殲滅への一歩
カイン 30歳 異世界転移済み。コック。 アマチュアサイコメトラー メイス,くない
ショーン きのこの精霊
トリス ビキニアーマー戦士 入団希望者
マクベル ゴスペルオバちゃん入団希望者
ムーク 呪術師 舞空術使い入団希望者
「チッ!入団試験でこんなアンデットうじゃうじゃ出すってどんな組織だよっ!!」
筋骨隆々の戦士はボヤく。
「アンデットが出ることは聞いてたが、ここまで自在に出現させれるのは予想外だな。俺達は間違った組織に入ろうとしてるのか?」
狩人の男もグチを入れる。
「いや、危なくなったら周りの騎士団の人たちが助けてくれるらしいから大丈夫でしょ」
カンフー使いがフォローし、
「とにかく生き残るぞ」
とアサシンが言う。
最初チームを組んだときはバランスの取れたいいチームのはずだった。
ただ、無尽蔵にアンデットが出てくることで、気持ちが弱くなっちまった。
俺はこのメンバーに声をかけたアサシンのクロム。
生き残るための最善を常に選びぬいたつもりだった。
だが、今、目の前は予想外の自体である。
俺の目利きで除外した方のメンバーが1人空中を飛んでこちらに来た。
「ミナサン。ゴウリュウ シマショウ。」
はっ?
そんなことしたらアンデットの集中攻撃を喰らう。
囮は重要だ。合流など、できない。
「舞空術使い!
今のこの状況で合流はできない。
貴様も手をかせ!
アンデットの増え方が異常だ。
こちらは背中を壁に預けながら戦う。
皆、少しずつ後退しよう」
「なっ!?なんで離れていくんだ!?」
「カイン!厶ークにはなんと伝えた!?」
トリスが俺に叱責する……が、俺はマクベルさんの能力を伝えてもらったはずだ。
ムークさんのコミュ力不足か?
「とにかく俺達はこのペースで合流を計りましょう!
大丈夫。今のところマクベルさんのおかげで3人でも持ちこたえています!」
−−−−−−−−−−
その頃、白狼騎士団では、
「アベルよ。この戦闘の指揮を取っているのはキミの言う転生者の彼とアサシンの彼だと思うが、どう思う?」
「そうですね。私もそう思います。
一見、アサシンの男が自分のメンバーのバランスを見て、もう片方を囮にした感じでしょうか」
「私もそう思う。この試験は毎回戦い方が違う。
元々気心しれたメンバーが示し合わせの上、参加してきたり、全員で1個小隊を作って対峙したり様々だ。
今回、アサシンの彼は、もう一方のチームを危険に晒しながらも我々の実力を測っているのかもしれないね」
「我々……ですか?」
「先ほどホワイト公爵様が、危なくなったら騎士団が助ける。とお話された。
戦場において各人の戦力を見極めるのは重要です。
その点において、彼は騎士団の実力の判断がしたかったのかもしれません。」
「さすが団長。そういう線もありますね!でしたら、私が弓術でサポートしましょうか」
「そうですね。キミの弓術なら、期待にも応えれるだろう。やってくれるかい?」
「お任せを。」
「なら、私は他の団長へ念話しておくよ」
俺は自分の竹弓を準備した。弓力18kg、4寸伸び(233cm)。
こっちの世界に来てからずっと使っているこの弓で、騎士団の実力を披露しよう。
俺は弓道になぞらえて弓をめいっぱい引いた
ギリギリギリ……パン ヒューン ズトン
見事ゾンビの首を撃ち抜き、胴体と頭が外れた。
ゾンビと言えど頭が身体から離れると胴体は動きが取れずそのまま倒れる。
続けざまに
ギリギリギリ……パン ヒューン ズトン
今度はハウンドゾンビの首を貫く。
−−−−−−−−−−
「えっ!白狼騎士団の方から狙撃か!?」
今、カインめがけてよってきていたアンデットが目の前で首が飛んだ。
現役の騎士団……さすがだな」
距離としては40mくらい離れた地点からの狙撃だ。 本来弓道では50mや70m、90mなどで競技するため、この距離ならば余裕なのだろうか?
ま、いずれにしても助かる!
「マクベルさん!トリスさん!
少しスピード上げましょう!」
「分かった。任せろ!」
マクベルさんも首を縦に振っている。
よし、スケルトン共もマクベルさんの歌のおかげで鈍い!こっちが明らかに優位だ。
ダダダダダダ バコン!ドゴッ!
ラ〜ラ〜ラ〜ラ〜♪
ダダダ ザン ザン ザン ザン!
−−−−−−−−−−
「なっ!?あの位置から正確に射抜くのかよ!?」
アサシンの男クロムは騎士団のスペックに驚いている。
40mくらいの距離とはいえ、デバフ効果で動きを遅くさせてるとはいえ、動いている獲物の首を正確に射抜くのはそんな簡単な芸当じゃない。
しかも2匹連続で……。
「チッ。こっちの評価もあげねぇとな。
よしっ。後退よりあっちと合流した方が分が良さそうだ。
アンデット特化の能力持ちがいるみたいだ。今から合流しようぜ!
合流のあと殲滅に入ろう!」
クロムはチーム方針の舵をきった。




