進撃の猫ちゃん
「お父様、入っていいですか?」
おかしい。
「おお、メリーかどうぞ入りたまえ。」
俺は今、花だ。飾られるべき物だ。
「それで今日は何を教えてくれるの?」
なのになんでこの子俺を持ち歩いてんの?
それを先に教えてくれ。
「今日からメリーに魔法を教えていこうと思うんだ。」
魔法、スキルポイント、魔力、うっ頭が。
「ほんと!?それってお父様みたいにかっこよくなれる?」
「ああ、慣れるさ。」
そう言いお父様はメアリの頭を撫でる。
「しかしメリー、魔法を使うに気をつけ無いといけないことがある。」
「なあに?お父様。」
「魔法は人を傷つける物じゃない。かと言って他人を助ける物でもない。いいかいこれは夢を掴む物だ。」
「うーん よく意味がわかんないわ。」
俺もよくわかんない。
俺の世界では魔法は無かったから魔法使えるってのは夢そのものだけど。
「わかったとき、それは君が最高の魔法使いになる時なんだよ。」
夢の国……いえなんでもありません。
「よく分かんないけどわかったわ!」
どっちやねん。
「では最初の魔法を教えよう。」
そう言いお父様は地面に手をかざし、そして地面からは緑色の魔法陣が浮かび上がる。
ぬ?もう夜か。
花びらが閉じて行く。
残り水分 100%
養分 24%
魔力 0
スキル・魔法
部位復元・小
残りスキルポイント0
げ、養分めっちゃ減ってる。
昨日56%だったから1日で約30%使うのか。
俺明日ヤバイじゃん!
どうすんの!?これ!
その時花びらに激痛が走る。
痛みと同時にスキルポイントの数字が次々と変わって行く。
10、20、30と。
痛い痛い!一体どうなっているんだ?
「ちょっとダメよこの花を叩いちゃメッ。ほらこっちに来なさい。」
「にゃー。」
痛い痛い痛い!あれおかしいな視界の端が赤くなってくぞぅ。
「ランス、この子お外に逃がしてあげて。」
「わかりました。名も無き野良猫よ、大人しくこっちに来なさい。普通ならお嬢様の物に攻撃した時点で死刑になるぞ。お嬢様の優しさに感謝するがグハァ!?」
あ、ランスロットの悲鳴と共に攻撃が止んだ。
ありがとう騎士様。
「く!しかし引っ掻き程度でやられる私ではない!」
「どいて下さいランスロット様。私が逃します。」
あ、メイドさんもいたの。
暴れてもいいけど俺にぶつからないでね。
「ほらこっちに来なさい。おやつあげますよ。」
「ほらほら……甘い!フハハ!」
ガタッ。
「何っ!?」
ゴスッ。
「ちょっとイーザ大丈夫!?」
「にゃー」
え、待って外めっちゃ面白い事になってるんだけど。
ずるい俺にも見せろ!
スキルの中に夜行動出来るやつないの?
ちょっと探してみよう。
火属性防御 5000pt
水属性防御 100pt
ガタッガタッ
鑑定 100pt
「く、しかしこのランスロットにはーーー」
花粉 500pt
「お嬢様危ない!」
ゴトン
「ありがとうイーザ。」
「主人を守るのもメイドの仕事なので。」
結界 1000pt
「にゃー」
集中出来ねぇ。
夜間行動 300pt
あった!あったぞ!
残りのスキルポイントは?
残りスキルポイント450
うおおおおお溜まってるなぁ。
攻撃されるたびスキルポイントがたまるのか。
最初毟られたときも攻撃と考えると納得だな。
一回攻撃されるたびにどれくらい溜まってんだろ?まぁいっか。
夜間行動習得!
夜間行動を習得しました。
あとついでに鑑定も習得!
鑑定を習得しました。
ウイィィィ!やってやったぜフゥ。
……なんでまたその場の勢いでやっちゃうかなぁもう。
過ぎた事はもういいや。
夜間行動発動!
ゆっくりと花びらが開いていく。
「メアリお嬢様もう一度考え直した方が、、、」
「いいの!この子もここにいたがっているわ。」
見るとメアリの腕に猫が抱かれている。
「しかし……」
「さっきの騒ぎは何かな?メリー。」
騒ぎを聞きつけたお父様が様子を見に来る。
相変わらず凛々しいですね。
「あ、お父様私この猫ちゃん買うわ!」
「こっこれはアルメス様、私は反対したのですが……。」
「よい、ランスロット。メリー何故その猫を飼いたいんだい?」
「この子がそう言っている気がするの!お願い!お父様。」
「……ふ、いいだろう。ちゃんと世話をするんだぞ。」
「ほんと!?」
「娘にここまでお願いされて断る父親などいるものか。ほんとだとも。」
「やったー!ありがとうお父様。」
「はっはっは。」
……終わってるじゃん。
はっはっはじゃねーよ。
やっぱその場の勢いでスキルポイント無駄使いするのはダメだわ。
あ、イーザさんが部屋の角に体育ずわりしてる。
「猫怖い猫怖い猫怖い猫怖い猫怖い猫怖いねk」
なんか可愛い。
これ見れたからいっか。
あっ、養分の事忘れてた。
ステータス
残り水分 100%
養分 24%
魔力 0
スキル・魔法
部位復元・小
夜間行動
鑑定
残りスキルポイント50
読んでいただきありがとうございます。
次も頑張ります。




