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嫉妬のさき。

セイラは自虐的に笑う。

「知ってた?彼、たまに私と一緒にいてもずっとあなたのことばかりなのよ。あなたは何が好きなのか、どんな花を好んでるのか、そればっかり。私にここまで言わせるなんて、あなたは酷い人だと思うわ」


「確かにそれは酷いと思う。だけど、それは私が言ったのではなくユーリ様よね。責任転換しては駄目よ。それはあなたの事情であって、アマリアさんは関係ないわよね」


私は彼女に対して真っ直ぐな目で告げる。

彼女が逃れようの無い程に。


「もう一度言うわ。こんなことやめて。あなたの行動は行き過ぎているわ」


「わかったわよ!やめればいいんでしょう!やめれば!!」


セイラは席を立ち上がると同時にテーブルをバン!!と強く叩いた。


「あなたのこと友達だと思っていたのに見損なったわ!あの平民に優しくして足元を救われないようにね」


捨て台詞を吐き、セイラはその場から去って行った。

私は彼女の後ろ姿を眺めてため息をつく。


あなたの人を陥れる嘘や噂話よりマシだと思うけどね…。


セイラはプライドが高いけれど、おそらくこれでアマリアへの噂話、嫌がらせなどは落ち着くだろう。

他の令嬢相手ならセイラはきっと引かない。

自分の我と間違った正義感を押し通すはずだ。

だけど王子の婚約者である私から注意を受けるならば話が別だ。


未来の王妃に目をつけられたと見なされ、彼女の立場が悪くなってしまう可能性がある。

だから大丈夫だろう。


「あとはアマリアの方ね…」


本当はすぐに彼女の元に行きたかった。

アマリアの傍に行って、すぐに元気づけたかったけれど今の私の立場はユーリ様の婚約者だ。

噂をそのままにし、のこのことアマリアの元に赴くと学園では私とアマリアの直接対決だと勘違いを産みかねない。

だからこそ噂話を先に何とかするしかなかった。


私は立ち上がり、その場から歩き出した。

私のやりたいことをする為に。

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