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自由を満喫します!

「美味しい~~!!」

「喜んで下さって良かったですわ。ここのカフェ最近できたばかりなんですの」


夕方。

私は友人達に誘われて街にあるカフェでお茶をしていた。


(ああ…。本当に来て良かった!ケーキも美味しいし、珍しい隣国の紅茶も飲めて最高だわ!)


「あ、あの…誘っておいてなんですが、本当に良かったのですか?王子とお約束があったのでは……?」


友人の一人であるミレイ様が私に遠慮がちに尋ねてきた。

レオ様と同じく彼女も私を心配しているのかもしれない。


「大丈夫です。予定なんて全然ありませんでしたので」


明るく答える私に「そ、そうでしたのね…」と少しだけ気まずい雰囲気になる。


不味い…!!

私ユーリ様からぞんざいに扱われているように見えているかもしれない!

寧ろ周囲から空元気に見えてるかも!

そんなこと全然ないのに。


「で、でも私、今日皆さんに誘ってもらえて嬉しかったです。本当は私食べることが大好きだし、市政の街で買い物するのも好きで、可愛いカフェにも興味があった。だけど今まで勉強ばかりで。こうやって友人と遊びに行くことなんて初めてだったから、本当は憧れていたんですよ」


私は彼女達に自分の素直な気持ちを口にした。

嘘、偽りない本当の気持ち。

前世の記憶も合わせて私は青春を謳歌したことはない。

いつも家族のことばかりでて、今もユーリ様の婚約者として勉強ばかりの毎日だった。

だから、こうやって友人と学校帰りにより道してカフェで話したり、買い物することが何よりも新鮮で楽しかった。


「ハルカ様…」


ミレイ様は私の手をガシッと掴み、顔をぐいっと近づけて感極まったように言う。


「一緒にお茶したり、買い物に行きましょう!

私、毎日だって付き合います!」


「私、この近くに素敵なアクセサリー店を知ってますのよ!この後そこに行きましょう」

「私は美しい庭園を知っています。庭園にも行きましょう!きっと気に入りますわ!」


彼女達は口々にそう言う。

私の為にそこまでしてくれるなんて、本当に素敵な友人達だわ。


「ありがとうございます。是非お願いします」


胸に込み上げてくる嬉しさを感じて私は彼女達にお礼を伝えたのだった。


翌日の放課後。

私は廊下を歩いていた。


昨日はミレイ様とのお茶会は凄く楽しかったし、ユーリ様とアマリアに対して私から一切接点をしていない。

本当は影で二人がどうなっているのか見守りたいのだけど、万が一自分が気づかないところで何かしたら、それこそ私の計画は丸つぶれ。

ここは何もしないのが一番。


それに今私は青春を謳歌の真っ最中。

正直に言って凄く楽しい!

あとはユーリ様から婚約破棄をされれば完璧なのだけど。

一先ず今は……。


「今日はどのカフェに行こうかな。ミレイ様が教えてくた海辺のカフェも良いなぁ…」


頭の中はお茶とケーキで一杯だった。


突然、何かに腕を引っ張られて壁に身体を押し付けられた。

「!」

顔を上げると、壁に手を付き、私へと顔を近づけるユーリ様の姿があった。


「随分と楽しそうだね。きみは僕の婚約者だって自覚はあるのかな?」

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