サバイバル 4
カイン 主人公30歳 異世界転移済み。 アマチュアサイコメトラー メイス,くない
イナホ 狐+美女 ボクっ娘 神
ショーン きのこの精霊
モモス 聖教国ロウ行きのキャラバン隊長
ガイ ウゴの村出身、自衛団隊員
キャラバン護衛任務中
ボウガンのスコープから俺の目が獲物であるアリゲーターを捉える。
距離は10m程度……7匹だと思っていたが川から追加で3匹上がってきて全部で10匹。
確実に当てる。
連射は不向きだが威力だけは圧倒的な俺のボウガンは敵を怯ませるのにはもってこいのはずだ。
イナホがボウガンを構えてこちらに合図を送れば開戦だ。
『カイン!いいよ!』
テレパシーから頭に直接声が届く。
俺は、冷静に引き金をひく。
ドシュッッッ!パァン
狙ったアリゲーターは勢い余って矢が刺さったまま仰向けにひっくり返る。
相手が人ならこれで怯んで恐慌状態もありえるが、我感せず……か。
そのまま、ずいずいとこちら側に向かってくるワニども目掛けイナホが3発、連射する。
ス トスッ。 ス トスッ。ス トスッ。
すべて脳天を貫き目標沈黙。
動いているとはいえこのスピードならイナホは外さないっか。どうもアリゲーターは陸ではずっと腹ばいのようだ。
「ガァァァーーーッ!」
いきなり恐竜のような声を上げ、威嚇しながら先程よりスピードを上げて群れで突進してきた。
残り6匹。
「もう一発いきますっ!」
ドシュッッッ!
「ボクも!」
トスッ。トスッ。トスッ。
「おしっ!あとは任せろ!」
アリゲーターは口を開けて構えている……
タッタッタ ブン!ブゥン!
だが噛みつこうとする動きを予測しながら的確に必中の一撃を残りの2匹に浴びせ。
アリゲーターの群れは沈めた……
「だ、大丈夫でしたか?
えっ!うわぁっ!」
モモスさんが隊列の先頭から走って後方まで来たが10匹もアリゲーターが倒れているのを見て驚いたようだ。
どうもコイツらは全部食料になるようで、祈りを捧げて、長めの木に10匹ぶっ刺して持っていくことになった。
昼休憩目前だったためか、少し歩いた低い草が多くなったところで昼休憩となった。
調理はキャラバン内でも自主性になっているが、やっぱりみんな美味いものが食べたい。
料理経験があるものが自主的に料理担当になるが、俺はたった3日だが、ウゴの村の酒場で鍋を振っていたこともあり強制的に調理担当を指名された……。
ナイフはモモスさんから包丁を借りて、
まな板の代わりは、ガイが切ってきた丸太だ。
以外とササクレとかでトゲトゲしてないので見事なの太刀筋をバトルアックスのような武器で披露してくれた。
他のキャラバンの人たちはみんな思い思いのブッシュクラフトを楽しみながら自分達の食卓を準備している。
さて、本日我々がいただくのは……
・アスパラのバター炒め
・ワニ肉のステーキ
・おにぎり
おにぎりは白米を握っただけのモノだが、ナーラの村を出る前に作ったものだ。
アスパラはイナホが自生しているのをキャラバンの人たち分を採って来てくれた。
バターはナーラの村でモモスさんが買っていた物だ。
とりあえず切って下茹でするとこまでをキャラバンに参加しているおばちゃんに任した。
そして、メインのワニ肉。
ワニ肉は低脂肪・高たんぱく・低カロリーと3拍子そろった高級食材と言われている。
こっちの世界でも高級食材だそうで、美容にいいとか疲労回復にいいとか言われていた。
ワニ肉はシンプルにステーキだ。
香りの高いオリーブオイルみたいな油を使ってステーキにしたいと思ってる。
「宿主様、コイツ食べるッスか?」
「うん?どうした?貴重なタンパク源で高級食材だぞ?」
「きのこのほうが高級感あるッス」
「いやいや、そこ張合わない……まぁ、今から解体するから見ときな」
俺はワニの皮を剥ぎ取って、骨から外し、
鶏肉よりちょっと透明感のあるその白っぽい肉に塩、胡椒をまぶして並べた
フライパンはモモスさんが愛用してるらしい、なんにでも使える中華鍋。
俺は中華鍋に香りの高い油を注ぐ
直火だから中々の火力だ!
俺はそこに下味をつけた肉を中華鍋に並べていく。
ジューーッ
「宿主様!なんか美味しそうッス」
「へぇー。ショーンにその感覚がわかるのが意外だな」
「自分は宿主様と一心同体になってるッス!
だから宿主様の"うまいっ!"って感覚は多幸感になって伝わってくるッス!!
今日のは美味しそうなんで、早く出来上がりを拝みたいッス」
なんか、愛らしいペットみたいだな。
ペットは喋らないけど……
香りも漂っているからかキャラバンの人たちも集まりだして来たっ!
俺は肉をさっき削り出されたばかりの木の皿の上に盛り付け、
先程キャラバンのおばちゃんに切って下茹でを頼んでいたアスパラをそのままバターソテーにする。
あっという間に完成だ!
「な、今日はなんて日だっ!いつもこんな昼食は食べられないから、カインさん達がいてホントに良かった!」
モモスさんも感嘆の声をあげている!
「うんめぇーーー!
これお前が作ったのかっ!お前やるなぁー!
今日からお前はコックだ!
晩飯も頼むぜっ!」
ガイは相変わらずな反応を見せる。
キャラバンの人たちも口々に称賛の声。
ちょっとこれは嬉しいから晩飯も作っちゃおっかなぁー。と簡単に引き受けてしまう。
さて、俺も冷めないうちに……
ウマっ!ワニもアスパラもウマイ!
「イナホ!このアスパラもめっちゃ上手くできたよ!どうだ?」
「そうだね!美味しいと思う!
採って来てよかったよ」
イナホもキャラバンの人達からアスパラのお礼を言われてホクホク顔をしている。
「あ、そういえばイナホ。よくこんなとこでアスパラなんて見つけれたなぁ?どうやったんだ?」
「うん?前にショーン使ってカインがやってたことだよ。
残留思念じゃなくて菌根菌のネットワーク使って地に生えるものならなんとなく位置はわかるんだよ」
「へぇー。そんな方法かぁ。にしてもよくあの短時間でって思ったけどな」
「それは、元々アスパラに拘って探してなかったしね。今回は結果的にアスパラの自生しやすい環境だっただけだからアスパラを集めただけだよ。
大地の恵みは至るところにあるんだよ。
ボクらが気づかないだけで。」
「そ、そうなんだ」
ホントにそんな生えてるかな?
なんにしてもこれからちょっとずつそういったスキルも意識して鍛錬するのもいいな。
新たな目標見っけ!
……にしてもうまかった!
「宿主様ぁ。なんか自分シアワセッスゥー」
ショーンがトロけちまうほど俺も旨さを堪能した。
アリゲーターはあと4匹くらいあるから、晩飯も気合入れたの作らないとな!
この時はまだ、サバイバルを満喫している俺なのであった。
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