004-04
「答えになってないよなぁ、ったく‥‥ここまで走らされたのには、ホントの理由
がありそうな気もしてくるしさ」
「ウフ~」
「魔述も魔がつくくらいなんだ、魔力を費やすもんだから、必要量を温存するため
に、体力の方を使わざるを得なかったってわけとか?」
「まだヒネくれているの? 魁のその口ぶりは、純粋に、魔術や魔法が使えるよう
になりたかったと言うカンジじゃないわよねぇ」
「‥‥不純の何が悪いんだよ? ここは人が飛べもしない、純理に準則しちまって
る異世界なんだぞ」
「そんなに、何でもアリで常勝街道を闊歩する、強梁チーターになりたかったわけ
ぇ?」
図星を指されてはいないものの、あちこち掠められたと言うか、大小幾つもの図
星が放射線状に並んでいて、中心から遠くて小さい、自分でも意識していなかった
図星たちを貫かれまくった気がしてしまう魁は、そんな図星もあったんだなと、あ
らためて自覚させられた。
「‥‥オレはそこまでオメデタくないっての、ヒネくれてもいないしっ」
「そうかしら~? まぁ、オメデタくはないでしょうけどぉ」
「‥‥ただ、なんかdooにばっかチートが許されちまう世界ってのは、シラける
しかないだろ必然的にっ」
「そんなこと言われたって、ド~にもならないしぃ。魁にシラけられるとワタシも
シラけちゃうぅ、必然的にっ」
「何の天恵もなく、転移しただけで、元の世界と全く変わらないオレには、それす
ら許しちゃもらえない、滅多斬られレヴェルなわけかよ?」
「充分ヒネくれてる~。大体ワタシの魔述は、魔術の同音異義語にシャレてみたに
すぎないから、何でもアリだと思ったら大間違いぃ」
「わかってらそれは。駄ジャレだって気もしてたけどさ、まさかもまさかで、開い
た口がツッコみとこき下ろしで閊えちまって、ホント塞がらないよな‥‥」
「それに、この世界で魔力をもっているのは、魔族と魔族の血を引く者だけなの。
人族でも、魔人か魔獣との混血者か、その血族のみよ」
「‥‥まぁ、そうだよな本来は。ゲームで魔法が使えるキャラや職業を選んでプレ
イすると、MPがカウントされるだけのことでさ。異世界に来たからって、ただの
人間が、自然に魔力をもてるなんて道理はないもんな」
「そういうトコだけ物わかりいいのね~、ヤケに」
「非常識が許せないだけ~。かと言って、常識に囚われてもいやしないしっ」
「でもでも魔力がなくたって、魔術を学んで魔族と契約できちゃえば、魁だって、
魔法が使えるようにはなれるのよ一応」




