004-26
「自分でもよくわからないけど、オレの真意が叶った結果がこの様となりゃ、ザマ
ァないくらいいい様だってのっ」
「確かにぃ。この状態なら、恐怖をタ~ップリ味わってもらえちゃいそうだし」
明王斬りを丁重に腰へと収めた魁は、オーガの首に跨ったままの状態で、オーガ
と横転げている老鬼女隊長へ諭告もする。
「わかってくれたか鬼ババ隊長? これまで長年、相手を見た目でナメ果ててきた
自業自縛の極みってヤツだ」
「ウンそう、お腹に溜めると悪相になるから、すっかり吐き出しちゃいなさい~」
そんなdooの嗾けからして、結構な違和感だけれども、魁は浮かべてしまって
いたであろう険相を和らげ、遠慮なく吐き出しきらさせてもらう。
「‥‥オレたち人素族に心底から怖じ畏まらない限り、そのまんまかもだからな。
罪ない忠順なオーガのためにも改心してくれ、さっくりサクサクとなっ」
老鬼女隊長の受け返答は、尚も頻き増す瞬きと、声なく訴える口元のみの引き攣
りだけ。
それでも、老鬼女隊長が声に出したい罵詈雑言と、改心などそうおいそれとはで
きないということも、瞭然と読み取れるため、魁は肩を竦めての呆れ様でdooを
促し、港町を目指して歩きだす。
それには、何か言いたげな心得顔のdooだけれども、置き去りにする老鬼女隊
長には、無言でバイバイ──。
dooは、魁の左斜め後ろの位置へスキップで着くと、魁にも声をかけることな
く、心愉しげについて行く。
旧ネア(港町)イメージイラスト




