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きみのため。

そう思い、私は顔をバッと上げてアマリアの腕を掴みながら必死で問う。


「ねぇ、人魚族の姫なら好きな人と添い遂げられないと身体が消滅しちゃうわよね!それは大丈夫なの!?」


「ええ。問題ないわ」


アマリアは私の顔を見て説明する。

「人魚族は確かに魔法で人の足を得る方法はある。魔法使いの秘薬によって。だけど今は魔法の秘薬も変わってきて、恋を成就させなくても身体が消滅することはなくなっているの」


「よ、良かったぁ~~~~」


今度こそ安心しきってしまった私はその場にへたり込んでしまった。

今まで彼女が消えないように私なりに頑張ってきた。

アマリアが生きてくれて幸せになってくれればそれで私は満足だった。


アマリアは消滅しない。


それだけで私が動いてきた意味が充分にあったといえた。


「何だか分かりませんが、大丈夫ですか?ハルカ」


手をさし伸ばすユーリ様に私は苦笑を浮かべながら「ええ」と答えた。


「さて、話は終わったようなので行きましょうかハルカ。お茶をしながら僕たちの今後の未来を語り合いましょう」


「何言ってるの。ハルカは私の妻となるのよ。人魚族のね。あなたみたいな執着王子なんてお断りだって言ったでしょう!」


「きみこそ、今後ハルカに近づかないでもらおうか。男性なら尚更だ」


アマリアとユーリ様の二人はまた言い合いを始めてしまった。


(今のうちに…)


私はそっと二人に気づかれず、その場から急いで逃げ出したのだった。


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