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大爆発

カイン 異世界転移済み。コック。 アマチュアサイコメトラー メイス,くない

イナホ 白狐(美女) ボクっ娘 神

ショーン きのこの精霊

メイリン ギルド受付嬢



ギルドのカウンターで昼飯を食いながら、近隣のモンスター情報や、植物情報を仕入れとりあえず、こっちに来て1つ目の依頼を受けることにした。


「メイリンさん。今の時間帯からこなせる依頼ってなんかありますか?」


「今がちょうどお昼だから1日のうち気温が1番高い時間帯の目前だからね、昼間の魔物はどれでも行けると思うよ。

近場だとねぇ、これなんかどうかな?モンスターアリゲータの駆除。

ちょうど聖教国ロウに来るときに通った橋が"大橋"って言われてるんだけどその真下だって。」


大橋は横幅10m、長さ100mくらいの橋だ。


「え?水辺で戦うの?ワニと?

いやっ死ぬでしょ!?そんな相手の土俵で戦うのは避けたいな……他のない?」


「じゃあスレイプニルの捕獲かワイルドドックの群れの撃退は?どちらも依頼難易度は低いけど一人だと大変かもしれないよ」


「まっ死ぬよりいいですって!

じゃあスネイプニル行きましょか!」


「捕獲ね。捕獲の仕方は大丈夫?」


「さっきマニュアルで読みましたよ。

相手に屈服させて服従させるんですよね?」


「そう。死なせないように弱らせて、

相手の心を折るの。複数いたら相手の身動きを封じるとかもあるけどね」


「なるほど、まぁー今できるやり方が屈服させるしかないなら、それ狙いで頑張りますよ」


「じゃあ検討を祈るね。この依頼は騎士団からの依頼だけど、生きたスネイプニルを連れてくることになるから"大橋"の街側にある厩舎に届けてね」


−−−−−−−−−−


さて、大橋を越えて草原に来たはいいものの、スネイプニルってどこにいんだよ?


「宿主様!スネイプニルを探すのは、サイコメトリーを使うべきッスよ」


「あぁ、その手があったか。この捕獲作戦には必須スキルだな……。」


「あれ?それナシで探すつもりだったッスか?それ、入団試験間に合わなくなっちゃうッスよ?」


「あぁ。そうだなぁ。分かってる」


一昨日も色々試してたし、要領は分かってるつもりだ。きっと上手くいく。


俺は目を瞑って地面に生えてる草を掴んだ。



……何もわからない。


イメージできるのはここに生えてる草の風景だけ。

これはそもそもホントに何もおきてない状態が続いてるのか、ただの勘違いかどっちだ?


……こういう時は答え合わせだ。


「ショーン。どう思う?」


「そッスね。宿主様と同じ意見でこの辺にはいないみたいッスよ」


「そうか。じゃあポイントを変えるか……」





と、かれこれ2時間ほどその繰り返しをしているが野生のスネイプニルは全く見つかりそうにない。


「こんな時イナホがいればなぁ……」


ないものねだり甚だしいが、そもそもイナホはホントにどこに行ったんだろうか?


おそらくこっちはわからなくとも向こうはこっちの居場所くらいわかるだろうし、何か考えがあるはずだ。


今はとりあえずやるべきことをやるか。


「ショーン。どう思う?」


「残念ながらいそうにないッスね」


さっきギルドで見たマニュアルには草原地帯に生息するって言ってたけど、これホントに見つかるのか?





段々日が欠けってきた。これは無理かな?

一旦今日は帰ろうかと思っていると……


!!??


草原の遥か先の方で何かが動くのが見えた!

よしっ!もぉ、ほぼ夜だけど、間に合ったか!


俺は気配をなるべく殺しながら草原の影に近づいていった。




が、そこにいたのはスネイプニルではなかった。

灯りもつけずに近づいたせいでギリギリまでお互いの存在に気づかなかったが……


今、俺は犬のゾンビ3匹と対峙していた……


ハウンドゾンビ。狼のようなゾンビだ。

噛まれたら絶対病気になりそうな、バイ菌いっぱいの匂いを漂わしつつ近づいてくる。


くっ、くせぇー。

腐った卵みたいな匂いだ……

腐卵臭か。


俺は一歩ずつ後ずさりながら片手でカバンの中をまさぐった。


このクセェヤツらのと真っ向から対峙してると有毒ガスで死んでしまいそうだ。


俺はカバンの中から、ファイヤースターターを取り出しながらゆっくりと距離をとる。こういうゾンビどもを見たときに一度やってみたかったことがある。


目も痛くなってきたし、目眩もちょっとする。これは間違いなく腐卵臭。硫化水素だ。


硫化水素は270度発火点だが、火打石は500-1000度くらいでる。幸いこの辺は小さな石もゴロゴロある。


俺は自分のボウガンの矢の先端にファイヤースターターを取り付けて、矢をセットした。


流れるような動作で矢をつがえボウガンを射出。


ドシュッ!ドオォォォォーーーン!

