提案
沙奈は、今日のデートを杏として接してほしいとお願いしてきた。
遊び方も食べるものも、なんなら…
キスの仕方まで…
……
それは、もちろん…可能だけど、沙奈は大丈夫かな?
「いいよ。でも、ムリだったり辛いならすぐに言ってよね?それが約束できるなら、そうするよ?」
…
「うん、わかった」
杏は、大食いだしよく笑うし、運動も大好きだ。
なので、とりあえずピザ食べ放題に行ってそのあと、運動することになっていた。
でも、プランにはなかった休憩を合間に入れた。
杏ちゃんは、元気すぎるよと、息をはぁはぁしながら、沙奈は笑った。
そして、散々遊んで夜は僕の部屋にくることになっていた。
杏は、キスが好きなんだけど…
結構激しめのキスだ。
でも、沙奈は…
沙奈は、潔癖症ということもあり、かわいいキスを僕はする。
「ねぇ、沙奈…」
「して?杏ちゃんみたいに、わたしも…」
「いいの?」
「うん。」
僕は、沙奈に激しめのキスをした。
なんだろう…この感じは…
浮気の浮気みたいな、不思議な感覚だった。
「どう、沙奈?大丈夫?」
「えと…あの、うん。」
沙奈には、ちょっと刺激が強すぎたみたいだ。
でも、これはこれでなんか新鮮だねと、ちょっと受け入れつつあった。
それから数日間、沙奈と過ごした。
次の日は、普通に沙奈として接した。
沙奈は、楽しかったけど、わたしにはまだハードだったなって言って笑った。
——
ちょっと、沙奈が積極的になりつつある反面、最近あまり友樹と遊ばなくなった。
でも、これはたまにある現象だ。
前にも杏がしばらく音沙汰なかったときがあったっけ。
だからといって、こちらからは連絡はしない。
向こうから連絡がくるまで、ジッと待つのみだ。
でも、急にひょっこりやってきたりする。
僕は、はじめ複数の彼女と交際するのに、戸惑いがあった。
ちゃんとひとりひとりに向き合えるのかなってね。
でも、いざそうなってみるととても新鮮な感じでいい。
突然連絡なしだったりもするけれど、でも僕は全然待つし戻ってこないなら、それはそれでさみしいけど、仕方ないかなって思う。
「今日…なにしてる?」
奈留から連絡がきた。
「家にいるよ?そっち行こうか?」
「うん!」
奈留の部屋にいくと、珍しく少し部屋が荒れていた。
?
奈留は、僕に普通に接している。
でも、なんか落ち着かないみたいだった。
「奈留?なんか落ち着かないみたいだね?どうしたの?」
…
「あのね…実は、ないの」
?
「なにが?」
「クシ」
「え、あのいつも使ってるコーム?」
「うん…」
だからか。
奈留は、コームを探して部屋を散らかしたのか。
僕は、奈留と一緒にコームを探してあげた。
もしかして?
やっぱりビンゴだった。
「奈留、このバッグに入ってたよ」
「あー、このバッグか…」
奈留は、クシをギュッとして
「ありがとう」
と安心した顔をした。
「ねぇ、奈留?」
「うん?」
「あのさ、僕たちさ…一緒に住まない?」
突然の申し出に、奈留は驚いていた。
僕は、前からそうしたいなって考えていた。
そして、しばらく考え
「それじゃあ、広夜が疲れちゃうよ」
と、僕を一番におもってくれる奈留。
「大丈夫だよ。僕は、疲れない。むしろ色んな人と交際できて新鮮なんだ」
と、こたえた。
奈留は、クスッと笑って考えとくって言った。
それから数日後、奈留が一緒に住みたいと申し出てくれた。
僕は、これから奈留と同棲する。
他の三人にもそれはきちんと説明してある。
三人らかも了承をもらったうえで、同棲する。
さてと、新しい新居を奈留たちと一緒に探さないと。
奈留たち?ってなりますよね?
ええ、そうなんです。
僕は、奈留と同棲するとともに、他の三人とも…暮らしちゃう?
どう?うまくいくかなぁ?
でも、実践してみるのは、ありかな。
でも、ベッドは二個しか置きません。
続く。




