設定資料集
本日もよろしくお願いします。
ネタバレ含まれます。嫌な方は後書きだけ、読んでいただければと思います
世界観設定
・葉怪について
木霊と言霊を混ぜ、微妙な調整によって妖に昇華させた生き物。日本語は、言えはしないが聞こえている。好戦的な性格で、森の中に入る者に積極的に、自分に込められた言霊の意味で攻撃する。使役していないときは、基本的には森の外にいけない。使役者の言うことを絶対に守る。知能が決められており、高いほど神に近いと言える。使役すると、使役前とは能力が落ちる(使役者の【器】の大きさに、能力が調整される為)。葉脈と言われる、自分の書いている字を核を捕らえられた状態で唱えられると、動けなくなる。このときの葉怪はまっさら。この状態で売りに出される。葉怪は、使役者が死ぬまで、死んだり壊されることはない。現状、よく使われる象形文字しか葉怪の種類はいない。葉怪は、言葉で溢れる、大坂や江戸あたりに出現が集中している。怪奇ありで、一ヵ月に三体程度、捕れる。使役する際は【器】にある自身の言霊を使う。【器】にある言霊以上を使ってしまった場合【凩】になる可能性がある。最悪、死に至る。
・言霊について
妖怪よりは神に近い力を持つが、知能はあまり高くない精霊の一種。人などの、言葉を使いこなす生物の【器】に住む。【器】が言霊だらけであれば、空気中にそのまま放出される。人の目には見えない。言霊が多く集まり、天照大神によって召し上げられた(神格化)のが一言主様。
・木霊について
妖怪よりは神に近い力を持つが、知能はあまり高くない精霊の一種。言姫の力が宿った、柏の葉に多く存在する。人の目には見えない。
・【葉視】について
七千人に一人ぐらいの確率で生まれる、葉怪及び言霊が視れる能力。能力者は言姫の【影】であることが多いが、何の関係もないこともある。作中では、彩葉、怪奇が、純粋な葉視を持つ。なお、知能の高い葉怪は、葉視を持ち合わせていることも。竜、虎、烏、人(零葉)などもそう。怪奇や彩葉は江戸中の葉怪を視れる。また、使役済みのものは視えない。
草葉師としてより多く働くほど、言霊に対する第六感が発達し、葉怪の位置や強さを感じ取れるようになる。これは葉視ではない。
・【言霊降霊】について
人がいればいるほど溢れ出す言霊を、言姫の力が多く宿り、木霊も多い柏の葉に封じ込める。術者の【器】が大きいほど、本来の葉怪の能力に近いものになる。なお、その際多くの言霊を使うため【器】に大きくひびが入る。生や人だと間違いなく【凩】になってしまう。
・【器】について
人には見えず、神には視える。言霊が入る器。盆栽の例えを出してほしい。生まれてくる前、魂だけの状態でも【器】は存在していて、そこに神が種を埋める。これが完全破壊すると、魂が壊れ、肉体も死に至る。ひびが入るだけなら【凩】になるだけで済む。
・【影】について
対応する神に【種】を埋め込まれ、それが発芽し、葉が萌え出でるとき、その人はその神の【影】になる。神は、普段全く人間界を覗けず、干渉できないが【影】にだけは声を届けることができ、その視界を借りて外を見ることもできる。選ばれた存在。発芽や葉が萌えるタイミングは人それぞれで、神も知らない。この国には八百万の神々がいるので、言姫の【影】だって両手で足りるほど。これでも多い。
・【凩】について
【器】にひびが入った状態。満足に喋れなくなり、喋ろうとしてもとぎれとぎれになる。吃音症状に近い。現状、琴葉と葉月が【凩】である。
・草葉の光について
草葉師が集まる組織。幾つかの班と部に分かれている。班をまたがるようにして所属している者も多い。頭首を鷹平が勤めている。幕府からのバッシュアップを受けて、南町奉行所を本拠地に活動している。奉行所の横に寮が存在していて、草葉班などの者が住んでいる。柾という情報屋を贔屓に利用している。光陰流という戦闘術を軸にしている。
草葉班 草葉師が集まっている。連絡部から江戸近くの森にいる葉怪の通達を受け、指令部からの命でそこに向かう。各地の葉怪を調査する、長期出張などの任務もある。草葉の光の心臓。おおよそ十三名。
琴葉、燐火、燈火、弓弦、常盤、荒野、千代など。
