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感知

カイン 30歳 異世界転移済み。コック。 アマチュアサイコメトラー メイス,くない

イナホ 狐+美女 ボクっ娘 神

ショーン きのこの精霊

モモス 聖教国ロウ行きのキャラバン隊長

ガイ  ウゴの村出身、自衛団隊員

    キャラバン護衛任務中


「ふぁーあ。ねみぃ……」


結局俺は3時間くらいしか寝れずかなり眠い。


朝のルーティンの瞑想は仮眠タイムにかわっていた。今日の寝付きの早さは圧倒的な自信がある。


まぁ別に誰得な話かわからないが……。


「それでは皆さん。そろそろ出発します。今日は街道に出て聖教国ロウの領内に入っていきます。

関所等は特にありませんのでそのまま進んでいきます」


「へぇー領地とかないんだな」


「取った者勝ちの理念に基づいてだけど、この世界で乱獲すると、アンデットが出て淘汰されるから、領地を決める意味がなくなったんだろうね」


イナホからわかりやすい解説をもらう。

そのまま今日は行軍が始まった。

俺は昨日のネガティブスパイラルしていた思考の件をイナホに謝罪する。


「あのーイナホ?昨日は悪かった。

ちょっと変な思考のスパイラル入っちまってよ……

瞑想しても無言になると眠くなるし、

寝ないようにしようとすると、考えが明後日の方向にいっちまって築いたらネガティブな思考に戻るって」


「なるほどね。まぁそういうこともあるよね。瞑想の仕方は色々あるけどマントラを唱えるのもあるよ。


一心に何かを繰り返し唱えておけば考えが明後日の方向にいくのはふせげるから。」


「マントラ?」


「うん。呪文たいなものだね。

例えば、ネガティブにならないようにするのは、"マンガラチャランマントラ" とか

"アディマントラ" とも言うマントラがいいよ。


アァド   グレイ ナメェ

ジュガード グレイ ナメェ

サタ    グレイ ナメェ

シリ グゥル デェウェ ナメェ


意味は、


私は原始の知恵にお辞儀をする。

私は時代を越えた知恵にお辞儀をする。

私は真の知恵にお辞儀をする。

私は偉大な見えざる知恵にお辞儀をする


って意味だよ。声に出してもいいし心の中で唱えるでもいいから、今度ネガティブスパイラルに入っちゃいそうな時はやってみたら?」


「お、おぅ……。

忘れないようにちょっと今唱えとくわ……。ありがとな。」


明日には聖教国ロウにつく行程だから、今日、結構進むんだろうと思ってた。

思ってはいたが案外難しくもないかもしれない。


街道が想像以上に歩きやすい。

そもそももとの世界みたいアスファルトに舗装された道なんてないが、土が踏み固められており、真っ平らになっている。


モモスさんは荷車を馬に引かせて歩いているが荷車がスイスイ進む分子供や足腰が弱い人はそこに乗ってもらっている。


この分だと、かなり進めそうだ。


「あ」


「どうしたの、カイン?」


人は本当にビックリしたときは微妙なリアクションしか取れないと思う。

今が正にその時だ……。


カエルがいる。


しかもヒキガエル系の茶色くブツブツのあるやつがこっちを見てる……。


「モ、モモスさん!なんかいますよ」


「だ、大王ガエル!?

キャ、キャラバンの人達避難させます!

ガイさんを呼んでください!」


「イ、イナホ!ガイを頼む!」

俺は自分のボウガンを取り出した。

俺のボウガンは初速110m/秒の超速ボウガンだ。


ただ、連射はキツイがあのサイズの的なら!


ボウガンを構えて大王ガエルに照準を合わせる。周りが避難していくのがわかる。


もう少し、もう少し全体を下げてから……

「宿主様!ダメッス!」


ビョーーーン


なっ!?


大王ガエルは俺を上から飛び越えて、避難しているキャラバンの人達の方へ飛んでいった!


だが、いいところにガイが、いたからそのまま、ガイの斧で薙ぎ払う。

大王ガエルの背中の一部を切ったがまだまだ浅い。

切った痛みで驚いたのか大王ガエルがまたジャンプした。


ちょうどキャラバンの人達から離れたところに着地した……ビューンッ!ドスッ


ボウガンで一撃だった。

ボウガンは身体の横から大王ガエルの中心を貫通した。


大王ガエルは撃たれてもがいていたが、すぐに息絶えた。


「おい!カインっ!危ねえだろうが!

大王ガエルが飛ぶ前に先に片付けろよ!お前が打たないとキャラバンの人達がケガすんだろ!何躊躇してんだ!」


「す、すいません……」


俺は昨日のワイルドドックの事もあって、思うように魔物を殺せなくなっていた。


だめだな俺は……。


「カイン。今のカエルから攻撃される意志を感じなかったんでしょ?

攻撃していいかどうかを躊躇ったのは気持ち分かるよ。

相手がこちらに対して害がなければ逃がすってのも選択肢に入るよね……。」


「イナホ……」


全くその通りだと思った。

ガイの言い分もわかるが、出来れば殺す命は少なくしたい……。

それがあるべき姿だと思う。


「カインがさ。魔物の命も大切にしてあげたいと思うならさ。

相手が咄嗟にどんな行動を取っても防ぎきるための力があればいいんじゃないかな。

強くなることで見逃せる命もあるはずだよ」


そ、そういうもんか。

でも、相手の攻撃するタイミングなんてこっちで事前にわかるのか?

あれ?でもさっきショーンが大王ガエルが飛ぶ時に……


「ショーン?さっき大王ガエルが飛ぶの分かったのか?」


「え?自分には菌根菌の情報が入ってくるッスから、草がちょっとでも生えてたら相手の地面への荷重が感知できるッスよ

踏み込みする時は絶対荷重かかるッスから。」


「ショーン。明日からお前をもっと大事にするよ」


「へっ!?どういうことッスか!?

今まで粗末に扱ってました的な発言はなんッスか!?」


キノコが世にも珍しく遠吠えをしているが耳に入れない。


そうか、じゃあイナホがショーンを使って強くなれって言ってたのはこういうことか。


やっとわかったかも。

聖教国ロウまであとまる1日ちょっとくらいしかないけど……

俺、もうちょっと強くなれるよう頑張ろっと!


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