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地下迷宮.4

一日のアクセスとブクマがまた増えました!ありがとうございます!

雑貨店で聖水を買おうとしたら、売り切れていた。みんな、考えることは同じ。どこの世界も譲り合いはないのかな。冒険者たちが買ったね?



「どうしようか、マキちゃん?」

「しゃーない。私がくすねてこようか?」

「駄目だから。エレンさんがいくらシーフだからって、そう言うことしちゃ駄目!」

「分かったって!私も悪ぶって見たけど、そんなことしたのとないよー」

若干目が泳いでいるのが気になるけど、今はスルーしてと。

「にゃん」

あんずが、アイテム袋を見るので中を覗いて見るとあった。

吉田さんのおかげか。聖水がたんまりありました。

いいのかな?こんな、チート的な感じで。

昔のレベルを上げて、魔王的なのを倒すようなバランスじゃなくて。

むしろ、レベルより忍耐力を鍛えるためのゲームだったと思う。

だから、弟は我慢強いのかもしれない。




「マキさん!」

ギルドの前で待っていた、かりんが抱きついてくる。

「おや、どうしたの?」

「あのおじさんが、怖いの!」

それは、近所のおじさん。この子にまでちょっかい出しているの?呆れた。

「マキ、良い制服じゃな」

満足そうに弛緩するなじいさん!

「あなた、宿屋は?」

「まあ、そう言うな。マキの新たな制服姿を見れるとあって出てきたのだが、そこのお嬢ちゃんも中々の美女。制服を着てくれないかと頼んでおったのじゃ」

「おじさん、顔がえっちだよ!」

「おっと、すまんすまん。ひひひ。今回は大変なクエストみたいじゃからの。ほれ、あんず」

それは、小振りな招き猫。あれ、これって。前のダンジョンで見つけた奴だよ。

「うにゃん!」

あんずが、ガシッと掴むと吸い込まれて消えた。


あんずが、水流あんずを獲得しました!


おお。あんずの新たな技だ。やったね。

「イカした猫ちゃんじゃねーの!どら、撫でてやろう」

ドロンが、手を伸ばしたら払われた。ドロン、嫌われてるの?

「にゃっ!」

「ふん。ウブな奴め」

「違うと思いますの!」

「……緊張感ないの、御主等。まあよい、気をつけてな」

あ、招き猫のこと聞こうと思ったけど、行っちゃったね。まあ、いいか。

「よし!ギルドで話しを聞いてとっととハリィを探そう」

「よろしくお願いします、皆さん」

ぺこりと頭を下げるかりん。うんうん、礼儀正しいのは美徳だ。





中に入ると、冒険者の人達が、集まっていた。そして、こちらを見る。

「サーナちゃん、頑張ろうぜ!

「うん。頑張ろうね。あ、靴紐がほどけているよ」

「サーナちゃん。こ、今度は僕たちのパーティーと一緒に冒険しようよ…ハァ…ハァ…」

「……お、お気持ちだけいただいて置きまーす」

サーナちゃんが引いてる。優しいサーナちゃんが引いてるよ。

あの人いつも、鼻息荒いんだよなー。気をつけておこうっと。

「マナ、君に似合う花を上げよう」

「ど、どうもですの」

マナは、ササッと私の後ろに隠れる。人見知りだもんね。

「マキ、お前と食事がしたい!」

凄い。モヒカンの人初めて見た。ムキムキー!

「ごめんね。私今は、恋愛とかいーや」

ま、ストレートなのは好感だけど、いまいちときめかない。悪いけども。

悲しみを堪えて行っちゃった。ごめん、ダンジョン入る前からダメージを与えてしまったよ。

「ゴッセル、ドンマイ!」

「駄目で元々だ!よくやった!」

仲間の冒険者たちが、モヒカンもといコッセルを慰めている。

ざ、罪悪感が……。



「はい、静がに!」

ギルド職員の合図にみんなしんとする。

ギルドマスターのエアハルトさんが、低めの渋い声で話す。優しげで弱々しそうだけど、なんであの人がギルドマスターなんだろう?

きっと、隠された強さがあるのかもね?

「よく集まってくれたね、クレイジーなみんな!このエアハルト感謝する!」

クレイジー言うな。そして、黒板みたいな物を持ってこさせる。

地図が張られているよ。地下迷宮のかな?

「ゲインくんの奴がもたらした情報によって作成した地図だ。地下迷宮に行くまでは魔物はそれほどでもないが、地下迷宮の中は、魔物のレベルもワンランク上だけど、経験値稼ぎ時だ、みんな!」

「ひぃえぇぇぇぇぇい!」

「強くなって女にモテる!」

「好きなあなたの住む街を守って見せる!」

「サーナちゃん、宿屋はおれっちに任せな!」

ざわつくギルド内。クレイジーな人達が多いね。変なこと言ってる人もいる。

でも、レベルがある一定の値だと他の地方に行かないとレベル上がんないからね。喜びも一塩。

ああ、それよりも地下より地上をのんぴり散歩したいよ。したいの。

そう言う依頼を受けたいの。


「大怪我しても、教会の大司祭様たちがいるから安心して行ってこい!」

ロナンが偉そうに、カナリアがぺこりと一礼する。サーナちゃんがこっそり手を振っている。

「皆さん。この貴族であるロナンが特別に無料で回復してやるからして、感謝して敬うように」

あ~あ。あんなこと言ってる。場の雰囲気が悪くなってるよ。

「……俗物が」

そう呟いたのは、いつもムスッとしているエメラルド。いたんだ。ガーネットもいる。後で挨拶だけしとく。

「……ええと。ロナン様はあんなこと仰ってますが、ロナン様は愛人がいればいるほど絶好調なので安心してく下さい。

そして私も、皆さんには興味の欠片もありませんが、シスターとして責務を果たさせていただきます。よろしくどーぞ」

駄目だ、この二人。どんどん険悪に……いや、鋭いナイフの言葉に興奮してる人もいた。はぁ。


そして、作戦が説明されて行動を開始する。



つづく

猫たちもみんなあんずのことを心配してるんだよ。

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