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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
デア・エクス・マギア
83/109

004-15

 ▶


 魁のまわり気は、完全な取り越し苦労に終わり、二人して難なく大陸へと渡り行

くことができた。


 しかしながら、道らしい道などはない。

 ただ地面が硬くて、丈高い草も生えることができないために歩き易い、というだ

けの理由で、うねうねと、岩場や雑木林や湿地を避け進んで行くしかなさそう。


 その殺風景さに魁は、dooの手前おくびには出せずとも、胸中では抗いようも

なく、げんなりとしてきてしまう。


 遥か彼方に、峭絶で忌忌(ゆゆ)しげな、いかにも鬼らしい印象しか懐けない山脈が、画

然と横たわっているのも望める。

 とにかくは、その麓まで広がっていることが明明白白な荒れ野には、真向かうこ

となく、dooが磯から崖岸に沿って東へと歩きだしたのには、内心ホッと胸を撫

で下ろした魁ではあった。


 けれどもdooから、目指す港町に着く前に、鬼族の警邏(けいら)隊と遭遇するかもしれ

ないと言われては、ぬるらか気味だった魁の態度も、一気にデフコン5から3へと

跳ね上がる。

 通常よりも、高度な防衛準備状態に入らざるを得ない。


「なぁdoo? 隠して愉しんだりせずに、最終目的地までどんな行程なのかは教

えといてくれよ」


「ダメ~。だって相手次第だから、どの段取りになるのかわからないんだもん。そ

れより何なの、その、あからさまな緊張度急上昇はぁ?」


「だって、警邏ってパトロールのことだろ。正式な手順を踏まずに鬼の領土へ侵入

して来たオレたちには、間違いなくヤバい相手じゃないかよ」


「ワタシを信じて任せておけば、全然大丈夫なんだけど~」


「‥‥いや、だから、相手次第で段取りが狂っちまうなら、大丈夫かもしれないだ

けで、全然大丈夫とまではいかないだろが」


「行く道自体は変わらないし、むしろ鉢合(はちあ)わせちゃった方が、手っとり早いもん」


「ったく、dooが愉しむための段取りかよっ。そんなの、それこそむしろ、手っ

とり早く済ませちまったらマズいってのっ」


「大陸が南へズレちゃったから、ここからじゃ窺い知れない、奥の方にある山脈を

覆った万年雪が、溶けだしちゃうかもでしょ?」


「ガチに? ‥‥で、どうなるんだよそれ?」


「鉄砲水や山津波のおそれがあって、それを早いトコ知らせてあげなくちゃ。そう

すれば、ワタシたちのあつかいも、悪くはならないんじゃないかしら~」


「‥‥その原因がオレたちだってことは厳秘だからなっ。鬼族との交渉事は全てd

ooに任せるけど、調子にノって絶対に口を滑らせるんじゃないぞ」


「どうでしょ? まぁその時はその時で、どうにでも言いのがれて見せるからぁ、

魁も絶対に白かすことなく、ワタシに口を合わせるようにねっ」

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