王都騒擾 脱出
窓はどうだと勢いよく開ける金髪。
同時にもう一つの窓もバタンという音と共に開きそこから金髪の顔をのぞかせていた。
まぁ外に続いていたとしてもここ結構高いから出れないんだけどね。
「完全に閉じ込められましたか、、、。」
ため息とともに腕を抱くイーザさん。
「ね、ねぇどうかしたの?」
皆の陰な空気を感じ取りメアリまで不安になり始める。
なんでもありませんとイーザがフォローを入れるがそれも限界があるだろう。
狙いはメアリだろうな、、、。
「お父さんわかるの?」
三千がほかに聞かれないよう小さな声でたずねてくる。
ああ、前も似たような奴と戦ったことがある。
メアリを狙って城を襲ったやつらだろう。
「鑑定」発動
ここらで発動しているスキルを。
無限回廊
寄生
寄生使ってるのは俺だから必然的にこの不可解な現象は「無限回廊」というスキルの仕業になる。
襲ってきているのが本当に同一グループなら敵は、、、。
赤フードか、、、。
どうせ対処法はわかっている。
三千。
「何?お父さん。」
この部屋に矢があるはずだ。探してくれ。
三千はコクリとうなずくと立ち上がる。
そして近くにあった花瓶を思いっきり床にたたきつける。
why!?
残ったのは床にたたきつけられ粉々に砕け散った花瓶と水浸しになった俺の同胞、皆の驚きによって作られた静寂だった。
「な、なにかあったんでしょうか?冒険者様。」
自分になにか至らぬところがあったのではと恐る恐る三千をなだめようとするイーザ。
ほらもうみんな怖がってるじゃん。
「え、だってお父さんが探せっていうから、、、。」
ああうん、そうだね。俺の言い方が悪かった。
その時部屋が少し揺れた、、、気がした。
厳密には部屋の絨毯や壁、家具の表面にノイズが走った気がしたのだ。
そういや触媒は何でもいいんだっけ。
窓を見てもまだ自分の顔が違う方向から見える。
まだ触媒があるということだろう。
するとイーザさんは口元に手を当て「なるほど」と一言。
壁にある風景画の前に立つとポケットから果物ナイフを取り出し絵を切り裂く。
また部屋にノイズが走る。
「なになになになに!?二人してどうしたの!?怖いんですけど!」
「イーザが!イーザが壊れちゃった!」
状況がわかってない二人は完全に恐怖に陥りメアリに至っては涙目になっている。
メアリの涙目にとてつもない罪悪感が心を抉るが早くしないと一方的に攻撃されるかもしれないのだ。
かまっている暇はない。
今回少し短くなっちゃいました。
毎回読んでいただきありがとうございます。




