王都騒擾 許容
今回いつもより少し短いです
行く。魔界に。
ここではこれしか生き延びる方法が無い。
(oh いい考えです。)
手を広げまた口が大きく裂ける。
何を勘違いしているのか分からないが相当喜ばしい事になのだろう。
「お父さん、私も行くよ。」
三千の目には強い決意が見える。
もう何を言っても無駄だろう。
まだ出会って少ししか経っていないがこれでも娘のために生きたのだ。
三千は自分の事になるととてつもなく頑固になる。
それぐらいはこの時間で知った。
まぁいきなりあなたの娘ですとか言われた時はびっくりしたけど、、、
(それでは行きますよ?)
のっぺらぼうは腕を前に突き出し力を込める。
すると目前に黒い球体のようなものが生まれた。
球体は宙に浮き、ただ佇んでいる。
なんだアレ?
なんとなく眺めていると突如球体は形を変え襲いかかってくる。
はぁ!?
思わず間抜けな声が出る。
あまりに突然でお花さんは全く反応が出来ず無防備をさらけ出し二人は球体に飲み込まれていった。
おい、ここどこだよ。
魔界らしき場所について放った第一声がそれだった。
辺りには石作りの家が並びオークや馬や牛といった動物の頭をした人みたいな奴らで賑わっていた。
地面も綺麗に整っており完全に平ら。
これ、、、王都より生活水準高いんじゃね?
とりあえず何をすればいいのかわからないので道の端っこに突っ立っていると人混みから黒いツルツルの顔が出て来る。
のっぺらぼうだ。
「おまたせしました。契約者がなかなか離してくれませんでしたのでね。」
腕を回し疲れたとアピールするのっぺらぼう。
案外とっつきやすいところもあるかもしれない。
「ねぇお姉ちゃんは?」
三千が心配するように問う。
そういえばルティアさんも連れてきましょうか?みたいな事を言っていたが。
「ah そうでした。あの後、あのエルフも連れて行こうとしたのですがどうやら魔石を持っていたらしくてですね。予想だと「帰還」などの移動系でしょう。見失ってしまいました。」
それなら良かった。
山田くんがいたから放っておくのはやばいと思っただけであまりこちらに巻き込む訳にもいかないしな。
「では行きましょう。我が魔王の元へ。」
今回も読んでいただきありがとうございます。




