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僕には彼女が四人いる それでも本命彼女の幼馴染は怒らない  作者: 猫の集会


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3/5

それぞれ

 ある日、僕は友樹とデートしていた。


 友樹は、街ですれ違った可愛い系女子をみて、ほんとうは清楚系女子が好きなんでしょ?と言ってきた。


 清楚系もいいけど、ボーイッシュな友樹もかわいいよと、言ったんだけど、友樹はいまいち納得していない。


「そもそも、広夜《ひろや》は奈留ちゃんと付き合ってたでしょ?やっぱり清楚系だよね。」

 とプンプンしている。


「もう…いつも言ってるでしょ?友樹には友樹にしかない良さがあるって。」


 …


 友樹は、奈留に敵意を持っているというか…



 友樹は、あまり自分に自信がないみたいだ。


 どうしたら、わかってもらえるかな…



 ——



 年末、僕は実家へとかえった。


 いつも通りの我が家は、とても懐かしい。



「どう?奈留ちゃんとは、交際順調なの?」


 …


「あぁ、順調だよ」

「そう、それならよかったわね。」


 …


「うん。」


 うちの両親は、僕と奈留との交際を知っている。


 幼馴染だし、ずっと一緒にいたから、いずれ結婚もするだろうと思っているはずだ。



 しかし、僕に他に三人の女性がいることは、はっきりとは知らないらしい。


 でも、なんとなく薄々わかっているっぽい。


 でも、それについては本人同士で理解しているなら、いいって感じらしい。


 理解力のある両親に感謝だ。



 僕が実家に帰っている間は、三人も実家に帰っている。


 やっぱり家は、落ち着くーと皆がいう。

 でも、なんか違和感あるよねと。


 僕の実家と奈留の実家は、近いので、帰りは同じ電車に乗ろうと約束している。



 ——

 

 約束の日、奈留はおつかれだった。


 実家でも、なんか…なんか疲れたーと、グッタリしていた。


「今日は、僕の家泊まる?」

「うん、そうする。なんか疲れたなぁ。家に帰ると、テンション上がって、へんになるんだよね」

「いいじゃない、楽しくて」

「そうかなぁ…」

「そうだよ。てか、ずっと実家にいたから、奈留ロスすぎる。早く電車つかないかなぁ」

「ふふ、わたしもそう思ってたんだ」


 僕たちは、こっそり電車でキスをした。





 ——

 

 しばらくして、奈留は、ため息をついた。


「わたしって…なんでこんななんだろう」

 って。


「奈留は、奈留なんだからいいんだよ。だって、僕が愛した奈留なんだから。これからもずっと愛し続けるよ」


 ……


「ねぇ…もし、もうひとり彼女が増えたらどうする?わたし…捨てられちゃう?」

「そんなわけないよ。たとえ彼女が増えようとも、僕はずっと奈留を愛するよ」

「そっか、ありがとう」

「こちらこそ」


 僕は、これからも彼女が増えるかもしれない。



 なんなら、減る可能性だってある。


 でも、僕の愛した人すべてが大切で愛おしい人なんだ。


 僕を慕ってくれるなら、僕は君を…君たちを愛し続ける。



 ——


 四人との交際は、いまのところ順調だ。


 でも、たまになぜそうなった?ってことが起きる。


 それは、とある休日前夜。


 杏から明日遊ばない?って連絡がきたんだけど、いざ待ち合わせに行くと沙奈がいたりする。


 沙奈は、申し訳なさそうに

「わたしでごめんなさい」

 と謝ってくる。


 僕には、ごめんなさいの意味がわからない。


「どうして謝るの?急遽予定変更なんかたいしたことないでしょ?沙奈、きてくれてありがとう」

「広夜は、優しいね。」

「普通だよ、それよりご飯ピザ食べ放題いく予定だったけど、沙奈ソバの方がいいよね?」

「ううん、杏ちゃんと同じでいい。杏ちゃんとどんな感じで過ごすのか、体験したいし。てか、広夜…いつもと服装違うんだね?」

「あー、うん」

「それって、彼女ごとにちゃんとかえてたりするの?」

「うん、まぁそんな感じ」

「大変じゃないの?」

「そんなことないよ?なんなら楽しいし。」

「そうなの?」

「うん、楽しいよ。じゃ、行こうか」

「うん」


 僕は、沙奈の手を握りピザ食べ放題へと向かった。



 続く。

 

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