王都騒擾 脱出2
「はぁはぁ、これであるものはあらかた壊したはずなんですが、、、。」
窓にはまだ自分の姿が映っている。
まだ何かあるのか、、、。
その時イーザが金髪が体育座りをしているのを不審がった。
確かに妙に縮こまっているというかお腹と太ももをくっつけているのだ。
「金髪、、、何を隠しているのですが?」
「何もありません。」
金髪は真顔で答える。
そう、真顔。
眉一つ動かさず表情を崩さずに。
「そうですか、じゃあ立ってください。」
「、、、。」
何も返事をしない金髪に対しイーザは腕をつかみ無理やり立たそうとする。
無言で抵抗する金髪。
無言で立たせようとするイーザ。
ここで一つの戦いが始まるッ、、、と思ったが金髪が軟弱すぎて秒で組み伏せられていた。
「ヤメローやめてくれー!頼む!その子だけは!」
「何ですかこれ?」
金髪が隠していたのは一枚の小さな絵。
そこには一人の女の子が描かれており今にも動き出しそうなほどリアルだった。
「これが最後ですか。」
「頼む!止めて!俺はその子に一生尽くすって何でもするって心に誓ったんだ!」
足に縋りつく金髪を「くだらない」と一言で切り捨てるイーザ。
彼女は金髪に見せつけるようにナイフを逆手で持ち大降りに構える。
しかし振り下ろされると思われた右手はピタリと動きを止める。
「あなた、、、これはまさか、、、。」
「ああ、プット・ライフの絵だ。」
イーザが苦い顔をする。
俺にはよくわからんが何か問題でもあったのだろうか?
「またあなたは厄介なものを、、、!」
「あのっプット・ライフって誰ですか?」
俺と同じく話に取り残された三千がたずねる。
「超、頭がおかしくてそれでもって超、最高な画家だぜ。冒険者様。」
こいつテンションが戻ると腹立つな。
あとわかんないよその説明じゃ。
その声を代弁するように三千も「よくわかんない」と一言。
「プット・ライフとは世界でただ一人、絵に生命を吹き込んだ画家の事です。」
イーザさんが振り上げた右手をゆっくりともどしながら足りなすぎる説明を補填してくれる。
「ただし生命でありながら食事を必要とせず、絵が壊されるまで死ぬこともありません。そして最大の特徴は絵を描き足すことができる点です。」
微妙に時間があったので昨日短かった分付け足しました。
毎回読んでいただきありがとうございます。