怪道班 草葉師が捕った葉怪の取引を担う。昼の遊郭で行われる闇市を怪道と言い、そこへ出向き、葉怪を売る。性格の荒っぽい者が多い。おおよそ二十名。
常盤、千代、ごろつきたちなど。大きな取引があると、鷹平自ら行くことも。
雑務班 草葉の光内の雑用をこなす。完全に草葉の光名義で雇われている者のみ。表の貸本屋、万葉の仕事もある。おおおよそ四十名。住み込みが十名。
連絡部 江戸城北の塔で、近くの森を視て葉怪の出現を怪奇が察知し、奉行所に伝える役目。三名。
怪奇など。
指令部 草葉の光全体の運営を行っている。武家とのなんやかんや、草葉の光の動向を決める仕事をしている。三名。
鷹平、利乙、鷹平の召使。
救急部 玉藻率いる、草葉師が怪我をした際の手当てをする部署。
玉藻、玉藻の母の門下生たち。
『金烏玉兎』対草葉の影用の専用兵器たち。九名。
鷹平、千代、利乙、燈火など。
・草葉の影について
葉怪を捕り、それを使って、依頼人の要望に応える組織。非人道的行為も多い。現在の構成員は九名。狂利のバッシュアップを受けているが、それを知る者は少ない。草葉の光以前からあった組織で、少数の構成員ながらも、忠実に依頼をこなしていく。それぞれの理由があって、それぞれの目的のために草葉の影に所属している。古来から続く忍の一派が、形を変えて活躍している。壱に隠密、弐に隠密、参に隠密、肆に隠密。団の秘密をばらした者は、ばらされる(体を)。草葉の光は、どうしようもない正義の顔した野郎として軽くあしらっているが、琴葉が入ったことで無視できない戦力となり、ぴりぴりしている。柾という情報屋を贔屓している。本名とは別の名前を名乗っている。
・怪道について
昼の吉原で行われる闇市。その中でも、葉怪を取り扱う市のこと。安いタイプの葉怪は、照葉屋、民衆から見れる場所で売られるが、特級が仕入れた場合、贔屓にしている重役が買い取る権利を得る。
照葉屋の支援を、草葉の光が行っている。
登場人物
琴葉【ことは】
飛脚の父栄太朗と武家生まれの母空火を持つ、十五歳。
宝永大地震の被害報告などを載せた大切な文書を、大坂から江戸へ届けること。
大人っぽくしっかりしていて、何事も物怖じない。流石に武士相手だとあわあわするけど。木登りも得意だが、トラウマで怖い。彩葉を失ってから、蒼葉を心配しがち。
家族思いであり、蒼葉を両親の代わりに育てなければと躍起になっている。
基本的に手先は器用で、何でもそつなくこなすが、料理が大の下手であるため、お嫁に出すには適してない。
夏生まれ。一家の長女で体も強く、足がとびきり速いため、栄太朗は、琴葉にそのまま飛脚の仕事を継がせようかと思っていた。
狂利に育の葉怪を使われる。全ては狂利による、神を作る計画の一環だった。
木から落ちて死亡しかけているが、彩葉が使った生の葉怪で生き返る。そのとき【器】が壊れてしまい【凩】となった。同時に彩葉から言姫の影者を受け継ぐ。
所持葉怪:刀、竜、火
使用済み葉怪:凸、凹
彩葉 いろは
死去時六歳。生きていたら十三歳であったと思われる。幼いときはしょっちゅう「何か(言霊)」が視えると言って周囲の人たちを怖がらせていた。葉怪を作り出す【言霊降霊】と【葉視】の能力で、言姫の【影】。ミステリアスで、多くは語らない。自分の下敷きになった琴葉を蘇生するために【生】の葉怪を使った。それによって【器】の完全破壊、能力反射でぼろぼろの状態で亡くなる。
夜に出かけていたのは、森の近くの葉怪の様子を、言姫の命を受けて観察するため。
自分とは違って普通に生きている姉のことを羨ましく思っていたが、甲斐甲斐しく世話を焼かれ、信頼しても良い人なのかもしれないと考え始めた。姉を蘇生させたのものそのためだった。
一人称がうち、姉のことは姉さんと呼ぶ。
所持葉怪:なし
使用済み葉怪:生
蒼葉【あおは】
琴葉の妹、八歳。
お姉ちゃんっ子。元気溌剌、人懐っこい性格をしている。姉と違って運動は余り得意ではなく、草葉師にはなれない。喋ったり書いたりするのが得意。
寺子屋で同年代の子がいなかったため、姉と同じぐらいの年の子にも積極的にタメ口で話しかける。
