最北にて
非戦闘員が1人だけになり、護りながらでも闘えるようになったので、ダンジョンの転送結界を利用して一旦都市部から離れる事にした。カヒサー郊外のダンジョンに潜る。深層で、最北端ヤウーソのダンジョンへの転送魔法陣が見つかり、発動条件も今までと一緒、労せずにヤウーソに到達した。
ボスをサクッと倒し、地上に出る。ギルドの出張所で登りながらゲットしたアイテムを売って、周囲の情報を聞いた。
「獣人の集落なら、東の海岸沿いに幾つも有りますね、若い方達が都会に流出しているので移住は歓迎されると思いますよ。」
期待膨らむ情報に、早速東に進路をとった。
半日程歩いて集落に到着、獣人も居るが、殆どがヒューマン。暮らしの様子を見ながら一泊。他を見てからと判断を保留にして先に進んだ。
1日1つのペースで集落を通過、獣人が少なかったり、居ても猫系が少なかったりで、5つ目でやっと猫系が殆どを占める集落に辿り着いた。
里長に相談すると、漁師さんが人手不足で住み込み可との事で早速訪問、即採用だった。
ゆい達全員も泊めて貰い、海鮮を堪能、出港を見送ってから最寄りのダンジョンに向かった。
シェィサのダンジョンに到着。サクサクと進んで最下層手前迄進んだが転送の魔法陣は見つからなかった。奴隷商からゲットした馬車はカヒサーの厩に預けているので、転送がダメなら歩くしか無い。次のダンジョン迄足を伸ばして転送魔法陣に賭けるか、ヤウーソに戻るかで悩み、確実性を取ってヤウーソに戻った。
寄り道無しで3日でヤウーソ。早速ダンジョンに潜り、登ってきた時にチェックしておいた転送の魔法陣の所にに来たが、
「コレこの前鑑定した時はカヒサー行きだったんだけど、今はツェーべね、行き先って固定じゃないみたいね。」
カヒサー行きがツェーべ行きに変わっていた。
王都に近いツェーべに飛んで、冒険者登録とパーティー結成をしてからカヒサーに戻る事にした。
ツェーべのダンジョンのボスエリアに転送された。ボスは多頭竜で全ての首を落とさなければ、再生を繰り返す厄介な敵だった。
一矢で2、3本の首を吹き飛ばしたが、次の矢を引いているうちに再生してしまう。広域に魔力の刃を飛ばしたが半分位吹き飛ばして、壁を粉砕。更に広域で高出力も可能だが、ダンジョンを壊しかねないので、弓を連射する。一方的に攻めるが、再生が上回る。
他のメンバーも加勢、1本対1人で苦労しつつも倒して行くと、再生速度が落ち2時間を超える戦いに勝利した。
登りに出没する魔物も、今までに無く強力だったが、擦り傷程度で突破して、地上に立った。
ツェーべの街で宿をとり、近くの居酒屋っぽい店で夕食。
「今までボス戦ってゆいがチャチャッと片付けてたから、ちょっと焦ったな!」
接近戦メインのドワーフ・フカヒレは巨大な敵との戦いは初めてだった。他のメンバーも初体験だったが、飛び道具だったので実感が薄かった様だ。
落ち着いた所で、各自のチュートリアル期間、レベル等を確認し合う。
フカヒレはチュートリアルが3年間でレベル49、本編開始からはレベルアップしていない。
ボルは5年で60、本編で64にアップ。
トムは5年、62スタートで65。
ブイヤは5年、65スタートで66。
ミンシルは1年、30からのスタートだったがゆいの導きでレベル上げし、41に急上昇している。
最初に出会った獣人のリーダー格の虎鉄が28だったので、コレでもかなりハイレベルだ。
「ふぇ?ソレってチート過ぎだろ?」
ゆいの9999を聞いたブイヤは妙な反応で呆れていた。更には、スキルの多さと、レベル高さに、またも全員が溜息。取り敢えず、それぞれ何を伸ばしたら良いかを考える事にして宿に戻った。




