男子の疑問
それぞれ効果を試し、途中で一泊。新人パーティーがいきなり最下層クリアしては、悪目立ちしそうなので、ボス戦の手前で引き返す。と、思ったが、ボスエリアに入ってしまい、倒さなければ帰れない状態になってしまった。
仕方が無いので戦力チェックを続ける。ボスは二足歩行で巨大なハンマーを振り回す牛頭の魔物。飛び道具は無さそうなので、フカヒレが盾の耐久試験。
身長3倍以上の魔物が振り降ろすハンマーを盾で受け止める。半歩下るが涼しい顔、
「あっ、カウンター切ってなかった!」
何発か試す積もりでいたが、盾にエンチャントしてあったカウンター効果で、ボスを粉砕してしまった。
「結果オーライ、エンチャントのカウンターも試せたし、あの魔石高く売れそうだね!」
フカヒレはニコリ。ゆいはブイヤを鑑定して、
「ブイヤの実験も成功みたいだよ!レベルアップしてる!」
経験値がパーティーメンバーに配分されるのを確認する為、ブイヤは今回戦闘に参加していなかった。レベルアップのタイミングから、グロウの効果も反映しているようだ。
降りる時に魔物をしっかり片付けていたので、登りはハイキングペース。また一泊してバッジの受取日に合わせて街に帰った。
ギルドに着いて手続き。
「仮登録のバッジをお願いします。」
受付嬢に渡すと、銀のトレイに並べ、その隣に正規のバッジを並べた。
「キャッ!」
受付嬢の悲鳴と共に、仮登録バッジが眩しく光り、パッと消えてしまった。
バッジには討伐の成果を記録する機能が有り、仮登録バッジから正規バッジにデータ移行をしたが、仮登録バッジのキャパをオーバーしていたので移行に失敗したようだ。
「スミマセン、今回の実績はパーティーランクに反映出来ません、回収した魔石やアイテムで申請すれば、認定出来るかも知れないのですが・・・」
「あ、いえ、そんなに気になる実績でもありませんので、そのままで結構です。」
ゆいは、悪目立ちを回避する事が出来て、心の中でガッツポーズ、さっさと宿に戻った。
一休みしてゆいとミンシルは魔石を売りに行き、食糧や回復剤等を補給。服や靴も都会仕様で探してみる。
ゆいは、最初にエルフの集落で買ったワンピースをずっと着ているが、高身長が災いして丈が足りなかったので、ずっと新しい服を探していたが、どこに行っても同じ様な品しか売っていなかった。
「こんなのが良いな!」
ゆいは迷彩のパンツを手にしたが、
「それはダメ!女の子なんだから、こんなのじゃなきゃ!」
ミンシルは胸元がザックリ開いたワンピースを選んだ。
「コレじゃ下だけじゃなく、上も気になるでしょ?ワンピースってバンザイすると、ほら!」
両手を上げると、スカートとしての機能を果たしていない事をアピールした。
「今日も純白ね!じゃあ、スカートとトップス分かれてれば良いのね?」
ミンシルの勢いが勝り、黒いミニのプリーツと白の襟付き袖無しのシャツ。胸元はゆいの希望で控え目に出来たが代わりに臍チラは免れなかった。
ミンシルもお揃いで買ったが、臍も太腿もしっかり隠れている。ゆいがクレームをつけても全く気にならない様子で、サイズをメモって来た男子メンバーの白シャツ黒パンツをユニフォームっぽく揃えて宿に戻った。
宿に残っていた男子メンバーは、風呂でリラックス?いや、謎に包まれていた。
「アッチのゆいちゃん?って言うより奥野君?皮付きウインナーって虐められてたけどさ、今のコレってどうなんだ?」
ボルの疑問は、元女子の仲間は解決出来ない。フカヒレも、
「男湯って、皆んな前を隠してんだよな、ガン見すれば見えるかも知れんけどさ。」
と、首を捻る。トムはポツリポツリと、
「多分ね、ココがこうだから、『皮付き』では無いと思うんだよね、サイズ的には4人共そんなに変わらないから、一般的なんじゃないかな?」
「今のゆいちゃんには聞けないよね?取り敢えず、ノーマルらしいって事で気にしない事にしとこう。」
と、ブイヤが纏めて風呂を上がった。




