入団試験4
カイン 30歳 異世界転移済み。コック。 アマチュアサイコメトラー メイス,くない
イナホ 白狐 行方不明 稲荷神
ショーン きのこの精霊
入団試験における身体テストが終了する。
この跡は魔物討伐の模擬戦を行う。
どんな魔物が出てくるのか不安だが、アベルも大丈夫と言っていたし問題ないだろう!
「宿主様!なんか変ッスよ!」
「うん?何が?」
「なんか、今、昼なのに夜みたいな雰囲気を感じます」
「はい?何言ってんの?どういうこと?」
「わかんないッス!こんなの経験したことないっすけど、アンデットの気配がします」
「え?街中だよ?そんなわけないでしょ……」
「皆のもの、ではこれより魔物との模擬戦を執り行う!
我々騎士団は、アンデットを含む魔物から、国民を守るために存在する!
これよりこの闘技場は魔物が溢れ出るようになる。耐えてみせよ。
ソナタらの危うい時は、各騎士団の者が、援護にまわる。生き残ることを目的とせよ!さぁ武具を取れ!」
「えっ!?ここでアンデット出んの!?」
周りの入団希望者を見ても動揺のカケラもなく、コロッセオ入場時に預けた個々の武器を手に取っている。
チッ!知らなかったのは俺だけか。
「ショーン。ちょっと俺テンパってる。
サポートしてくれ!」
「宿主様!落ち着くッス!
大丈夫ッス。宿主様なら問題ないッス!相手は脆いッスから。」
ま、そうか。アベルが来てくれた時もそれまで一人で戦ってたしな!
別に他のメンバーと協力してもいいんだ。
なんとか切り抜けよう。
ジワジワと地面からゾンビやスケルトンが湧き上がってくる。
俺は周りのメンバーに目を配った。
が、俺以外皆チームのようになっている!?
片方のチームは4番の筋骨隆々が中心となって、1番の狩人、6番のカンフー野郎、8番のアサシン。
もう片方は5番のビキニアーマー女戦士を中心に、2番のオバちゃん、3番の呪術師
明らかにビキニアーマーの姉ちゃんの方が戦力不足だ!俺はそっちに走って参戦しに行く。
「加勢しますね!俺はカイン。よろしくお願いします。」
「ありがとう!カイン助かるよ。アタイはトリス」
ビキニアーマーのトリスが答える。
「あんた、イイ男だね!大丈夫もワタシも本気出すよ。マクベルさね。」
謎のオバちゃん、マクベルは答える。
「ボ、ボクハ……アンマリ、ヤクニタタナイカモデスガ、ムークデス……」
呪術師ムークは本当に呪術師みたいなよくわからないキャラだった。
このチームはなんなんだ?
「と、とりあえず前衛はオレとトリスさんですか!?
マクベルさんはどんなスタイルですか?」
「ワタシはね、アンデットに対して最適なスキルがあるから騎士団に入ろうかと思ってね。見てるさね。」
ゾロゾロと這い出てきたアンデットがこちらに寄ってきている……
ラ~ラ~ラ~ラ~ラ~♪
うん?ただでさえゆっくりなアンデットの動きが、マクベルさんが歌いだしたらさらに遅くなった……
でも、俺達の周りだけ……
範囲限定のアンデット限定デバフ?!
「ワタシ、実はゴスペル歌手なのよ。
ワタシの声の振動が作用してるみたいなのよね」
これは、意外とこっちのチームで良かったかも!
「よしっ!今のうちに一気に殲滅しよう!ムークさん空飛んで向こうのチームにこちらに近づくよう伝えてもらえませんか?」
「ワカリマシタ。ワタシニデキルセイイッパイノオシゴトデス」
ヒューン
「ホント便利な機能だなっ!」ドゴッ
スケルトンを殴りながらムークさんを目で追った。あれ?でもテレパシーできたら、あの舞空術も使い道ないか……
ザンッ!ザンッ!ザンッ!
トリスさんはその間にガンガン倒している。だが、切り込みすぎだ。
マクベルさんが守れない。
「トリスさん、もう少し下がりましょう。団隊行動は騎士団に必要スキルですよ」
「む、そうだな!悪かった。」
「いえ!マクベルさんを守りながら対応して行きましょう。」
ドゴッ
あと俺達の周りにはスケルトン2匹、ハウンドゾンビ3匹、スケルトン2匹。
いくらスピードが遅くとも少しツラいかもな。
向こうのチームと合流した方がいいか……
向こうのチームの周りにはまだ10体くらい残っているが……マクベルさんの能力は完全に俺達の切り札だ!
「トリスさん!マクベルさん!向こうのチームと合流しましょう!
トリスさんの剣術の方が技術が優れてますんで、マクベルさんの後方の守りをお願いできますか?」
「分かった。任せてくれて構わない!」
マクベルさんは歌いながら俺の提案にうなづく。
「よしっ!なら善は急げだ!
このままスケルトン達の方へ突っ込む!」
ダダダダダダッ!バゴッ!ドゴッ!
「俺の勝利への道っ!見えたぜっ!」