料理上手で、良いお嫁さん属性。家近くの茶屋に奉公に行く計画が立っていたことがあるが、本人の希望により計画は白紙に戻っている。
しょっちゅう捨て猫を拾ってくる。家では飼えないので、寺子屋で育てている。
所持葉怪:兎
栄太朗【えいたろう】
琴葉と蒼葉の父、二十六歳。
代々町飛脚を営む家系の長男で、そのままだったら家業もそのまま家を継ぐはずだったが、空火との出会いにより駆け落ち結婚。家を次男に継がせて、自分は幕府直属の継飛脚に。町の人からの信用も厚く、暇な時は町の人の荷物も届けてあげていた。周りと比べると親切な値段設定だが、大阪から京都までで一万円ぐらいする。
自分にも相手にも正直な性格。空火は騙されそうなぐらいお人好しだと言っていた。仕事で、葉怪を届けていた。本人は知らない。
空火【そらほ】
琴葉と蒼葉の母、三十四歳。名前の由来は空火照りから。
元々、ある大名の姫であったが、御家断絶(影による攻撃。弓弦の一家と同じ)したことによって母方の親戚が営む商家で住み込みで働くことに。そこに文書を届けにきた栄太朗と出会い、一目惚れした空火が栄太朗に猛アタックして、二人は結ばれた。しかし、空火の家も栄太朗の家も互いの結婚を許さなかった。そのため、元々住んでいた場所から大きく離れた大阪へ駆け落ち。親切な人々の助けによって結婚を果たした。実は栄太朗と八歳も年が離れている。
凛としていて素敵。気が強く、睨まれると誰でも跪きたくなる。
空火が働いていた商家は、鷹平の家族が経営していた。
水鞠【みまり】
琴葉の友達、十六歳。寺子屋の先輩で、地震発生前は蒼葉が奉公する予定だった大きな茶屋で、看板娘の修行中だった。親はいたものの、放置され、吉久が育てたに近い状態。なお、その親は地震で亡くなる。琴葉とは一緒に走ったり、勉強したりしていた。蒼葉は美津を第二のお姉ちゃんだと思っている。
大人っぽくてかっこいい、理想の女の子。だが、琴葉に依存しているところがある。
第三部で、噴火や、それによる飢饉の煽りを受けて茶屋が潰れ、同年代の女の子たちとまとめて江戸の花街に売られる。売られ先が、照葉屋の夜の宿敵、四卵屋だった。
狂利【くるり】
物語の黒幕。妖。江戸幕府創始の頃から名を変えて生きてきている。草葉の光の内情を知るために豊を育て上げたが、豊は出奔。よって、自分が草葉の光に入団。「命の葉怪」を手に入れたと偽って、出奔した。
草葉の影を、陰ながら支えている。
徒世【とよ】
琴葉を草葉師に育てあげてくれた草葉師。謎が多き美女、?歳。夜鷹と?の子であり、捨てられそうになっていたところを、葉月の父に拾われる。縁談が来たが、ある共通点から実の父だと気づいて、逃げた。この縁談も厄介払いのため。実の父が武士であったために、逃げた徒世は家から追い出される。そこで、自分をまたもや救ってくれた狂利を尊敬、信頼していた。そうして、狂利に本格的に、草葉師になるための教えを受ける。狂利の命で琴葉に接していたが、なぜこの子たちが責任を背負わなければいけないのかと、疑念を抱くようになった。最終的には悔いなしと思いながら散る。
勝気で明るい性格をしている。可愛いものが大好きな甘党。
葉月【はづき】
徒世の親友。無口で、大人しく、お淑やかな女性。二十五歳。一人暮らしをしていて、菜月という妹を持つ。数年前まで長屋の大家だったが、【凩】の影響もあって妹の旦那に譲り、自分はその一角で隠居……するふりをしながら影での活動を行っていた。大義を成すために誰かを傷つけ、そして自らを縛り付ける草葉の影に嫌気が差し、脱走を図っていたが……
第一部終了後は大阪にて、復興支援をしながら蒼葉を育てている。
菜月【なつき】
葉月の妹。二十二歳。勝時という夫がいる。葉月とは正反対の性格で、いっつも文句を言っている。煙草好き。
勝時【かつとき】
菜月の夫。江戸に来た琴葉と蒼葉を一番最初に見つけた人物。菜月の尻に敷かれている。長屋の大家だが、気弱で、頼りないことから、住人には心配されている。
蛇星 流光【だせい りゅうこう】
北町奉行所に勤める同心の一人。しかし、本当は大奥のある高貴な方(つまり女性)であり、草葉の光の出資者兼、幕府との橋渡し役を勤める。吉久と面識があるらしいが……?
