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白銀の狩り3

カイン 30歳 異世界転移済み。コック。 アマチュアサイコメトラー メイス"骨砕き",くない

イナホ 稲荷神 白狐

ショーン きのこの精霊

アベル 白狼騎士団チーム1 リーダー

シャイン 白狼騎士団チーム1 細剣

マックス 白狼騎士団チーム1 タンク

ニック 白狼騎士団チーム1 援護、索敵

ウォーレン 白狼騎士団団長



「ところでカイン。お前必殺技ってないのか」


ニックが突拍子もないことを言い出した。


「必殺技?いや、ないよ……そもそもその定義は?」


「?俺ぁ定義とか、んな難しいことはよくわかんねぇけど……必殺技だぜ?

必ず決める得意な型とかないのかよ?」


ニックは当然のように言う。

そもそも突拍子もなく始まったこの会話、どう答えるか迷って質問返しする。


「え?逆にニックはなんかあんの?」


「あん?俺様にないわけねぇだろ。かっちょいい型なんて必殺技として認識してるっての。

とっさの時とかは身体に慣れた型で動いちまうもんだ。だから定番の型ってのがいくつかあるといいんだよ」


意外にまともな回答だった。


「例えばどんなのがあるんだ?そもそもニックのメイン武器ボウガンだろ?

むしろ必殺技みたいなの作ってるよりしこたま打ったほうがいいんじゃないのか?」


「カインよぉー。わかってないぜ。

まだまだ甘えよ。

遠距離武器を持つ俺の長所って何だと思う?」


「へ?え、えっと……遠くから安全に攻撃できる?」


「そうだ。じゃあずっとおんなじ位置にいたらどうなる?」


「あ、えっと……敵に詰め寄られる?

でも待てよ。詰め寄られないように前衛がいるんじゃないか?」


「その考えが甘えんだよ。カインはさっきの戦いで俺が迫ってくるアンデット間引いてるの見ただろ?


それを同じ位置でやってたらさすがのアンデットにも気づいて狙われる。


わざわざ俺に向かってくるやつに矢を向けてたら間引くことなんてできねぇよ。


気づいた時にはタンク役のマックスも後退を余儀なくされて、しまいにゃアベルやシャインも巻き込んで混戦だ。


そもそも援護役は混戦になると途端に打ちづらくなる。味方もいるからな。


だから、そうならねぇように俺は敵の的にならず敵は俺の的になり続ける。

敵さんにとって、白狼騎士団チーム1には

"姿の見えない死神がいる"ってことになるんだよ」


「へぇー……確かに。

でも今の話と必殺技の話はどう繋がる?」


「ふっ。必殺技ってのは何も攻撃手段でないとだめなわけじゃねぇ。


ボウガン使いは、リロードして矢を打つ。この行為の繰り返しだ。


だが、実践でさっきの俺の考え方を踏襲すると、走って動き回りながらリロードしてタイミングを見計らい矢を打つ。


これがルーティンになる。

だから、走りながらリロードする、敵を躱しながら、避けながらリロードすることが重要になってくる。」



確かに……戦闘行為は何も相手を倒す最期のアクションだけじゃない。

何事も準備しないとうまく行かないのと同じで準備8割、本番2割だ。


「で、ニックはどんな感じのリロードをやってるんだ?」


「まぁかんがえつくのはだいたいやってるな……回転しながらリロードが基本。

回転止まるときに反動でグッと引く感じかな?


回転は直線上を右足、左足、右足と置きながら一回360度周る感じとかかな。」


ジャズダンスのシェネの動きだ。


「あとは相手から目を離したくないときとか、とっさの緊急回避でたまにやるのが、側宙しながらひくとかかな……」


ヒョイ スタッ


側宙は腰の高さを一定にしながら頭足をぐるんと回すやつだ。

体操選手がやるようなきれいなのというよりパルクールでやってるような荒いけど着地からそのまま走れるようなそんなタイプだ。


いずれにしても俺にはまだまだだが、壁とか木とか使ってなら出来そうだから今度挑戦してみよう。


他のメンバーの必殺技もちょっと興味があったから聞いてみよう。


俺はニックに礼を言ってシャインにヒヤリングを始めた。


「シャイン。シャインは必殺技とか持ってるの?」


「ふ。何を言っている。意外に子供なのだな……」


あ……軽蔑の眼差し……ちょっとひどくない?


「あ、ごめん……いい方が間違えたな。技とか戦いの型とか持ってるのか?」


「ふ。当たり前だ。なかったら真っ先に死んでいる」


「なんか、色んな人のを参考にしたいと思ってるんだけど、シャインの技で良く使うのとかはないの?」


「私がよく使う技は毎回戦闘で一度以上使っているのがある……


私は二刀流使い。


その二刀は特殊な素材出てきていて刃を重ね合わせると共振が起こり、刃のはこぼれがしなくなる。


戦闘が長引けば長引くほど優位に働く技。」


「ほう……それはそれだけ特殊な武器なの?」


一見普通の金属だ。


「同質の素材であれば大丈夫。

共振は、気の応用。小刻みに揺らす術が共振。」


ふーん……硬功術は気を固めるからその逆か

なるほどな。


「そっか。勉強になったありがとう!」


想いがカタチになるこの世界では気の効果がホントに多種多様だが理にかなっている気もする。


みんな色んな技もってんだなぁ……。




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