第二百五十八話 六日目夜 ボクはメアリーの囁きに一瞬頭が真っ白になりなんの
だけど次の瞬間、出会い系魔法のことだと気付く。
もう一週間。
最後の1日が終わってしまったんだと……。、
ボクの身体はするりと何らかの力で背中からひっぱられ、エリスがズルズルと落下。
確か僕はあの日の夕方この世界に召喚された。
だから、計算的には明日の夕方まで時間があったはずだと思った。
「リュウ……!」、エリスがどうしたのか? と不安気に呼んでくる。
「ちょっ……。ちょっと待って……!」
背後のメアリーは周囲の人に見えないのか?
「ヒビキィ! おまえ!?」
イーダが気付いたように叫ぶ。
「早すぎるぞ! エリスを押し倒さないで押し倒されてどうすんや?」
こんな時にもイーダのそのネタになんだかほっこリする感情と申し訳ない気持ちが同席。
僕の身体はゆっくりとゆっくり……、上昇。
エリスはキョロキョロと辺りを見回して不安になりながらも状況を理解していない。
「かーさん、お兄ちゃん! お兄ちゃんが……!」
イーダの次に気付いたのか、それとも何か違和感を感じたのか叫ぶ。
そしてほーちゃんの背中に乗ったまま床を鳴らしながら近付く。
ボクの身体は既に床から浮上して脚が浮いている。
「リュウ……、どうしたんだ? 1体何が起きている!」
エリスがボクの脚を掴んだり離したり、どうしたらいいかわからない状態。
「リュウ、おまえもしかして……!」
ベルチェが、カミラの異変に気付いて早足で近付く。
上昇するボクの脚にしがみつきながらも滑るようにその腕の隙間。
「イー……、義父さん!」
口元に、手を当てておろおろとパニック状態で何もできない状態!
続けて、多分何かを知っているであろうイーダを、とうさんと呼びかえてエリス!
「イーダは苦虫を噛み潰したように渋い顔!」
「ダッダーン!」
ボクのピンチを何度も救ってきたボクのエクスガリバー、かミラがほーちゃんの背中に立つ! だけどそれでも届かない。
ヒヒーンと館内に響くほーちゃんの嘶き、そして二本脚で立つように前足がボクのお腹にあたる!
立ち上がるほーちゃんを梯子にしてボクを捕まえようとジャンプ!
だけど、ボクの身体には何らかの力が働いているのか、掴もうとしたボクからツルンと落下!
「カミラ!」
ベルチェが落下した愛娘をキャッチ!
何故か力が入らない状態で、眼下を見おろしてホッと一息。
頭を抱えながら、エリスが名案を思いついたようで「ルフィ!」 と叫ぶ。




