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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
護国の鬼も一刀壟断
95/110

005-01

 険阻(けんそ)な岩場が少なくない急角度の斜面を、アクティヴィティーでもクリアするよ

うな歓遊(かんゆう)ムードで下りきった二人は、荒磯を石でみっしりと埋め上げて歩き易くさ

れた海端(うみばた)を、さらにひたひたと進んで行く。


 警邏中の一小隊を、事もなく無力化できたにもかかわらず、ルンルン気味なdo

oに対して、魁の足どりにはうっすら警戒心が窺えた。


 外海へ向けて次第に低くなるクレーターウォールが、稜稜しく天然の防波堤をつ

くり、湾とまでは呼べない、広めの入り江を形成している景観を見やりながら行歩(こうほ)

する二人は、今のところ周辺からは、何者かの息差しさえ感じられてはいない。


 だのに、魁は、進む毎に見る見る警戒の色を濃くしていく。

 それを今ではdooが、半歩ほど先んじることで、すなすなと牽曳(けんえい)する格好にな

っている。


 二人がとりあえず目指しているのは、クレーターの底のほぼ中心地点。

 これまた大きめの岩が、自然に筋立(すじだ)って積み重なり、海へ一本突き出したところ

を整備して、大桟橋みたく設えたその根元となる所。


 そこに、町への入口もある。

 しかしながら、先ほど二人が瞰下(かんか)したように、町とは言っても、壊残(かいざん)していると

しか思えない掘っ建て小屋が、日照など関係なしにゴタゴタと建て込んでいるばか

り‥‥。


 クレーター内の海と陸地を確然と区切る海端の(つつみ)は、緩やかな孤を描く白線みた

いに延びている。

 その堤の上面がさらに砂利敷きで、道路としては歩き易いが、二人の姿を遮って

くれる物がない長長しい舞台も同然。

 背景となっている枯竭(こけつ)し果てた板塀からして、二人を目立たせる効果だけが抜群

だった。


 クレーターの底であるここについては、唯一ぬけられるメイン通りもあることな

どをdooがざっくり説明し終えているため、魁も不服を唱えることなく、戦戦兢

兢となりながら進み続けるしかない。


 そんな魁へ、途切らせることなく言葉をかけ続けるdooだった。


 ──「あの桟橋も、波が寄せ集めて一筋(ひとすじ)にできあがった岩群(いわむら)を、ちょうどいいか

ら陸揚げ桟橋として、ここみたく工事したんでしょうね」


「‥‥なるほどな‥‥それでも、結構な工事だったんじゃないか? 幅はさほどな

くも距離があるし、今のところ、ちゃんともしっかりもしてるしさ‥‥」


「だって、やったのは連れて来られた人族、特に人素族たちだもの。だから今でも

ちゃんと歩き易いぃ」


「‥‥じゃぁ、この町には、オレたちと見た目の変わらない人素族が住んでるわけ

か、大勢?」


「たぶんね~。大勢とまでは、言えないかもだけど」

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