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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
護国の鬼も一刀壟断
98/110

005-04

「わけがないのは当然だからぁ、大手を振って正面突破なの、それがチートだも~

ん。魁こそチートをナメないでちょうだいよねっ、マジガチでぇ」


 dooは歩みを止めずにくるりとターン──魁へ訓誨(くんかい)の意味を込めて、ドビシッ

と指を差しつける。


「‥‥チートが、万事好都合になるかは、考え方次第ってかよ?」


「そう言うことなの」


「調子狂うんだよなぁ。一応dooから、罷りならんと嫌悪されちまう覚悟を決め

て、ブッチャケたってのに」


「ならワタシもブッチャケるけど~、どうせなら、鬼を酢に指して喰ってでも、生

きていく覚悟を決めちゃえばいいのにぃ」


「酢漬けにする程度じゃ、喰えそうにない連中だったけどな‥‥って言うか思い出

したぞ」


「またいきなりぃ。何よ一体~」


「人を指差す行為は、世界共通で侮辱の意味があるから絶対にダメって、オレに説

教タレたことあったよな?」


「今思い出すことなのそれぇ? 魁の方がヒドい戯れ言なんだけど~」


「ウルセ~っての。それをこっちに来た短い間に、二度もしてくれやがって。説得

力ないんだよな、全っ然っ」


 ともあれ魁も、右後方およそ四五度から、dooの横顔へ向けて指を差し返す。


「曖昧な記憶で思い出されてもねぇ、ワタシは記憶に御座いませんことよ~」


「ヒッデ~言いぐさだよなぁ、ったく」


「だってフツウに言っても、魁の記憶は留まりきらないヒドさなんだもん」


「悪かったなぁ、かもだけどさ‥‥」


「だからインパクトづけでやっているんだし、鬼は人ほど容易く死なないから、も

う魁から逃げ廻ってあげる必要もない~」


「‥‥いや必要はあるだろ? 一転して逆の意味で。鬼は、人の強さとなんか比較

にならないんだし」


「比べるまでもなく、思う存分やっちゃえばいいの。折角のチートを折角の鬼ども

相手に、コツコツ使い熟せるようにしちゃいなさいな」


「‥‥コツコツとか、容易く言ってくれるなっての」


「大事だもん、人族の社会へ戻りたいなら尚更だわ。人虎族や人狼族は鬼人を手こ

ずらせる強さだし。普段は温厚な人牛族だって、激怒れば、オーガも容易くフッ飛

ばしちゃうのよ」


 (おの)ずと、まだ実見していない獣人たちのイメージを膨らませて、魁は寒けを覚え

てしまう。


「まいるよなぁ。そんなのが、何で同じくくりの人族なんだか? 人種ってことに

なるわけだろ、こっちでは?」 


「魁は、加害者の権利とかクソ喰らえ。同族同士でも、敵わない強さに目を瞑るし

かないっていう、獣じみた世風を切望していたんじゃないかしらぁ?」

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