滝湯 吉久【たきとう よしひさ】
寺子屋の講師をしている下級武士、四十四歳。琴葉や蒼葉に読み書きや計算を教えてくれた。琴葉たちが旅に出る時も、なんとかお金を捻出してくれた恩人。
義理堅い性格をしている。琴葉たちの父のおかげで大切な人へ手紙を届けられたからと、色々助けてくれている。
草葉の影に命を狙われて、死んだことにしていた。吉宗の兄。
ゆり【ゆり】
綱吉の側室。頭の良さを買われ、綱吉に意見できる立場にいる。四十八歳だが、そうは見えない美人。元町人、湯殿で湯女として働いていた。お転婆。切長の目と、整った顔立ちが印象的。
本当は吉宗の実の母。
名前は実際の吉宗の母からとっています。
徳川 吉宗【とくがわ よしむね】
紀州徳川家の藩主。病によって家族を亡くし、四男であるというのに、一家の家督を継ぐことに。二十四歳。竜が好き。機転がよく効くため、人望もある。
鷹平【たかひら】
表は貸本屋万葉の店主、裏は草葉師の組織、草葉の光の総統。四十四歳。女好き。
対抗組織となる草葉の影に恨みがある。世渡り上手。見栄っ張りな一面もある。自身も草葉師として、葉怪を捕ることも。
二十五年前、天和の大火によって、両親と妹を失う。そのとき、放火を行っていた草葉の影(第二部で登場予定の人物)を見つけ、草葉の影を恨み、同時に葉怪に興味を持つ。そのときまだ武士の端くれであった時忠と知り合い、色々あって友達になって、着いていった鷹狩りで、葉怪と遭遇。そのとき捕まえた豊の葉怪に可能性を感じ、二人で大人たちを説得して、利乙のバッシュアップもあって、草葉の光を作り出すことができた。
燐火【りんか】
草葉の光に所属する、駆け出し草葉師。典型的なツンデレ。組織には燐火より下の年齢の人がいないので、ずっとお姉ちゃんになりたいと思っていた。十四歳。燕、犬、亀などの葉怪を使いこなす葉怪使い。身体能力は、琴葉ほどではないが飛び抜けている。燈火と総統を恐れていて、二人には敬語を使っている。父母が幼い燐火を残して失踪して、燈火が預かったらしい。母には厳しく、組織の人々には優しくされている。
おはね【おはね】
燐火の燕の葉怪。可愛い。一番最初に燐火が捕まえた葉怪であるため、他の仲間たちによく自慢していてウザいと思われている。お嬢様キャラ。プライドが高い。燐火に似ているとも言える。
努【ゆめ】
心の葉怪によって心を持った、燐火の筆。ヒスりがち。お金に五月蝿い。おはねとの相性は最悪で、一緒にいるだけで毛先がだいぶ抜けてしまう。燐火には、私の筆なのに可愛くないと嫌われている。
燈火【とうか】
燐火の叔母であり、母代わり。幼少期、天火と共に鷹平に拾われる。鬼のように厳しい。腹の底が見えない人物。二十九歳。草葉師であるため、戦闘にも優れているが、一方で対抗組織草葉の影を殲滅のため、最近は草葉師としての仕事が少ない。武器は改造を施した傘の葉怪。暗殺に優れている。自分の妹である天火とその夫を救うため、草葉の影へ対抗する別動隊に所属する。
真矢 弓弦【しんや ゆづる】
旗本の生まれだが、草葉の影によって資金が流出、草葉の光の支援を受けなければ、武士として家督を継げない事態に。病没した父が流光と知り合いであり、そこから草葉の光を知った。今は、草葉の光の庇護下に置いてもらう代わりに、草葉師としての腕を磨いている。元服前の十六歳。絶賛思春期。
利乙【りおつ】
