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かぼちゃ祭りだよ.3

気づいたら10000PV突破してました!ありがとうございます!

まだまだ、未熟ですけどがんばりますね!

「ナ、ナ、なにをする女!?」

じたばたするかぼちゃ時計を私は縛りつける。これでよし!

私が、一人で納得していると、そのかぼちゃ時計は文句を言ってる。

「き、さま!まさかその若さで、縛るのが趣味……ぶっ!」

うるさい。蹴ってその場でコマみたいにくるくる回っている。

それを見て、ピロピロのコレの村娘も笑っているよ。元気出たの?

ま、女は強かってことだね。そらよりこいつだよ。


「……僕の最高傑作がこんなことになるなんて」

キーノさんもがくりと来てる。恋人に送ったのが、こんな風になって魔物みたいだしね。

さて、と。私はのんびり散歩でもしてこようかな?

「おい、どこへ行く生娘!わしは、このピロリーノの父であるぞ!」

その言葉にその場にいた村人がざわつく。

「……あいつか?」

「母さんたちが、話してたぜ。畑を耕すより、別の種まきが得意って!」

あっけらかんと言う子供のその言葉に私は、照れてしまう。

この家族は、教育によくないよね。ね?

「マキちゃん、どうしたの?顔が赤いよ?」

「大丈夫だよ、サーナちゃん。後は村人に任せて散歩して来ようか?」

「え、でも?」

「にゃん?」

私が行こうとすると呼び止めるのは、かぼちゃ。怒ったようになにかがなり立てている。

「わしを無視するでない!みんな、かぼちゃにしてくれるぞ!」

そんなことを言われたら、立ち止まるしかないよ。

「なに?」

「わしは確かに死んだ人間じゃが、なぜかこんな姿でここにおる」

「じじーの気の迷いじゃねーの?」

「ドロンさん、口を挟まないですの!」

かぼちゃは、マナをじーっと眺めるとぽそりと一言。

「そそるのぅ」

「……………」

帰りたい。こんな人のイベントをこなしても感動しないだろうし。

また、温泉入ってこようかな。そして、かぼちゃの話しはまだ続く。


「どうしてわしがここにおるのか……この時計は異空間に繋がっておるからか」

確かにこの時計の中で、ログアウト出来るっぽい。でも、クロックを倒したからもう無理。

きれいな時計は、かぼちゃが乗っかって台無しだよ。

「……この異空間のせいでわしは、こっちの世界に来れたのかもしれん」

「そんなことあるのかな?」

「かなー?」

サーナとレコは顔を見合わせてる。二人ともかわいいな。癒しになる。

「……娘よ。わしの最後の願いを聞いてくれるか?」

かぼちゃは、私を見上げる。嫌だな。顔に出てたのだろう。かぼちゃは寂しそうに下を見る。

「……親父。その願い俺が聞いてやる」

かぼちゃ頭のピロピロがよろよろとかぼちゃ時計を抱える。動きがゾンビみたい。

「そうか。お前はしかし、わしの開発したかぼちゃを自分が開発したとかホラ吹いてたな?」

ピロピロ、さいてー。村人もざわついている。

しかし、ピロピロは堂々としている。まるで自分は間違っていないかのように。

「だってその方が、モテるじゃん」

「………」

「………」

「にゃあ~」

みんな開いた口が塞がらない。あんずが呆れたように一声鳴く。

冷たくなり始めた風が吹き抜けるとみんな、我に返るよ。

「さあ、みんな今日はかぼちゃの収穫祭だ!」

「そうだ!ハロウィンだー!」

「わーい!」

「誰か畑に行ってかぼちゃを取って来てくれ!」

「私たちは、村長さんを弔う花を摘んでくるよ」

「は~い」

「ほら、ケレネス。あんな奴に抱かれたことなんて忘れて行きましょ?」

「……そうね。私が間違っていたわ。これからは、大きい街で良い男を探すわ」

それは違うと思うけど、逞しいわこの人たち。

ピロピロ親子は、エロの嫌われものだけど、ポツンと仲間外れしているのは、可哀想と思う私はお人好しかもしれない。


スキル[お人好し]をGET!


お人好し―困った人はほっとけないので、周りから好かれる。


いや、いらないか。私は、あんずとまとわりつく猫たちのために宿屋へ戻り猫の餌になりそうな魚の切り身を手に入れて与えている。

[にゃん]

[ふにゃあ]

[ふにゃにゃ]

猫たちがじゃれあってるのを見るとほっこりしてしまう。

宿屋に戻って朝食をいただく。どこの世界も田舎の料理は美味しいな。野菜がしゃきしゃき新鮮。

「サーナちゃん、コスプレ似合ってるよ」

「えへへ。ありがとう。マキちゃんもコスプレしたら?」

「あー、私はいいかな?」

「マキは、コスプレしてるようなもんだよな?」

「ははは。怒るよ?」

にっこりと笑いかけると下手な口笛を吹こうとしたので慌てて止める。魔物が寄って来るってーの!


ナースのコスプレした時のことを思い出す。男たちからのナンパが終わらなくて嫌だった。興味のない人からの告白はホントにめんどくさい。

他の人が聞いたら文句を言われそうだけどね。


「あの。今日すぐに帰るんですか?」

サーナちゃんは、上目遣いで尋ねてくる。ああ、かわいい。将来がそら恐ろしい!でも、かわいい!

「……まあ、今日一日は休んでから帰ろうか」

「ホント、わーい!レコちゃん、今日は一緒に遊べるよ?」

「わーい!かぼちゃ祭りだね!」

にこにこ笑う子供はかわいいね。さて、私は散歩でもしてくるか。

「……て、ことでいいかな?」

「事後承諾かよ、マキ?まあ、いいぜ?祭りの手伝いでもしてくっか!」

「私も、ちょっと気になることがありますの」

「どうした、マナ?」

出て行くドロンにマナも続こうとする。一緒に出て尋ねる。

その表情が真剣だったからだ。

「あの、えろかぼちゃのことですの」

「アア、アレね?」

外に出ると猫たちがあんずと一緒についてくる。それを見てるだけで幸せ。ま、ピロピロたちを、そのままにしておけないかな?



つづく

ピロリーノは、父親に説教されていたんだよ。


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