変異
カイン 30歳 異世界転移済み。コック。 アマチュアサイコメトラー メイス,くない
イナホ 狐+美女 ボクっ娘 神
ショーン きのこの精霊
モモス 聖教国ロウ行きのキャラバン隊長
ガイ ウゴの村出身、自衛団隊員
キャラバン護衛任務中
俺達の目の前に突然現れた巨人なみのスケルトン。
ジャアイアントスケルトンはそのままキャラバンのテント群に向かってきていた。
この戦闘は避けられないようだ。
だが、あのデカさ。
木よりも大きいから5mはあるか?
いったいどんな攻め方がいいのか……検討もつかない。
足の関節からボキボキ狙うべきなんかねぇ?
「ショーン……あれ、どうやって戦えばいい?」
「宿主様。アンデットは基本遅いから逃げれば勝ちッス」
「そうはいってもキャラバンも守らないと」
「キャラバンはモノッス。
命より軽いッス。なんなら買い直せばいいッス。あのデカブツは聞いたことないレベルッスよ」
そうなのか……
あ!ヤベッ。
逃げ遅れた人がいるっ!
ウァァァーーッ!!
ま、全力でこっちに逃げてくるし時間だけでも稼ぐか。
俺は勇猛果敢に前に出る。
ジャアイアントスケルトンは俺を標的に選んだのか、戦闘体制をととのえたようだ。
バキッ
戦闘をいざ開始しようとしたとき、ジャアイアントスケルトンは自らの肋骨を追ってそれを上に振りかぶった。
横のなぎ払い か、上からの叩き潰し
俺はどちらかに的を絞り相手の動きを読む。
なぎ払いだ!
俺はメイスを両手で握り殴り合いすることにした。
ゴオォーーッ!ガキンッ!!!
豪快に風を切り裂く音をあげながらジャアイアントスケルトンのなぎ払いを俺はメイスを使った全力スイングで対抗する!
が、結果は力は拮抗しおたがいの威力を相殺した。
互角に見えたが俺はあまりの反動でメイスを落とした。手がしびれて拾えない……
これは逃げるしかない。
さっきのスケルトンと比べて骨も圧倒的に硬い。カルシウム取りすぎだ。
俺は敵の攻撃をかいくぐり逃げ続ける。
そんな中………
ア"ア"ア"アァァァァァーーーー!!!
うん!?この声は!?
「宿主様!イナホ様ッス!早くテントに行くッス!」
なんだかわからんがイナホが叫んでいるらしい!俺は急いで自分のテントに戻ることにっ!
が、テントに近づくより早くテントから真っ白な何かが飛び出したっ!
その何かは俺達を通り過ぎ向かってきていたジャイアントスケルトンにそのままぶち当たり背骨を貫通っ!
ジャイアントスケルトンそのまま下半身は消滅し、上半身だけ腹ばいになって存在を保っている。
が、先程の背骨をへし折った何かが空中で旋回し、今度はジャイアントスケルトンの頭を狙ってるようだ。
「宿主様!イナホ様があれッス!」
「はい?」
バキンッ
その直後ジャイアントスケルトンは消滅していた。
俺の目の前には、真っ白な白狐状態のイナホだ。
だが様子がおかしい。目が禍々しく真っ赤に輝いている。
「しゅっ、宿主様おかしいッス!イイナホ様からネガティブな気を感じるッス!」
「へっ!なんで!?」
「いやっわかんないッス!とにかく状況が悪いッス。なんかまだまだこっちに近づいてくる奴らがいるのも足跡から伝わってくるッス」
ぜ、絶対絶命!?
いつもの頼みの綱がこれって!?
ヤ、ヤバい!なんとかしないと……
イナホは俺の方を見据えながらゆっくりと近づいてくる。
俺はたまらず後退る。
「ど、どうしたら……」
タタタンタタタンタタタンタタタン
ヒヒーンッ!
とそこに現れたのは足が、8本ある馬に乗った夜にも関わらず白く輝く鎧を着た騎士だ!
『おいっ!そこのおまえ!下がれッ』
テレパシーを使っていきなり思念がとんできた、
俺は素直に従いイナホとの間合いを素早く開ける。
俺とイナホの間に割って入る騎士はイナホと少し見つめ合ったが、イナホはそのままピョンと宙返りして、姿を消した。
得意の転移か?
よくわからないが、イナホは消えてしまったようだ。
とりあえず、イナホと戦わないといけない心配はなくなったか……。
にしても、これ誰だ?
「あ、あのぉ……?」
「ふぅ……どうなるかと思った……なかなかの魂を持った存在だったから僕もどうにもならないかと思ったよ。」
「あ、えっと……」
「アナタはキャラバンの方ですよね?このキャラバンの代表者はおられますか?」
「あ、すいません。今はキャラバンの代表者モモスさんは行方がわからないんです」
「そうでしたか。私はアベル。以後お見知りおきを。転移者さん」
と、そういった瞬間、俺は目が釘付けになった……。この人も転移者だった。
兜を外すと俺より年下っぽい日本人顔だ。20歳ちょっとくらいの、イケメンだった。




