表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
デア・エクス・マギア
73/110

004-05

「その、一応、ってのが思いっきり引っかかるんだけどな」


「魔術が一つでも必ず成功させられるなら、もう魔術師だし。魔法まで使えれば、

とりあえず魔法使いを名乗れるわけだしぃ」


 野暮は承知ながらも異世界だろうが至極当然とばかりに、魁へ立てた人差し指を

振り振り、片笑みまで浮かべてdooは言い添えをする。


「‥‥一応の次はとりあえずかよ? 習得意欲なんか湧くかっての」


「だからいいの。魁は、ワタシに言うだけで済んじゃうことなんだし」


「だからそれがなぁ‥‥」


「だから何よ? 非常識に囚われすぎ~。ワタシだって、常識として許せなくなっ

ちゃうんだからぁ」


 dooのまたしてもの口車に、のせられかけたままではいたくはない魁ではある

ものの、四の五の言い続けても詮なきこと。ここらが引き時と、話頭を捻転(・・)

 

「‥‥にしてもさ、まず向かうのが魔族のトコじゃなく、鬼族のトコだってんだか

ら、間怠(まだる)さで気慰(きなぐさ)めにもなりゃしないよな。それをヒネくれてるって言うんなら、

モォ好きに言ってくれ」


 唇を尖らせてそっぽを向く魁に、dooは正面きって唇を返す。


「ホンット、離れている間に随分とヒネくれちゃったんだからぁ。魁に嫌がらせし

ていた連中も、今の魁と全く同じ心理だってことまで忘れているでしょ」


「‥‥フン。忘れたっての、そんなことは‥‥」


「最強無敵のチーターだったら、この世界でも、くだらないチョッカイをされ続け

るハメになるんじゃないの?」


「‥‥かもな。最強無敵相手に真っ向から正正堂堂挑んでくる奴なんて、そうはい

やしないし。素直に認めて受け容れる奴らも、往往にして利用価値の高さが目当て

だろうからな‥‥」


「でしょでしょ~?」


「‥‥オレも相手がdooだから、ヒネくれる程度で済んでるのかな? でも、エ

ゲツない嫌がらせまでは絶対にしないし、ヒネくれ方だって歪むまでじゃないと思

うしさ」


「嫌なモノは、意地でも嫌なだけなのよねぇ魁は。意地を曲げられないから、歪み

もしないわけ~」


「ったく。言い得て不妙(・・)ってんだ、そんなの‥‥」


「それに信頼関係っていうのは、お互いのバランスだもん。この世界に慣れていく

内にとれていくわよ、ワタシたちならちゃ~んとねっ」


「‥‥だといいけどなっ」


「無論でしょ、だからイチイチ焦らないの。焦りが焦りを呼んで頭の芯が真っ白け

だから、何でもシラけるしかなくなるんじゃない?」


 dooにまた、中心から離れてはいるが大きな図星をブチぬかれ、何事も大して

深くは考えられず、上っ面な言動をしているだけの自分に、ようやく気づく魁だっ

た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