「うぉっ!!」


爆風にふっとばされて地面に叩きつけてられる!



ただ、ハウンドゾンビは完全に消滅。

周りの草も一気に焦げてなくなった……


イナホが見てたら逆鱗に触れそうだな……




ふぅー。1件落着!

俺は矢を探しながらウロウロしてると、



ドドドドドドドドッ

ドドドドドドドドッ


と、2頭の騎馬した人が駆け寄ってきた。

「なんだっ!この爆発は!?オマエがやったのかっ!!」


えっ?ポカーンと呆気にとられてしまった。なんか、俺、怒られてる?


「オマエだ!オマエに聞いてるんだ!」


「えっ?自分ですか?いや、ただ勝手にハウンドドックが爆発しただけですが……」


「そんなわけあるかっ!?ハウンドドックが勝手に爆発するならこの辺に草原など存在せぬわっ!」


「まぁーまぁーデュラン。

そんな、いきなり怒らないで。

アナタには悪いけれど、これも私達の仕事なの、何があったか教えてくれる?」


「はいっ!お姉様っ!」


あっ。すかさず口走ってしまった。

あまりにも美人でグラマラスでパーフェクトな女性すぎて、俺の意志を無視して身体が勝手に服従している……。


目鼻立ちがスッキリしたブロンドヘアーのお姉様。"美"の集大成だ。


一方もう一人のデュランとか言う人は筋骨隆々だが、イケメン感が存分に出ている。

眼力も半端なく、今は睨んでいるだけなのかそれが通常なのか判断がつかない男性だ。


どちらも年齢は20代くらいで、黒色の鎧を身にまとっているが、鎧の肩には金色の龍が描かれている。

これが黒龍騎士団の人?


「えっと……ハウンドドッグは異臭がスゴいと思うんですが、その異臭は可燃性ガスなんで、燃やしてしまいました。

今は、その燃やした種火のアイテムを探しています。」


「へぇー。アナタ面白いことするね。

私達は黒龍騎士団に所属しているの。私はミレイ。こっちがデュランよ。

アナタのお名前は?」


「はいっ。私はカインと言います!見ての通り転移者です!」


「そう。ところでなんでこんなところにいたの?」


「実は今日スネイプニルの捕獲のギルド依頼をこなしているところで、気づいたら夜になってたんです」


「アホか!この辺りで夜に1人で出歩くなど自殺行為だぞ!」


「あ、え、す、すいません。」


「まぁまぁ、知らなかったんでしょう?

仕方ないわよ。」


「はいっ!お姉様!

寛大な御心感謝します!」


なんでだろう?ミレイさんより俺の方が年上だろうけど、とてつもなく姉御感が漂う。


「ふふふ。ギルドハンターなのね。

でも、この国では、騎士団の方が優遇されることが多いけどどうしてハンターを?」


「いえっ!実は昨日入国したばかりで、入団試験は明後日受けたいと思っています!」


「そう。なら、黒龍騎士団を希望すると良くってよ。アナタみたいな火力がある人は私のところは優遇されるの」


「そ、そんな違いがあるんですね」


「ええ。こんな時間に探しものしても見つかるものも見つからないわ。良かったら街に戻る道中ご一緒しましょうか」


「え?あ、いいんですか?」


「もちろん。人助けが私達の仕事だもの」


「ありがとうございますっ!」


こうして、俺達は街に戻ることにした。

聞くところによると、ミレイさんやデュランは俺を街に送り届ければ今日の勤務は終了でいいそうで、それもあって送り届けてくれるらしい。


入団試験について二人に聞いたところ、入団試験は身体テストと魔物の討伐をするらしい。

各騎士団はその様子を見て合格者を決めるようだ。


そんな選び方なら、コネ作ったもん勝ちだから、俺は今日の出会いに感謝しつつ、ザ営業マンスキル全快で愛想MAXに応対するのだった。


街に着いて、別れ際もナチュラルな対応だったからたぶん合格点!

ふふふ。幸先がいいな。






俺が1人で今日の出来をほくそ笑んでいるなか……


漆黒の鎧を来た影が囁く……

「ねぇ、デュラン?あの子使えそうかなぁ?」


「さぁな。上が判断するだろよ。俺にはわからんな。」


「でもコミュ力の高い子はうちに必要だから、メルル様にも報告しておくわ」


「勝手にしろ。俺はその辺興味ねぇよ。

味方にならねぇなら食って捨てるだけだ」



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