表向きは浮世絵師として働く草葉師。画号は楽浪。気難しい性格をしていて、避けられがち。五十三歳と、草葉師の中でも高齢。草葉の光が出来た当初からいる。今はもう戦えないが、昔は鍛え上げられた腕で、特注の超大きい葉捕り網を振るい、葉怪を一網打尽にする戦闘スタイルだった。光陰流を教えている一家の長男で、現在は師範でもある。十年前、狂利を草葉の光に招待してしまったことを未だに悔いている。
柾【まさ】
琴葉と蒼葉が見つけたあの瓦版を作った版屋。柾も偽名に過ぎない。本名は誰も知らない。草葉師ではなく、草葉の光専属の情報屋。妻が女髪結であり、そこから日夜情報を仕入れている。のらりくらりとした性格。三十五歳と、まだまだ若造。草葉の影と草葉の光、どちらも交流を行っている。割と真の黒幕。全ては葉怪を滅ぼすため。
今の妻の妹と結婚していたが、無の葉怪によって記憶が無くなる。それ以来、葉怪を恨むように。千代を避けて行動していることに、鷹平などには薄々気づかれている。
玉藻【たまも】
草葉の光専属の医者。この時代の医者にしてはまだマシな方であり、清潔な空間を用意して、とことん患者に食わせる方法をとっている。ただ、その食わせるものが好物のみかんのみであることを考えると、栄養バランス的には偏っていると言える。しかし、体には良いし、美味しいので、患者たちには人気。短期の患者には。
とっても素直で、可愛らしい。頑張るあまり向こう見ずなところがある。まだ母から家業を継いだばかりの新人。十八歳。食べさせたり休ませたりするのは得意だが、不器用さが度を越しているため、手術なんてさせたら一巻の終わりである。現在お婿さん募集中。
常盤【ときわ】
怪道での取引を担当する草葉師。紺屋の父を持つ。幼い頃、紺屋となるための修行中に、何回も自分自身に藍をぶっかけ、髪は何度洗っても藍色、足や腕なんかは真っ青。唯一の血縁だった父と弟が脚気で亡くなってからは、優しかった性格も荒っぽくなり、紺屋事業も上手くいかずに物を盗むようになってしまう。奉行所で罪を裁かれていたところを、鷹平に無罪にする代わりに一生組織で働くことを義務付けられる。喧嘩の腕を活かして、怪道での荒っぽい出来事を幾つも解決。草葉師としても一流に。怪我する度に玉藻に叱られている。玉藻がちょっと気になる。二十一歳。武器は矛である。
千代【ちよ】
元照葉屋花魁。凄腕草葉師。鷹平が身請けした。誰も歳を知らない。若の葉怪で何回か若返りしている。実は武器を持たずに、自慢の蹴りと殴りと葉捕り網捌きで戦う。燈火と共に、影を殲滅するため、どこかに潜入して情報を得るために励むことも多い。普段は和やかで、よく玉藻や燐火とわいわいと喋っているが、戦闘になると感情を失くす。
荒野【こうや】
三十二歳。ただの茄子の棒手振りだったが、草葉の影の重要な情報を運悪く見てしまったがために、狙われるように。草葉の光が身柄を保護し、草葉師としての技術を教えている。とことん運が悪いし間が悪い。常識人。
怪奇【かいき】
二十歳。葉怪が「視える」体質の持ち主。どこで、何の葉怪があるのかを見抜けるが、代わりに葉怪の影響を人よりも受けやすい。実は、葉怪を作り出す【木霊降霊】の能力も持ち合わせる言姫の影。体質のせいで忌子だと言われていて、捨てられていたところを鷹平が拾う。破天荒だが、器は広い。【木霊降霊】は危険だと認識し、使わないようにしている。
零葉【れいよう】
怪奇と同じく、葉怪が「視える」体質。滅多に喋らないので、謎が多い。普段は筆談。十九歳あたり。怪奇が【木霊降霊】によって作り出し、葉月に使役されている人の葉怪。同じ言姫の影者である琴葉を見守っている。左の髪が短く、右の髪が長い。ぐるぐるとマフラーっぽく巻いている。
