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再会

 空くんの体調はだんだん悪くなっていっていくようだ。メンタル面での悪影響もあるかもしれない。

「お医者さんにおじいさんをみてもらっていたら――ずっとこのままじゃいけなかったんですよね……」

 空くんはそう呟いてからせき込み始めた。

 これは早く病院に連れて行かなきゃいけないかもしれない。だけど――、まだ元の世界には戻れないのか。

 その時、尻ポケットに入れていた資料からベルのような音がかすかに聞こえた気がした。前も似たようなのがあったけど、着信音みたいなものかな?

 ドキッとしながら資料を手に取ると、今度は地面が鳴るような低くにぶい不思議な音がした。



         *



 前と同じなようなそうでもないような。そこまで詳しいルートもその景色も覚えていないけど、不安になりながらも薄暗い道を歩く。緑の匂いが濃いな。


 あきらめずに歩き続けると、急に視界が開けてきた。

 そこには見覚えのある屋敷と、誰かにおんぶされている空くんと風香ちゃんがいた。

「あれ? ……ナースのお姉ちゃん!」

「久しぶり風香ちゃん。お姉ちゃんまだ看護学生だから――、ええっと、ナースの見習いだから――、まだナースのお勉強中だよ」

「そうだったっけ?」

 風香ちゃんは相変わらず天真爛漫で元気そうだけど、おんぶされている空くんは顔色が悪くぐったりしていた。

「空くん、大丈夫? あ、すみません。ええと」

 空くんをおんぶしている子は、何故か動揺したような感じで名前を教えてくれた。

「あっ、あの……、相馬渚と、言います。それと……、こちらは海くんと言います」

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