表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/81

vs冒険者 11

「なぁ、一つ聞いていいか?」

 コーヒーらしきドロドロしたものを飲みながら俺に質問を投げかける村長。

 お前俺の声聞こえねぇだろ。

「あの時何があった?」

 そうかやっぱシルフィスはだんまりか。

 ヒステリックシルフィスさんが俺を薬の実験台にしようとしてフェルとエメラルがどっか行きました。

 いろんなことを1文にまとめるとこんなものか。

 まぁどうせ聞こえてないだろうがな。

「飲むか?」

 飲めねぇよ煽ってんのか。

 根っこ突っ込んで水分だけ吸収するにしてもそんなもんに突っ込んだら変な病気になるだろ。

 てかそれ何?外見はコーヒーっぽいけどめっちゃドロっとしてるし後、隣にいてめっちゃ臭い。

 なんというか粘土とめっちゃ匂いのきつい消臭剤を足して2で割ってそれに100かけた感じ。

 あれ?2で割った意味あった?まぁいいや。

「ああこれはな、酒に人間の血とミルクとシルフィスにもらったいろんな薬草を混ぜた俺特製酒だ。」

 なんてもの飲まそうとしてんだ殺すぞ!?

 あ、いや俺今は魔物だから人間の血とかはいいのか?

 でもシルフィスってとこがダメ!ゼッタイダメ!

「俺の村には酒の種類がないからな、いつかこれも商品にしようと思っている。」

 それを!?やめとけ!絶ッッッッッッ対売れねぇから!

 ほらあれだ!前作ったいろんな果物突っ込んだやつ、あれいい匂いしてめっちゃうまそうだったじゃねぇか!

 おばあちゃんが言ってた!酒は飲んでも飲まれるなって!

 でもそれあれじゃん!飲まれるどころか闇落ちしそうじゃん!

「そうだ、やはり商品化に向けて飲んでくれないか?」

 ふざけんな!そういうのはレイファスに頼め!あいつなら謎の変態パワーで何とかするだろ!

 なに名案が浮かんだみたいな顔でコップをこっちに持ってきているんだ!

「ほら飲んでみろよ、うまいぞ。」

 おいこっち来んな。

 ジリジリと迫ってくる木製のコップ。

 目の前にコップ迫った時それはぶしゅうという音をたてて底が溶け落ちた。

 コップの中身は新調したばかりの俺の植木鉢に入りその中の土に吸い込まれていく。

 そこで俺の意識はプツリと千切れた。




 冒険者集会所にギルド本部からの緊急依頼が入った。

 依頼内容は「西の村が一日にして壊滅、その原因となった魔物の監視」ということだ。

 しかし少し様子がおかしい。

 いつもギルドが依頼を出すときは大抵「討伐」となっている。

 だが今回は「監視」なのだ。

 その変化に周りも気付いているのか誰も依頼を受けようとしない。

 そんな中その依頼に1組の冒険者達が名乗りを上げた。

 斥候寄り編成の5人組パーティ「雨雲」。

 レベル5のパーティで最高レベル6にこの国で一番近いパーティと言われている。

 これが3日前の出来事。

 そして1時間前その「雨雲」が半壊して帰ってきた。

 いや半壊以上か。

 三人死亡、意識不明の女性をもう一人の重体の男性が背負ってきたと言った結果だ。

 もっとも重体の男性も集会所についた途端膝から崩れ落ち深い眠りについたそうだが。

 その男が眠りにつく前残した少ない情報は全ての冒険者に公開されギルドからの新しい依頼が出た。

 公開された情報は以下の通り

 ・魔物の足跡を辿ったところ村からさらに西の森の中に魔物の集落がある

 ・原因となった魔物は「フェルとエメラル」である

 新しい依頼とはフェルとエメラルの討伐、魔物の集落の破壊。

 なおレベル6のパーティ全4組とレベル5「雨雲」を除いた上位5組のパーティの強制参加。

 さらに国からの支援部隊。

 すでに大規模な討伐部隊ができている。

 何も知らない者達はこれで十分すぎると思っているらしいが、奴、、、フェルとエメラルに襲われたことのあるワシとしては圧倒的に少ないと思う。

 まぁこの老いぼれの忠告などなど誰も聞かないだろうがな。

今回も読んでいただきありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