↓草葉の影メンバーなど。あえて簡略化して書いています。
狂利【くるり】
今は、江戸城天守閣の地下で身を潜めている。
破崩【はぐれ】
孤高の一匹狼。誰とも話さないし、興味がない。
帰寂【きじま】
外つ国の生まれ。十九歳。気障。アイヌの方から密航してやってきた。江戸、人を避けるために森で生活をしようとして出会った葉怪に一目ぼれし、一生をかけて葉怪を集めると誓う。葉怪に対する執念だけで草葉の影の集会に突撃し、その場で加盟。ただの変態。
不帰【ふき】
17歳。僧侶の娘。9歳の冬、父と姉が病気で臥せっているときに、参勤交代で仙台藩がやってきて、家を空けなければいけなくなり、父と姉が野垂れ死に、そのとき仙台藩で長男と一緒にやってきていた酔狂に拾われる。武家を恨んでいる。本当は酔狂のことを殺したいほど嫌っているが、隠している。群馬県あたりの出身。
二巻で、燐火を巫女にする。
伊達 酔狂【だて えいぐ】
狂利が引きこもっている今、影のまとめ役。二十四歳。伊達政宗の子孫。伊達家の次男坊。幼いころ、狂利に拾われ、それ以来忠誠を誓っている。堅物。眼帯をしている。
錦【にしき】
葉月。
黄落【きいら】
徒世。
年表
1616年6月1日 言姫の影であった徳川家康が病没 言姫の元から、葉怪が狂利によって奪われる。
1679年夏 草葉の光誕生
1682年夏 栄太郎と空火が駆け落ち結婚 葉月誕生 秋 徒世誕生 冬 鷹平の両親と妹が殺害
1683年春 草葉の光誕生
1692年夏 琴葉誕生 徒世が狂利の教えを受け始める
1693年冬 燐火誕生
1694年夏 彩葉誕生 秋 草葉の影に葉月と徒世が入団
1696年春 不帰の父と姉が死亡し、酔狂に拾われる 秋 草葉の影の放火(荒野が発見)
1697年夏 燐火の両親が行方不明に 冬 徒世が家から追放される 狂利の入団(影で徒世を鍛えている) 葉月が人の葉怪で零葉を使役
夏 狂利が命の葉怪を捕ったと言って出奔 夏 狂利到着、彩葉死去 空火が蒼葉を身ごもる
1701年春 蒼葉誕生 弓弦の入団 秋 千代を鷹平が身請けする
1702年秋 琴葉と狂利が接触して育の葉怪の効果を受ける
1706年冬 蒼葉が寺子屋に通い始める
1707年10月28日 宝永大地震
1707年10月29日 琴葉、蒼葉の出発
1707年11月1日 徒世との出会い
1707年11月2日 VS凸凹
1707年11月8日 徒世の死
1707年11月8日 江戸着
1707年11月9日 火事
1707年11月10日 江戸出
1707年11月10日 一巻終了
誤字脱字報告ありがとうございます。
否定的なコメントはやめてくださると幸いです。
次回の投稿まで何ヶ月か開くかと思います。
それまでに何本か、また別で百合小説をももとせ名義であげます。そちらもよろしくお願いします。
詳しくは活動報告の方をご覧ください。
↓
第二部について あらすじ
そんなこんなで富士の方へと飛ばされた燐火と弓弦。しかし、影の情報を探っていく過程で、燐火が行方不明となってしまう。
その頃一方、大坂を離れた琴葉は、葉月が確認した得体の知れない葉怪とやらを報告するため、江戸へ向かっていた。
しかしその道中、富士山の噴火が始まる。
そう、あの宝永大噴火である。
訪れた街で復興を手伝っていたところ、燐火を探していた弓弦と再開。二人は噴火直後で安定しない、富士山の方へ捜索に出向くが……?




