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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
デア・エクス・マギア
90/112

004-22

 いきなりそんなことをされた魁も、わけがわからないために、自然と左側を晒す

横向きになって、腰の明王斬りを、老鬼女隊長へ見せつける格好になる。


「うぅむ‥‥護身剣には心許なく、通り手形代わりと言ったところか。確かにリヴ

ィダスとの関係はありそうだが‥‥」


「でしょでしょ~?」dooはニヤリ度を抑えたほくそ笑み。


「ほんに、具足師にせよ魔術使いにせよ、招聘を受けるにしては、うぬら若すぎや

しないか?」


「求められたとおりに仕事をやりおおせることに、年齢なんて関係ないでしょ」


「‥‥年齢だけの話ではない。殊、うぬは全てがな」


「ワタシたちからすれば、あなたみたいな貴媼(きおう)が、沿岸警備に就いていることだっ

て疑問だわ~」


 元の世界でもオトナの癇に障るであろうdooの正論吐きに、意外にも、ムッと

顔ではなく、ニッタリとした笑みを浮かべる老鬼女隊長だった。


「そうか。うぬらは、人族でも人素族の常識だけで暮らせる安平な土地から、のん

このしゃあとやって来たと言うわけだな?」


「ウ~ン‥‥そこまで暢気(のんき)に、のらくらとは来ていないと思うんだけど」


「ならば、拙身(せっしん)には好都合――」


「ンン~? 何だって言うのよ一体」


 老鬼女隊長は右手を振り伸べ、ホブゴブリンたちへ号令を発する。


「いそうれホブどもっ、その不行儀(ふぎょうぎ)な娘はくれてやるから好きにせよ。具足師の方

は、我らが御国(みくに)に奉公してもらうとしよう」


「アラ、そうきちゃうわけ~?」


「何かと目障りなリヴィダスに見す見す渡しては、拙身の沽券(こけん)に関わるのでな」


「そ? ならワタシも、好きにやっちゃうまでなのっ」


 単にその言葉だけで、dooは何もしていないにもかかわらず、囲い込むための

配置を整えきる前に、ホブゴブリンたちは五匹同時に倒れ込み、ぐったりと動かな

くなってしまった。

 恰も瞬間的に意識を失い、全身から力がぬけたという感じの、一ヒネりなやられ

っぷり。


「チョッ、待てってdoo。何をやらかしたのか知らんけど、これでもう少し話が

できるようになったんだ、穏便に済ませる方向でガンバってくれよ」


 魁の口入れには、両手を大きく広げての呆れ様を見せるdooだが、顔つきは穏

然なままで、視線も老鬼女隊長からチラともはずさない。


「だから、至って穏やかに、手軽で便利な対処をしているんだけど~」


「そうだろうけどさ。感情も、情緒止まりじゃなく、情操までがありそうな相手に

は、いきなり倒すなんてダメだからな、人として絶対っ」


「エ~ッ。人としてとか、ズルすぎるぅ」

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