかも知れない、そう思うと、おばば様の案に異論はない。

「では、スキルを消去しよう。」

おばば様は長い呪文をとなえ、生島の額に手の平を当てる。少し唸ると、

「まあ、こんなもんだろ。」

スキル無しを鑑定して、

「この首輪、無理に外したら、レベルが下がるヤツだね、引き千切っておやり。」

生島を運んで来た戦士が乱暴に引っ張った。

「うん、10から1に減ったよ!こんなもんかねぇ?」

「コイツ、汚い手でも何でも使ってレベルアップするから、何とか阻止出来ませんか?」

「そうだね、取り敢えずヒューマンでも病弱なくらいに筋力を落としてね、あぁ、コイツ読み書き出来ないのね?それなら耳と声を捨てちまって、それと目も片っぽでこっちもうんと下げて何とか見える程度にしてっと。」

鑑定しながら、次々と呪文を唱える。一通り済ませると、

「うん!これで奴隷商に売りましょうか?」

「それで、お願いします。ローシュクに一緒に殺された仲間が居ますので、彼ら経由で売りたいと思います。」


 生島が目を覚ますと、見知らぬ景色、エルフの集落だった。

[おはようございます、生島さん。]

日本語て書いたメッセージを見せると、まばたきしながら目を細め、

「・・・・・・・・・。」

口を動かした。

[私達が判りますか?]

生島は首を振った。

[前世で貴方に殺された元同級生です。]

生島の反応で、状況が理解出来たと判断、

[ボロボロですが、どうしました?]

声が出せないと知り、字を書く仕草でペンを要求、

[じゅう人の里で、前に一緒だったヤツラにボコられて輪姦(まわ)された]

[貴方が前世で殺した人達ですよね?自業自得ですね!奴隷商に売り払います、金輪際会わないと思います、さようなら。]

「・・・!・・・・・!!」

叫んでいるようだか声にはなならない。


 ロークシュに定住したヒューマン3人は、商人として働いている。エルフの里から、メッセージ付きで奴隷が届けられた。

「へぇえ?生島が女?あんだけセクハラしておいて、どういった神経?」

「コイツが一番嫌がるのはやっぱ、娼館だよね、娼館向けにカスタマイズしましょ!」

歯を1本1本、全て抜く。お客様を咥えた時の感触と、噛みつき防止の処置。それと、武器を握れないよう、両手の親指を切除する。通常は魔法で眠らせて麻酔状態での施術になるが、そのまま強行する。

 途中、気を失ってはヒールで復活させて3時間半。ボロ雑巾になった生島を見掛けだけヒール。ロリ巨乳美少女カスタマイズ済みとして娼館相手のオークションに出品した。


 落札したのはラビーカーの娼館オーナー。

「文字が読め無いので、どんな契約でもサインしますよ!」

落札者に告げて会場を後にした。


 娼館に買われた生島は、接客の指導を受けるが、全く言うことを聞かない。思い切り暴れるが、魔力も体力も最低限に下げられていたので、先輩娼婦に軽く捻られてしまう。逆らえばチカラで押さえつけられ、食事が残飯に変わる。数日で反抗は諦め自殺を試みるが、奴隷契約の縛りでそれも叶わなかった。

 更に数日、先輩の指導を受け入れる様になり、半年もすると、イクシーの源氏名で人気の娼婦に成長していた。

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