白狼騎士団 隊舎にて
カイン 30歳 異世界転移済み。コック。 アマチュアサイコメトラー メイス,くない
ショーン きのこの精霊
トリス ビキニアーマー戦士
ムーク 呪術師 舞空術使い
クロム アサシン 認識阻害
アベル 白狼騎士団 弓道経験者 転移済
ウォーレン 白狼騎士団 団長
ホワイト公爵 ワイツ家当主
「じゃあ、これから騎士団の動きに関して説明しますね」
アベルから今回入団することになった4人に対し騎士団に関して説明してもらえることになった。
「白狼騎士団は今20名ほどの人数です。
通常25人程度。ここ1ヶ月の入団試験は入団者0に対して、今回は4人我が隊に加盟したのは非常に大きいことです」
「え?なんでそんな入れ替わりが激しいんです?」
俺にとっては自然な質問だった。
「それを聞きますか?殉職です……」
5人も!?
「残念ながら、小隊全滅です。
これからという皆さんにこんな話をするのは酷ですが、現実を認識しておかないと気が緩みます。
その点はしっかり受け止めてください」
「「は…はい」」
全員さすがに予想外な現状に言葉をなくす。
「ただ、その壊滅した小隊の団員はほとんどが入団1年目以下のメンバーでした。
バランスのいいチームでしたのでそのメンバーで活動してもらっていたんですが、こちらの采配ミスも否めない状況ですね……」
重苦しい空気が場を制圧する……
「ただ、今は過剰戦力になりますがチームのバランスと指導要員を着けたチームで行動するようになったので同じ轍は踏まないはずですよ」
「よかった……チームはどうやって組むんですか?」
「通常4人か5人のチームで連携を意識して固定メンバーで常に行動してもらうようになっています。
皆さんのチーム分けは明日です。
今日は、こちらの宿舎の説明を私からさせて頂き各人自由行動になりますが、
今日中にこの隊舎に住めるよう家財道具一式を持ち込んでください。」
おぉ。徹底的な集団行動だな。
ま、この四六時中一緒な環境が隊の連携やなんかを強くするんだろうな……
隊舎は
1階入ってすぐがMTGルーム兼食堂。
1階の奥が訓練場。
2階が手前が隊倉庫、奥が女宿舎
3階はワンフロアが男宿舎
4階が手前が浴室と奥がベランダ兼洗濯場
こんな感じだ。
また隊舎自体はホワイト公爵の屋敷の隣に位置している。
また、団長と副団長は屋敷内の詰め所に住んでいる。
ちなみにアベルは隊舎長と言って、寮長のような役目も担っているそうだ。
俺はこの国に入ったのも最近だったのもあって家財道具なんかもなかった。
やることもないので、訓練場へ行ってみることにした。
「おっ?カイン。どうしたんです?もういいんですか?」
「敬語はヤメてくれって」
「あ、あぁ悪いね。こういう簡単に切り替えできなくてね。
それで、もう家財道具の整理とかはいいのかい?」
「あぁ。元々この国に来たのも、数日前だし、身軽なんだよ。
で、時間もあるからせっかくだし訓練場に顔出してみたってわけ」
「そうか。まだ昼過ぎだから、ここに来るのは非番でやることがない人くらいだ。
非番の人はだいたい身体を休めるか、ギルド依頼をこなしてるからね。
我々の通常業務時間は夜だし、3つの騎士団が入れ替わりで当番を受け持っている」
「そういうことか。アベルは今日は俺達の説明があって暇なわけだ」
「まぁ、そういうことだね。
よかったらちょっと話さないかい?」
「あぁ。いいぜ。こっちこそアベルと話したいことはたくさんあったし……ちなみにそのアベルって名前はこっちに来てからか?」
「ふふ。そうですよ。僕も日本人ですし、本名は安倍晴一です。不思議とこっちにきたらアベルとして認識されたんでもうアベルにしてるんです」
「はは。俺も似たようなもんだ。
俺は山田カイだが、何度話してもカインになってたし、カインで通してる」
「なんか、不思議ですよね?日本語とほとんど変わらない言語なのに……」
「あぁ、ひらがなやカタカナはないものの文法や50音は普通にあるみたいだし……」
「異世界の不思議ってやつですね」
「確かにな。」
「ところでカインは日本ではどんなことしてたんですか?」
「俺か?俺はサラリーマンだったよ。
30歳だし、勤務8年目だし主任クラスのそれなりのベテランだぜ。」
「えっ?!そ、そうなんですか?
