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プレゼント

数分後。

たどり着いた先は小さなブティクショップだった。

見る限り平民、貴族達も出入りしている。

おそらくそれぞれに人気がある店なのだろう。

アマリアに連れられて店内に足を踏み入れた。


店内にはお洒落な服、ドレス、アクセサリーが所狭しと並んでいた。

私は近くに置いてあるアクセサリーの水色の美しい水晶のブレスレットを見ながら、値段を見て思わず呟いた。


「こんなに綺麗なのに凄く安いのね」

「この店は全部店主の手作りで、そのお陰で人件費、運ぶ手間のコストを無くして、原価の材料費だけで主に商売しているから安く売ることが出来ているんだよ」


「そうなのね」


私は思わず関心してしまう。

確かにそれならば原価と制作費しか掛からず、コストを最小限に押さえることが可能だろう。

前世ではそういう店は存在していたが、この世界でそういった店は珍しく感じる。


私は棚にある様々なアクセサリーに目を向ける。

水晶のブレスレットの他にも硝子細工の花の形をした髪飾り、ターコイズのピアス、ウサギの形をした綺麗な置物があった。

女性なら誰もが心躍る代物ばかりだ。


(アクセサリーはいつも侍女が選んだ物を付けているけど、たまには自分の好きな物を買って、身に付けたいな)


「あ、これ素敵!」


私は近くにあったユリの形をした花飾りを手に取る。

ガラス細工で出来た透明で美しいユリ。

シンプルで綺麗でいつでも眺めていたくなるほどの美しさを感じてしまう。

これならば学園内で付けても問題は無く、普段使いが出来て実に良い。


「これにするの?」

「ええ。一目惚れしちゃって」


「ふーん。そっか…」

アマリアはそう言って、私の耳にサクラ色の綺麗な石のピアスを私の耳に充てた。


「この髪飾りなら、こっちのピアスも似合うと思うよ」

「そ、そうかな……」


彼の顔がまじかに迫り、私は思わず顔を赤くして目を逸らした。


いつもの可憐で可愛いアマリアから綺麗で少しだけ意地悪な青年のアマリアの姿にいまだに慣れない。

早鐘のように打つ心臓の音を私は無視する。


そんな私の思いを知ってか知らずに彼はふっと笑った。

「やっぱり似合う」


ぼっと思わず赤くなる顔を誤魔化すように私は手にした髪飾りを持ってお会計に持って行こうとする。


「わ、私これ買って来る!」

「待て」


アマリアは私の手からひょいと持ち上げると、先に店の従業員の方へと歩き出した。

「私が持って行く。それにこれも払いたいから」


彼が手にしていたのは先程のサクラ色のピアスがあった。

止めようとする間もなく、彼はスマートに会計を済ませてしまう。


(女性の扱いに慣れている…)

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