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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
デア・エクス・マギア
93/117

004-25

 そう凄んでみた魁もまた、とりあえず明王斬りを抜いて、正眼にかまえてみただ

けでしかない。

 だのに、老鬼女隊長は即下、オーガともどもパタリと横倒(よこだお)れた。


 ──ところが、どちらも意識は失っておらず、一体何がどうなったのかわからな

いといった感じで、魁たちへ白黒させた目を見開くばかり。


「キャ~、凄いじゃないの魁っ」


「‥‥あぁ、オレもビックリだ‥‥」


「こんな具合になんて、魔述だとチョット手間がかかちゃうから、ワタシはまずや

らないけど、何を思って斬ったわけぇ、と言うか明王斬りを抜いたのよ?」


「‥‥さぁ? 別に何も、斬ろうなんてすら思ってない気がするし‥‥」


「チョットォ、しっかりしてよね。こんな霊妙不可思議なことほど、言語化が大事

なんだから~」


「でもなんか、ホント感覚的に、この鉄刀が動かせなくなったって言うか‥‥」


「ウンウン、それで?」


「その鬼ババとオーガにがっちりつながって、オレの力じゃなく支えられて宙に浮

いた瞬間があった気がする」


「フ~ン‥‥ほかには、何をカンジちゃったぁ?」


「目に見えないけど、切っ先から何かが出て行って戻って来たカンジ、一ピクもし

ない超高速でもって‥‥」


「それって、明王様だったり~? その鉄刀には明王が宿っていて、それが斬るっ

てことだったのよきっと」


「はぁ? 宿るとか言われても‥‥なんだかなぁ」


「それの銘に付けられている阿遮羅嚢他は、青黒い明王でも主尊(しゅそん)、お不動様のこと

だもん」


「‥‥不動明王が化現してるってか? この鉄刀は‥‥」


 明王斬りを眼差しそうになる魁だが、不遜となって目を潰されでもしたらしたら

──とビビって、とにかく今だけは直視などできやしない。


「そう言うことにしておきましょ、最高の箔付けになっちゃうからぁ」


「ありそうだから焦るよなぁ、こっちの世界だとマジガチで」


「魁の純然な願いを、不動明王が成就してくれただけじゃない? イマイチわから

ない内に気絶させたら、それこそ、そのリアルをリアリティーのない悪い夢だと片

づけられちゃうって、言ってたでしょ」


「そうだけどさ‥‥ガチかぁ、マジで悪い夢みたいなんだけど‥‥」


「要は、この鬼ババたちが、ワタシたちのヤバさを心底思い知らない限り、身動き

できないのかも~」


「口もアウアウすらできないみたいだから、声も出せないんだなきっと‥‥オレた

ちの完全勝利かこれ?」


「ま、そう言うことでいいんじゃなぁい? 先はまだまだ長いんだし~」


 dooが意外にも鷹揚(おうよう)で、魁の気持ちもたちどころに軽らかになる。

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