のんびり依頼を.1
第一話、少しだけ加筆しました。
サーナちゃんのスキルに家事手伝いを追加しました!
「ご心配おかけしました!」
「おはよう。良かったね、うん」
朝、食堂の椅子に座るとサーナちゃんが朝食を運んで来たよ。にっこにこで朝から元気。もう、いいんだね。あんずも嬉しそうに、サーナちゃんの足にすりすりしている。
「えへへ。おはようあんず。心配かけた?かけちゃった?」
テーブルに朝食を置いた後、あんずを抱っこしていると、ロッカーさんがやってくる。
「サーナ、こっち手伝ってくれ」
「はーい!マキちゃん、また後でね」
「うん、また」
サーナちゃんが復活した途端、食堂は満席になっているなんて、さすが看板娘のスキルだね。これは、サーナちゃんを仲間に誘うのは止めといた方がいいかな。うん。それに、NPCを誘うのもどうなんだ。ゲーマーが見たら、マニアックなプレイをしていることになるのかな?まあ、いいや。師範が言っていた。世の中流れだと。上手く流れをつかめとか言っていたけどね。上手くいかないのが世の中だよ。
「………」
それにしても。泊まらずに食事だけ出来るとは言えこのサーナちゃん人気はなにか異常な気もする。
いや、もちろんサーナちゃんはかわいくて優しい女の子だけども。
ともかく一旦部屋に戻ると、先に洋服屋に行こうっと。
外に出ると今日も賑わってるな。みんな、他国から来て王都へ向かうのだという。いつか行ってみたいな。
商人や、旅人たちとすれ違いながら裏路地へ。そこには、猫たちが待っていて。
「にゃん」
「にゃにゃん」
あんずが、猫とふれ合うのを微笑ましく眺めていると離れたとこでこちらに視線をやるのは、洋菓子店のあのツンツンエルフだ。
しかし、猫たちを見て顔を綻ばせている。猫好き?
私がじっと見てるとこちらを見てムスッとして行ってしまった。なにあれ、態度わるーい。
「にゃん♪」
「にゃにゃにゃ?」
なに話してるの?なにやら猫たちがこちらを見ている。なにか訴えたいのかな?
「どした?」
しゃがんで猫たちを撫でているものの、なにか話したいのかな?
しかし、そこへ犬の散歩をしている人が来たので、猫たちはサッと屋根へ。それをきっかけに私もあんずとその場を去る。
「またね」
猫たちに手を振って行こうとすると、犬の散歩をしている身なりのいい服装の若者が舌打ちしたのだ。
猫たちが嫌いなのか、私にも睨みつけて来たので、こちらも冷たく見据えると視線を剃らして足早に立ち去る。なにあの、偉そうなの。この辺に貴族は住んでないよね。
「いらっしゃいませ!あ、お客様、ハシモト様、お洋服出来てますよ?」
「はい。後、マキでいいよ」
「そう?じゃあ私のこともエレナって呼んでね~」
「はい、エレナさん。それで、制服はどうかな?」
「エレナでいいよ。こっちこっち♪着てみて!着ないとひんむいちゃうよ」
なんで、こんなに急かすかな?試着室に入り馴染みの制服に着替える。あれ?デザインちょっと、オシャレになってる?
「ど、どうかな?」
着替えて見せると、エレナはうんうんと頷く。
「とっても似合ってるよ。」
深い赤のカラーから、深い緑色に変更されているよ。学校の制服いいのかな?まあ、生きていくためだし?
ブレザーの上着のポケットの意匠がなんか龍をデザインしたのに変更されてる。
「エレナ、これって」
「それは、ここ竜王国アスタレイクの意匠よ、かっこいいでしょ?」
「ま、まあ」
かわいいのが良かったなと思うんだけど。にこにこしてるから、言いづらいよ。水色のワイシャツも着心地もいいし、赤のリボンもオシャレ。スカートも綺麗に修繕されてる。
学生服+1(ブレザー)(深緑)魅力アップDFF+147
「凄い!おじさん受けすること間違いなし♪」
「私、おじさん好きに見えるの?」
「冗談だよー!」
そこへ、床がドドドと振動がする。
「地震?」
「違うよ~。たぶん地下に魔物がいるのかも」
そっか。エレナは冒険者だから、感が働くのかな。
「最近は、たまにギルドに行くと、地震の調査の依頼が多いみたいよ」
尻尾をパタパタ振っているし、いつもにこにこしてる。
私ももっと、エレナみたいに明るかったら、とっきやすかったかな。
ぼっちではなかったけれど、クラスで浮いていた感はあるかな。
「あ、負けておくよ!そのかわりにまた来てね~」
お代を払おうとしたら、少し負けてもらったよ。金貨も少しずつ貯まっているけれど嬉しい。
店の外に出て、さて一旦サーナちゃんの手も空いたかな。戻ろうとすると、いきなり手を掴まれた。
それは、ファンタジーでは定番のドワーフだった。えと、誰?手つなぎフェチの人?モジャモジャの顎髭にずんぐりむっくりな体型。正にドワーフだよ。
つづく
エレナはその、ひんむかないよ。
そして、エレナはマナの制服の可愛さに惚れて、こんな服を作ろうと考えているんだよ。




