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二日目の朝

吾輩は花である。

名前はまだない。

どうして花になったのかとんと検討つかぬ。

しかもその場の勢いでスキルポイントをドブに捨てたあほうである。

下心?そんなの欠片もありませんよ。ほんとほんと。

「メアリお嬢様、朝です。起きてください。」

……まだ寝てますよー。

「メアリお嬢様、入りますからね。」

そういい入ってきたのは昨日メアリと呼ばれるお嬢様と一緒に俺を毟りやがった騎士。

「ううう、まあランスおはよう。」

ランスと呼ばれる騎士の爽やかな顔と相対的にお嬢様はまだ眠そうだった。

まあ、気持ちはわかるよ?朝とかオフトゥンから絶対出たくないよな。

俺、一日出なかった日あるし。

「メアリお嬢様、今日はお父様からお話があるそうです。」

「え!?お父様から?やったわ今日は何を教えてくれるのでしょう。」

凄く嬉しそうだな。なにせこのくらいの年の子は父親に構ってもらうのが凄く嬉しい頃だからなあ。

「すぐに着替えるわ!ランス。」

「わかりました。ではお父様に伝えておきます。イーザ、お嬢様の着替えの手伝いをしてくれ。」

「了解」

うわっ天井からメイドが出てきた!

……心臓に悪いなこの世界。

「では私は先に。また迎えに来ますので。イーザ、お嬢様を頼むぞ。」

メイドは無言で頷く。

メイドは紫色の髪をしておりそれを後ろで団子にしてまとめている。

「お嬢様失礼します。」

そう言うとイーザと呼ばれたメイドはメアリの服をどんどん脱がしていく。

やばい、すごい眺めじゃないか。お花生活バンザイ。

「ねえねえイーザ。」

「何でしょう?」

「今日の朝ごはんは何かしら?」

「パンと野菜のスープでございます。」

「う、私人参が嫌いだわ。」

出たな、子供の敵め。俺はそんな苦手じゃ無かったけど。

「好き嫌いはいけませんよ。三個でいいので食べましょう。」

「そうよね、食べなかったら人参さんが可哀想よね。わかったわ、私頑張って食べてみる!」

それを聞きイーザはそっと微笑む。

「その意気です、お嬢様。」

え 何その笑顔。めっちゃ眩しい。

さっきまで機械のような表情だったのに、嗚呼尊い。

そうしているうちにメアリの着替えが終わる。

「お嬢様、今日の髪型はどうしますか?」

「うーんとね、2つに分けるやつがいいわ。」

「ツインテールですね。かしこまりました。」



「ううう」

現在お嬢様は人参と格闘している。

やることがないからずっとその様子を見ていたのだが格闘してるメアリよりイーザのちょっとした動きが面白い。

なにせメアリがパンを食べている時は、見守ってるだけで全然動かなかったのに人参に挑戦し始めると同時に少し震え始めた。

そして人参を一個食べるごとにさらに少し震えるのだ。

やばい、面白すぎる。

ちなみに今三個目を食べようとしているところだ。

最後の人参が口に入ろうとする瞬間。

「メアリお嬢様、お迎えに上がりました。……な、なんですかイーザ怖い顔して。」

あーあ俺しーらね。

「え?何が……ハッ。」

どうやら気づいたらしい。

「お嬢様、このランスロット感服いたしました。」

「ええ!私がんばったわ!」

いつの間にか三個目の人参を食べており、どんと胸をはるメアリ。子供だから胸がないけど。

しかしイーザ的には食べたところが見れなかったのが不満だったらしい。

「ランスロット様、跡で鍛錬場に来てください。久しぶりに手合わせしましょう。」

「……。」


スキル・魔法は前回から変化なしです。


今回も見ていただきありがとうございました。


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