白銀の狩り1
カイン 30歳 異世界転移済み。コック。 アマチュアサイコメトラー メイス,くない
イナホ 稲荷神 白狐
ショーン きのこの精霊
アベル 白狼騎士団チーム1 リーダー
シャイン 白狼騎士団チーム1 細剣
マックス 白狼騎士団チーム1 タンク
ニック 白狼騎士団チーム1 援護、索敵
ウォーレン 白狼騎士団団長
昼間照りつけた太陽がダンダン西へ傾き、辺りが夕焼けに照らされる時間、白銀の鎧を身にまとった一団が聖教国ロウにかかる大橋を渡っている。
「各隊、準備はいいかっ!?」
「「「はっ!」」」
「では、これより作戦行動に入るっ!
各隊、散開。」
作戦行動とはいうものの、決められたルートを周る夜のオリエンテーリングみたいなものだった。
アンデットの頻発エリアはだいたい明確になっている。基本的に水辺に多いがその中でもよくでてきやすいポイントがあるから、そこを周回するのだ。
聖教国ロウは水辺に囲まれた島のようになっているその水辺の北側にはウィゴーの村、南側にはタミルの村がある一晩で各チームがそれぞれに1周見回りをしていく。
今晩はチーム1はウィゴー村周辺からスタートして南下しながら各ポイントを周るコースだ。
「はやっ!この馬こんな早いの!?」
「スネイプニルはもとの世界では北欧神話に出てきた主神オーディンの馬だからね
特別なんだよ」
「その馬がこんなにいるとなるとさすがに現実離れだよな……」
「僕はこっちに来てすぐにシャインに会ったんだ。シャインはその時、スネイプニルに跨がって遊んでたんだけど、僕はヴァルキリーに迎えられたのか!?って心底思ったよ」
「ヴァルキリーでなくて悪かった……」
「あっ!別にシャインのこと悪く言ってるわけじゃないからね」
「まぁー最初にシャインがスネイフニルにまたがってるとこみたらそうなっても仕方ないわな……」
これは一重にシャインがクールで美形すぎるのが悪い。罪な女だ……。
今は取り急ぎ所定時刻までにウィゴーの村近くにつくように馬を走らせているが、俺は馬術はまだできないので、アベルの後ろに乗せてもらってる。
やったことないからできないのは仕方ないがどことなく周りから蔑んだ声が聞こえてくるのが心を痛める……
なるべく早めに乗馬の練習しよう。
順々にポイントを巡り先日アベルに初めて出会った場所の近くにやってきた。
イナホ……何処行ったんだろうな。
あの日から、姿消したんだよな……
イナホとはこっちに来る間の2週間くらいだが、ずっと一緒だったしちょっと心残りなんだよな……
そういえば、モモスさんやガイさんもどうしたんだろうな?ロウに入ってすぐに自分のやりたいことやってたし、宿泊先もきいてなかったから、再会できそうな目処もたってないし……
携帯がないことの不自由さ痛感するなぁ……
テレパシーでコンタクトとかできればいいけど。
「できないことないッスよ」
「へ?」
「いや、テレパシーでコンタクトできないことないッスよ。ただ、相手の位置認識がいるッスから、座標情報の認識と思念の送受信ができたらッスね」
「え?それもそうだけど、なんで何も話してないのに割り込んでこれた?」
「宿主さまー、もう何日一緒にいると思ってるッスか?
5日くらい一緒にいたら考えてることくらい読めるようになるッスよ。同化してるんスから。」
同化はやっ!しかも、俺の思考読みつつ、ショーンはショーンで自我があるとか、終いに乗っ取られないか不安になるわ……。
「大丈夫ッス。イナホ様からその辺りは契約で施されてるッス。乗っ取るような素振りしたら自分が死んじゃうッス」
そ、そうなのか……
まぁ、ならいいんだけど。
まったく、不思議生物ここに極まるだな……




