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王都騒擾 勧誘

「あの緑色の髪をしたガキを殺せ。人だとわからぬようになるまでな。」

 ゴードンはそう冷たく言い放つ。

「oh 大事な商品のようですがよろしいので?」

「構わん、やれ。」

 独占欲

 手に入らないものは壊す、、、というよりかは他人に横取りされるのが嫌なだけか。

「OK ではその前に、、、そこの魔物さん。話があります。」

 誰かに呼びかけるのっぺらぼう。

 この場で魔物と呼ぶのだから間違えなく俺だろうが。

 少なくとも三千を狙う事は分かっている相手と話をするのは危険かもしれないが、、、かと言って問答無用で殴りかかるわけにもいかない。

 ルティアさんも連れて帰らなければいけないしな。

 三千に頼んで、のっぺらぼうとお互い見える位置に移動させてもらう。

 いざ対面すると怖いなあいつ。

 一体何を話す気だ?

 宣戦布告?

 ゆっくりとのっぺらぼうの口が大きくパックリと開く。

 日本での都市伝説、口裂け女みたいだ。


「Hi あなた、、、魔界に来る気はありませんか?」


 は?

 何を言われるのか色々予想をしていたがこれは予想外。

「ああ、あなた達は話せないんでしたっけ?」

 ニタリと口が笑みを描く。

(これならどうでしょう?)

 、、、!

 突然頭に響く男の声。

 この感覚はスキルを習得した時などに出てくる声と似ている。

(意識伝達と読心の組み合わせです。これで会話ができるでしょう?)

 なるほどこんなスキルもあったのか。

 敵ながらスキルの使い方に感銘を受ける。

 っと、、、いけないいけないしっかりしなければ。

 用はなんだ?


(それで、、、魔界に来る気はありませんか?)


 ない。


(Oh そうですか。)


 当たり前だ。

 少なくともお前がこの子を狙っている間はお前の提案に乗るわけにはいかない。


(なるほど、、、その見た目で親子ですか。それは確かに、、、まるで人間みたいですねぇ。)


 のっぺらぼうは腕を組み何かを考えるように首をかしげる。

 もしかしたら魔界とやらでは親子みたいな関係はないのかもしれない。


(ふむ ならその娘も一緒にどうですか?ついでにそこに転がってるエルフもつけときますよ?)


 どうよこの名案! ともいいたげなドヤ顔。

 なんか腹たつ。

 このままだと俺いつも腹たってる奴みたいになるな。

 気をつけないと。

 それにしても、、、やけに良心的だな。


(もちろん!あなたのような大きな魔力の持ち主は魔王軍の兵団長、、、いや幹部にもなれる!)


 魔王?

 前に村長とかに話された事はある。

 けど昔人間達に殺されたって聞いた気がするが?


(ええ、、、あれは魔界を大きく揺るがす大事件でした。突然人間供が城に押し込んできてまだ年若い王を、、、嗚呼嘆きわしい。)


 頭を抱え悲しむように落ち込むような仕草をするのっぺらぼう。

 まるで実際に見てきたかのような口振りだがコイツ今何歳だよ。

 人間の英雄伝は数百、数千年前の話だった筈だ。


(一万は超えてた筈ですが、、、。)


 もう規模が違いすぎてわけがわからねぇ。


(なにを言っているので? あなたの方が年上ではないですか。)


 はぁ? それこそ分からん。

 俺なんて十何歳の時にここに来てそれから数ヶ月しか経ってないぞ?


(またまたご冗談を。お姿は小さくともその圧倒的な魔力は果てなき時を過ごしてきた証!)


 なにやらのっぺらぼうが騒いでいるが結局は魔力量がおかしいという事だ。


 魔力300000000


 この魔力はエメラル戦の直前に得たものだ。

 結局使い道が無くて持て余してるけどな。


「お前! 俺を無視するなぁぁぁぁぁぁ!」


 山田くん!?

 突然奇声を上げハルバードが剣を引き抜きのっぺらぼうに斬りかかる。

 そういやさっきからなんか叫んでたけど聞く必要なさそうだったんで無視してたわ。

「oh、、、」

 のっぺらぼうは小さくそれだけつぶやき突進してくる山田くんに回し蹴りを炸裂させる。

 蹴りが顔にクリティカルヒットしたハルバードは数メートル飛び頭から地面に落ちていく。

 もうあいつ何がしたいんだよ。

「くっ 魔王の手下め、、、」

 それだけ言い残し意識を失うハルバード。

 俺にとって敵が一人減ったからいいんだけど。

(それで話を本題に戻しましょう。あなたは魔界に来ますか?来ませんか?)

今回も読んでいただきありがとうございます。

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