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王都騒擾

 く、苦しい、、、!

 一体何が、、、腹が、、、絞られて、、、!

 ぬぅぉぉぉぉぉ!

 さっきまで何をしていたのだろうか。

 なぜ腹がこんなにも痛いのか。

 直前のことも分からなくなるまどろみの世界から強制的に退出させられる。

 花びらを広げると窓から差し込んでくる光に目を細める。目ないけど。

 近くには娘・三千の寝顔。

 そして両手で俺の胴体、、、茎の部分を強く握りしめていた。

 腹痛の原因はこれか。

「あら?起きたのですか、お花さんさん。」

 隣の部屋から本を抱きながら顔を出しこちらを伺うルティアさん。

 その日光が降り注いでる感じ朝にぴったりだよね、、、。

 どうしてここの人たちは皆、さんの後ろにさんをつけちゃうんだろう。

「そろそろ三千ちゃんも起こして下さいね。そろそろ出発しますから。」

 出発って一体どこに、、、城か、、、。

 そういえば昨日アンリさんがお城でお礼させていただく〜とか宿まで迎えに行く〜とか言ってたな。

 おい、起きろ三千。





「ふわ、んん。」

 また朝が来た。

「今日は来なかったなぁ、、、。」

 いつも夜になると年の近い男の子がいろんな話をしてくれる。

 なんとその男の子は翼があっていろんな冒険したのだとか。

 そしてその翼で部屋の窓から美味しいものを持ってきてくれるのだ。

 何かあったのだろうか。

「お目覚めですかメアリお嬢様?」

「ええ!起きたわ!おはようイーザ。」

 いつものごとく天井から降りて来るイーザ。

「おはようございます。ではすぐにお着替えしましょう。今夜は大きな魔物を倒した戦士達が来るそうですよ。中にはお嬢様と年が近そうな人もいるのだとか。」

「ほんと!?」

「はい。そう伺っております。」

「そう!じゃあいろんなお話聞けるのかしら?」

「ええ、もちろんですとも。」




  ここが王都の城か、、、。

 宿から見えている時点で十分デカイと思っていたが近くに来るともっとデカく感じるな。

「ええ、どうして人間ってこんなにも無駄なものを作るのかしら?」

 ルティアさん、、、声震えてるしめっちゃ顔青い、、、。

 そっか馬車酔いするのか、、、だから昨日宿で全く喋らなかったのか。

「お父さん、、、お姉ちゃんがものすごい苦しそう、、、。大丈夫なのかな?」

「ウフフ、大丈夫よ三千ちゃん。」

 いやほんとに大丈夫かよ。

 俺そんな真っ青な顔の奴見たことないんですけど。

「あの準備出来たのですが、、、大丈夫ですか?」

 あ、はい。

 ほらメイドさん来たから、早く魔法とかないの?

「そんな魔法、、、あったら、、、もう使ってます。」

 ああうん、そりゃそうだね。

「よ、よければ薬でもお渡ししましょうか?」

「エルフは薬には頼らないわ、、、。」

 めんどくさいな、この人!




「では頼みましたよ。」

「、、、請け負った。」

 ぽっちゃりとした男が部屋から出て行ったのを見届けると近くにあった花びんを払い飛ばす。

 花びんは高い音を立て粉々に砕け散り中に入っていた水が溢れ出す。

「ふざけるな!あのデブめ!奴隷が欲しいからさらえだと!?俺は、、、俺はそんなことをするためにここに来たんじゃない!蜘蛛の命令で来てみれば、、、クソッ。」


今回も読んでいただきありがとうございます。

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