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のんびり依頼を.5

中々、のんびりした依頼に出来ないです。タイトルとは裏腹に忙しい。

そこは、裏路地の空き地。離れたとこにあるのは教会かなにかかな?

猫たちが、離れたとこで見守ってくれているよ。

「……さて。マキちゃんの力を見せてもらおう」

「はい」

なんでこんな昔の少年漫画見たくなってるのか知らないけど。

相手の気迫を見るに、道場の師範みたいだね。

いつも叱られていたよ。どこか、本気に鍛練出来ていないから。

訓練用の木剣を持ち、構えるロッカーさんに向かって攻める。一足飛びに間合いをつめての右フックの軌道で放つ拳は、木剣で弾かれ左も弾かれるりそのまま激しく打ち込む。


この前のアラクネルを倒した時のスキル。乱れ打ち!しかし、それも絶妙に避ける。まだ、相手は攻撃していないよ。このおじさんヤバイ。

回し蹴りをバックステップでかわされて、追い討ちをかけようとして止まる。威圧で止められたようなものだよ。期末試験が近づいた時の威圧感もハンパなかったけど、それの比じゃないよ。て、当たり前か。

ロッカーさんをよく見れば、打ち込んだとこに痣が出来てる部分が見えている。効いているのかな。



「頑張れ、マキちゃん!」

「にゃあ、にゃあ!」

「にゃあおん!」

「うにゃにゃにゃん!」

「……すまんが、猫たちどうにかならない?」

「ご、ごめんなさい。どうにも」

ロッカーさんは、苦笑しながらもちょっと寂しいのは、サーナちゃんが応援してくれないから?

「しかし、マキさんの動きは、レベル10の動きには見えないな」

「そうなんですか?」

「多分、同レベルだったらこっちの負けだろうな」

そうなんだ。でも、いきなり全力でいったものの、軽くいなされるんだから、これは負けだよね。

「……では、こっちからも行くぞ?」

「はい」

私が答えた次の瞬間には踏み込んで、私に木剣を首筋に当てていた。はやっ!

「………参りました」

「うん。しかし、マキちゃんの実力は分かったよ」

「やっぱり勝てなかった~」

「しかし、中々のパンチラだった」

「え?」

あ、スカート。今までは、魔物相手だから気づかなかった。私は、恥ずかしくて顔を真っ赤にする。

「あれが、チラリズムと言う奴か」

なに真面目に頷いてるの、このおっさん。グーパンして……うん、駄目だよね。

「パパの変態!もう、肩叩きして上げないよ!」

「ごめん、サーナ。ちょっとした冗談だよ!」

チラリズムは、男の子の夢なんだ。ロマンなんだと変なことを説明している。この人も変態だったか。


ともかく私は、サーナちゃんと一緒にギルドで依頼を受けることを許されたよ。

「……じゃあ、マキちゃんにお願い一つ聞いて上げるね?」

宿屋に戻ってからそんなこと言われた。そうか、この前のダンジョンの報酬だったね。サーナちゃんがなんでも一つお願いを聞いてくれると。


「……う~ん。お弁当を作ってくれる?」

「お弁当です?」

「うん。私は、料理が苦手です。裏拳は得意だけど」

「あの、裏拳が得意とか駄目だよ?」

「そ、そうだね。ともかくこれから依頼で遠出をする時にお弁当があれば、節約出来るから」

まあ、お金は目立たず貯まっていらるんだけどね。飛脚の靴の効果で。このチート能力は言わないようにしよう。狙うプレイヤーとかいそうだし。

「うん、分かった♪私にお任せ下さい」

握りこぶしを作るサーナちゃんに笑顔を返す。

「……パパにもお弁当作ってくれるかな?」

「パパは、パンチラだから駄目だよ?ママ意外の下着を見るなんて!」

「……はい。ごめんなさい」

そう言えば、サーナちゃんのお母さんはどうしてるのかな?なにか、聴きづらいかな。


それから私たちは、私の小手の合成が済むまで、簡単な依頼からこなした。家回りの掃除とか、ペットの散歩には、猫たちも同伴して大にぎわい。報酬は少ないけれど、街の人々の喜んだ顔を見れるのはなんとなく嬉しい。しかも、サーナちゃんも一緒懸命に働くので依頼人がおやつをおまけしてくれるから。サーナちゃんは嬉しそうだ。近所のおじさんのサーナちゃんに制服を着させてくれと言う依頼は丁重に断ったけど。誰?こんな依頼を提示版に張った人は!?


そして、三日目の朝。あのドワーフの武器屋に行くと満足そうに渡してくれた小手がこれだ。鼻息の荒いガレフモキアさん。

「どうじゃ!?どうじゃ!?んん!?着け心地は?」

「い、いいですけど、鼻息荒いよ」

「まあの。仕方ない。良い武器や防具を見ると興奮してしまうのがわしだ」

変態さんがここにもいた。ガレフモキアさんは、美味しそうにカステラを食べている。好物と言うことなので、例のエルフの洋菓子店で購入したんだけど、例によってあのエルフに睨まれた。よっぽど人間が嫌いみたい。サーナちゃんにも冷たかった。サーナちゃんの魅力チートが効かないなんて。


「お主がサーナの知り合いとは知らなんだ」

「はあ」

よっぽどカステラが好きなんだね。もぐもぐと食べているのをあんずも興味津々に眺めているね。顎を撫でて上げると気持ちよさげだね。


切り裂きの小手+2-クリティカルが出やすい。植物系に効果がある。

STR+99



「よし。これで魔物退治の依頼をこなせるね」

「うん。緊張するけど頑張るよ」

「それならわしもたまには、依頼を出しておるから、気がむいたら受けてくれんかの?」

「分かりました。後で見ておきますね。マキちゃん、ギルド行こ」

「その前に行くとこあるよ」

「行くとこ?」

首をかしげるサーナちゃんを連れて行ったのはあの洋服屋だった。


「いらっしゃいませ!あ、マキ。そして、サーナちゃん、元気?おひさ!」

「はい、こんにちわ、エレナさん」

ぺこりと頭を下げるので、礼儀正しい子だと改めて思う。

「今日は、サーナちゃんの新しい服をお願いしたいんだ」

「え?え?今のままで充分だよ~」

「いや~、サーナちゃんになにかあったら、ロッカーさんぶちギレどからね。守りは固めて置かないとね」

「え?でも~」

尚も遠慮するのをエレナがおすすめの服を持ってくる。

「ほらほら、早く着ないとひんむいちゃうよ?」

エレナのその発言はどうにかならないのかな?


ひまわりの旅人服-かわいい女の子の魅力を引き出すよ。

DFF+31 SP+15


「えへへ。似合うかな?」

「うんうん、かわいいよ。ね、マキ?」

サーナちゃん用の装備を新たに購入して新たな冒険へ。ひまわり柄だから目立つような気もするよ。

スカートの、部分が折り畳めて、伸ばすとワンピになる。変わった服だね。チラリズムおじさんがいるので私は、女性用の短パンを購入する。これでよしと。



つづく


ガレフモキアは、興奮すると他のことは目に入らないらしいよ

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