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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
ヴィヴィディ・ボディー・doo
64/69

003-18

dooの(いた)く場違いな余裕に、今度はすくと(おど)り上がらされる魁だった。


「何ほざいてんだよっ。それより救助が先だろ、早く瓦礫(がれき)の山から引っ張り出さな

いと。今に火事が起こって、余計に犠牲者が増えちまうっ」


「そういう機転はよく利くし、根がやさしい善いコなのよねぇ魁は」


「な‥‥ってオイ! 自分でもやりすぎたからって、現実逃避してんなよっ」


「大丈夫だってば。誰も(かす)り傷一つしていないし、火災にもならないからぁ。少し

すれば、全員目覚めて動き出すわよ」


 これまた場違い甚だしくも、余裕に綽綽までつくdooの口ぶりに、魁は冷や水

を浴びたかのように思い醒まされた。

 場違いに感じることからして、思いきり心得違いをしていたのは自分の方ではな

いか? という発想の逆転までが起こって、魁は苦味走った表情にもなる。


「‥‥dooが全部、最初からそうなるようにやったってのか?」


「勿論そおよ~、全部魁のためにねっ。ワタシがいれば、鬼族も魔族も、心安らか

にメリメリのボキボキなんだから」


「嘘だろ? メリ、ボキだなんて‥‥」


「それも、魁はワタシに言うだけでいいの、わかってくれたかしらぁ?」


「わかるかよ! ‥‥これほどの責任、なすりつけられたって、オレはどうにもで

きやしないってのっ」


 ず怖ずと四顧しこする魁だった。


「なすりつけられやしないから、安全、安心、大丈夫~」


「こんなあり様だってのに、誰一人ケガしてないんだな? マジガチだよな?」


「当然でしょ。ワタシだって、心やさしい善いコだもん」


「あのなぁ‥‥」


「鬼族と魔族に近い町だからって、あることないことキナクサいネタを(でっ)ちあげて

は、ボロく儲けている一帯しかバキバキにしていないしぃ」


「なんか、わかりすぎて当惑してきた。転移パニックで、異世界モノのセオリーど

おりに思いあがっちまってたよな、ホント自己中に‥‥」


「でしょ。で、何が?」


「この町からしてマジガチに、差しあたりでも留まれるほど、安全でもなけりゃ安

心できるトコでもなかったのかよぉ」


「アレレ~? ホントにわかってくれちゃったカンジなんだけどぉ」


「あぁ、ホント悪かったって。‥‥とりあえず、ここは混乱に紛れて逃げとこう。

自分から殺されに名乗り出るほど、善いコじゃないってのオレは」


「無論よね。じゃ急ぎましょ。復興に向けて、特に器用でマメな人素族の出入りが

多くなるから、この町も本来の健全な活気をとり戻すんじゃないかしらぁ?」


「‥‥復興なんて、重みをつけて言うなっての‥‥」


「でも、そうなったあとでなら、住み着いてもいいかも~」

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