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おじいさん
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「お体大丈夫ですか?」
「……心配かけてしまい申し訳ありません。あまり良いとは言えませんが、大丈夫です」
おじいさんとお話しできたのはその日の夕方になってだった。
不調のせいかもともとの体質か、体格はやせ気味だったけどよくよく見ると手のあたりにむくみがあるようだった。顔色も、特にほっぺたのあたりもくすんでいるように見えた。ベッドから起き上がって椅子に腰かけられているけど、無理されてないだろうか。
おじいさんの体調は気になったが、おじいさん自身が話したいことが多いような感じだった。
教えてもらったのは、あの二人がこの屋敷に来た時のことや普段の変化はないけど穏やかな生活、二人の家庭の事情やおじいさんがこの広い屋敷に一人だけいた理由など。
やはりおじいさんの体調は相当に悪いようで元々近い内に入院の予定があり、それを契機に屋敷も手放す段取りだったらしい。
「妻も幼かった娘もとっくにこの世にいなくてね、思い出は残っているけど持て余していたんです」