カインも令和の世界から来たんですよね?令和何年です?」
「うん?令和2年だよ?
あ……そうか。聞きたいことはわかったわ。どうも、こっちと日本では時間の流れが違うみたいなんだ。
日本の1日はこっちの2年くらいみたいだから、多分その違和感じゃないか?」
「えっ?あ……は、はい。
そうなんですか?でもなんでそんなことわかるんです?」
「俺がこっちに来てから1回向こうに帰ってるからな」
「えぇ!?そんなことできるんですか?!」
「いや、まだできるのかはわからないよ。ただ、できたのは事実だ。ちなみにアベルはどうやってこっちに?」
「あれ?前も言わなかったっけ?」
「あ、確かに聞いてるけどそうじゃなくて、何かにこっちに来たいか聞かれたんだろ?それって誰に?」
「うん?……えっと……どうだったかな?
光にそういう風に語られたのは覚えてるけど、えっと……神社でそういう声をかけられたんじゃないかな?」
「あんまり覚えてないの?」
「うーん、夢でも何回もこっちの世界に来る瞬間を見たから、どれがホントの記憶だったかわからないんだよ」
「へぇー。そうか。
ま、俺も神社なんだわ。やっぱり神社が関係してるのかな?お稲荷さんじゃない?」
「あ、えっと、いや、あんまり何の神様かはわかってなかったから、神社は神社だったはずなんだけど……」
「ふっ。日本人あるあるだな」
「ま、そだね。」
「またなんか思い出したら教えてくれよ。向こうに戻りたい未練があるわけじゃないがなんか色々知りたいタチでな」
「わかった。何か思い出したらね。
そういえばカインの戦闘は誰かに訓練受けたの?」
「うん?まぁ、こっちに来てからな。でも立ち回りとか基本的なことだけだけどな」
「へぇー入団試験の時の戦闘指揮はカインがやってたんでしょ?」
「あぁ。まぁ、あの程度の状況判断と臨機応変の対応くらい企業戦士なら誰でもできるって……」
「え?そうなの?ウォーレン団長も褒めてたよ。あの人も自分で先陣切るけど、指揮もするタイプだから」
「あ、そうなんだ。じゃあウォーレン団長からは色々学びたいな。なんか機会あんの?」
「いや、機会はあんまりないけどでも願い出れば応じてくれるかもしれないし、こっちから発信しないとチャンスなんて掴めないからね」
「まちがいないな。あ、あとこっちの世界の能力開花は、アベルはどういう風にやってるの?もちろんこっちきてからだろ?」
「あぁ。もちろんそうだよ。僕はテレパシーと千里眼が今は使えてるけど透視とかもできそうな感じだね」
「うん?なにそのできそうって?」
「えっ?逆にカインはそういうのないの?」
「ん?あ、そういえば、この前の試験の時も気功術イメージして怪力だせたか……いやあるかもね」
「だよね?想いがカタチになる世界。なんだってできそうって感じになるよね」
「ふ、確かにな。あるな、そういうこと。
なかなかステキな世界だよな」
「僕もそう思うよ」
俺達はこっちに来た経緯など、色々と話をした。俺は白狼騎士団でアベルと同じところにこれて良かったと感じた。
共通の価値観の人間が、近くにいることがホントに安心感が強い。いい選択をしたな。と心底思った。
良かったらブクマ、
ご評価宜しくお願い致ししますಠᴥಠ




