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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
デア・エクス・マギア
70/110

004-02

 浮かべてしまっていたムッと顔を、魁は神速(しんそく)雲散霧消(うんさんむしょう)させ、完全な受け流しを

完了するべく、話の仕切りなおしにもとりかかる。


「で、何くれとなく目についたんだから、数はいるはずだけど、この町の傭兵連中

は、一体何を相手に警戒してるんだよ?」


 魁が転じた話にも、dooは欣快の至りのまま歓笑(かんしょう)で受け答え。


「物品や腕の良い職人を奪おうと狙って来る敵勢(てきぜい)も、魔族や鬼族のはぐれ者たちよ

り、人族の盗賊や海賊を装った近隣国の軍兵が中心みたい」


「‥‥一筋縄ではいかないってことか、異だろうが世界ってのは‥‥」


「いざ襲撃を受けても、積み荷と乗客に損害を出すわけにいかない、運搬に(たずさ)わる

魔族や鬼族が、マジガチで応戦するんでしょうから、傭兵稼業と言っても、ここで

はほかより気楽なのかも~」


「ったく。気楽に言われようが傭兵は傭兵、命を売ってるヤバすぎ商売に変わりは

ないだろ」


「ウンウン。その認識は大事よねっ、忘れちゃダメだから絶対~」


 dooは魁へと言うより、自分へ再認識させるような口ぶり。ゆえに魁も聞き置

きに留めるまで。


「それはそうと、満潮までどれくらい待たなくちゃならないんだ? その前に、仕

事をしに行く人族なら、無一文でも船に乗せてくれるのか鬼族は?」


 魁は、東西へと視線をふり向けながら言う。


 潮位(ちょうい)が充分高くならなければ、こんな岸壁に繋船(けいせん)はムリ。

 近辺の海上にも、接岸せつがん待ちで留まる船の影は見当たらない。


 魁たちが立つ背後や横には、荷車と、人力で巻き上げる丸太を組んだ造りのクレ

ーン数台が放置されている。

 それらから、ここの文明レヴェルを推測すれば、潮の干満に合わせて精到(せいとう)に計算

された運航をしているとは、魁にはとても考えられなかった。


「そんなの待っていたら日が暮れちゃうぅ、今では船を出しているのも人族側だそ

うだし。鬼相手なら、力ずくで乗り込むこともできたでしょうけど~」


「‥‥まさか、泳ぐとか言わないよな? ここから、その鬼の大陸が見えないって

ことは、少なくとも、四キロは離れてると考えとくべきだろ?」


「ンン~、何を心配しているわけ? 魁はスイミングスクールにも通っていたし、

得意だったはずだけど、忘れちゃったの泳ぎ方?」


「泳ぎきれない距離じゃなくたって、異世界の海じゃ、どんな海獣がウジャラケて

いやがるかしれないってのっ」


「早くもナメだしてくれちゃているぅ。ワタシが、そんなムチャを言うわけがない

でしょ。第一ワタシは、泳ぎ方なんて知らないもん」


「じゃぁマジガチにどうすんだよ? 必死こいて町を駆けぬけて来た意味がないじ

ゃないかっ」

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