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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
ヴィヴィディ・ボディー・doo
66/70

003-20

 なので、魁は、喉まで出かかっていた言葉を呑み込むしかない。


「何? 言いたいこと言えばいいじゃないのよ」


「いや‥‥異世界に飛ばされると、単純で豪快になれるのがお約束だからさ‥‥」


「モォ~、そんな苦そうなお茶の(にご)し方、いつ憶えちゃったわけぇ?」


「‥‥まぁな。そもそも、何かしらの目的があって召喚された選ばれし者でなけり

ゃ、チート的パワーが付与されないのも、当然なんだし‥‥」


「だからもう、独りでムチャをしなくてもいいってことをわかってよ~]


 dooの言いぐさ自体は、確かにそのとおりだと思えるものの、全てはdooの

口車に乗ることなく、dooの魔述を利用し尽くせる卓識(たくしき)を、持ち合わせているか

の問題になりそうだとも魁は思う。


 手に余るに決まっているチカラを、doo自身が自分勝手に使うことには、抵抗

がありそうというだけでも、よしとすべきと、魁は胸算盤(むなそろばん)を弾いておくしかない。


「ま、わかろうとはしてるけどさ‥‥」


「ワタシは、魁がふりまわされないように、独りで(へこ)まなくても済むように、ワタ

シがバキバキやボキボキを担当しているだけなのっ」


「‥‥それはそれで、何ともなぁ‥‥」


「魁だって、こんな状況にしたのが、自分じゃなくワタシだから、とりあえずで、

この町を立ち去る覚悟が固まったんじゃない?」


「って言うか、オレならこんなとんでもない規模の破壊まではしないってのっ‥‥

あのネコ職人たちは、マジに無事なのかガチで?」


「もうこの世界は、人間が人間の皮を被っていない獣だから、半端でウザ面倒な配

慮も遠慮も思慮も憂慮もしなくて済んで、千喜万悦の歓天喜地じゃなかったの?」


「それとこれとは話が別だっ、人間の皮なんか被れない獣人たちには、何の恨みも

憎しみもないって。人面獣心じゃない、真っ当な人たちの方が多いだろうし」


「と言うかぁ、これくらいのことをしなかったら、魁がいつまでもウジけて、ここ

居座(いすわ)ろうとするからでしょっ」


 癇に障ってしまう魁は、癪に障らずにもいられない。

 結構本気で走っている真っ最中ということもあって、脇腹に、差し込みが入って

きそうな予感まで覚えてしまう。


「ウザッ‥‥そう言う話でもないだろが、ったく」


「まぁあの工房は、オーナーがあくどいから実質的半壊ってトコね。職人たちは、

商品ともども無事だから、マジで心配要らないわよ」


「‥‥そういうことまでわかるし、できるってのに、何でここまでせずに済む、オ

レの従わせ方法はわからないんだよっ?」

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