表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
ヴィヴィディ・ボディー・doo
65/70

003-19

 走りだしたdooを追い()がいつつ、魁はヤケに懐かしさを覚えてしまう‥‥。


 かつて、毎日バディーを組んでバトっていたネトゲの、リアルな3DCGによる

VR空間。

 先行しがちなdooに警戒を促しながら、その華奢な背中に妙な安心感をもらっ

ていたのは、今も魁には全く同じと思えてならない。


 現在のdooのやはり華奢な背中に向けても、魁は同じように呼びかける。


「‥‥もう、しっかり聞き入れるから話してくれよ、わかってること全部っ」


「全部ぅ? いいけど、しっかりなんて聞き入れられるのかしら~」


「嘘やはぐらかしはナシだからな。dooの口車は全パターン(おぼ)えてるから、スグ

気づくしっ」


 と、目下の魁では、dooへ警戒を促すどころか、自身の置かれた立場が、完全

に腑に落ちたことを伝える曲言になっていた。


「ウフッ。OuiOui~、魁ってばイチイチ(うい)んだからぁ」


「英語以外の言葉をブチ込むのも、はぐらかしパターンの一つだったよな。って言

うか異世界なんだ、どうせなら戯れ言は、こっちの言葉で吐きやがれってんだっ」


「それはチョットばかりウザそうね~。言葉の問題は、既に魔述で、支障のない程

度には解決しちゃってあるの、この世界向けに」


「‥‥ガチかよ、いつの間にっ?」


「戯れ言の部分だけを、さらに書き換えなくちゃならないし、吐いたあとから、イ

チイチ意味と可笑しさを説明するなんてことは、魁にだって興醒(きょうざ)めもいいトコにな

っちゃわなぁい?」


「‥‥て言うか、オレの戯れ言にまでマジな答えをするなっての。ここはdooの

ための異世界、この世界の主役クラス、ヒロインはdooなんだ」


「エ~ッ、何なのそれぇ」


「だからイチイチ気なんかつかうな。オレには精精、漫遊(まんゆう)のお供程度の温情でも、

かけてくれりゃ充分だって」


「わかってくれたわけじゃなくて、ただヒネくれてシラけただけなの~?」


 dooはチラと魁をふり返るも、走る速度は落とさない。


「‥‥だって、そう言うことだろが」


「どう言うこと? ここは、魁が現実逃避した妄想世界ってことじゃなかった?」


「‥‥それは、もうわかったって、違うことは」


「大体、どこだろうと、魁が主役クラスのヒーローになるかは魁次第でしょ?」


「だから‥‥そう言うことじゃないんだっての‥‥」


「なりたいのなら、ワタシを使ってなっちゃえばいいじゃないの。魔述が直接使え

るのと、ワタシが魁のためにしか使わないのと、一体何が違うわけ?」


「ったく‥‥」


 魁にはまるで違うものの、そのビミョ~ながら明確なまでの説明的反論をしだせ

ば、dooを納得させる前に息切れをしてしまいそう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