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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
ヴィヴィディ・ボディー・doo
62/66

003-16

「ワタシは、わかっていることを、魁が聞く順に答えているだけだし、その方が早

く落ち着くと思ったのに、勝手にネガティヴに考えちゃってぇ」


「悪かったな、ネガティヴ思考が基本なんでねっ‥‥」


「それ、進化心理学や行動生態学、ゲーム理論からの見地だと、確かに生き残りに

は強いけど、ポジティヴ思考にもきり替えられなくちゃ、長生きや繁栄なんてムリ

ムリのムリ~なんだからぁ」


「‥‥はん。こんな世界じゃ、最初からムリゲーだろが長生きなんて。何、繁栄と

か与太こいちまってるんだか? あ~恥ずっ」


「結局やっぱり大失敗よ。魁は、ワタシから離れちゃダメだったのっ」


「関係ないだろそんなこと。今、こんな、とんでもないトコにいるんだぞっ」


「でもその、とんでもないトコがいいんじゃなかったぁ?」


「ったく‥‥まぁなっ、もう人間が人間の皮を被ってない獣なのは、半端でウザ面

倒な配慮も遠慮も思慮も憂慮もしなくて済むから、千喜万悦(せんきばんえつ)歓天喜地(かんてんきち)ではあるけ

どさっ」


「ホラァ、でしょ~?」


「鬼や魔族までいるとなりゃ、千慮しようが一遇(いちぐう)の不慮でお陀仏なんだ。最悪から

考えないと、生き残れやしないってのっ」


「独りで半端に、人間の皮を被ったウザ面倒なケダモノたちを相手に、焦心苦慮(しょうしんくりょ)

続けてきたもんだから、魁は、ワタシすら信じられなくなっちゃっているのよ」


「‥‥‥‥」図星を突き破られて耳が痛すぎる魁に、返す言葉などありはしない。


「ワタシを守ろうなんて考えず、魁は魁らしくやればいいのっ。ワタシが千障万碍(せんしょうばんげ)

から守るんだから」


「‥‥いやはや。なんか、マジガチで言ってるぽくて、薄ら怖っ」


「マジガチだもん。なら、次は何をして見せちゃえばいいわけ? 信用するまでや

ってあげるの。言いなさいよ早く、ホラァ~」


 立ちはだかるように、下からムッと顔をヒネり上げてきたdooに、魁は足を止

めるしかなく、さらに無慮なdooの近すぎる顔から、一歩後退をも余儀なくされ

る。


「だから‥‥そんなに言うなら、鬼や魔族に勝てる自信の根拠を見せてくれって。

何がWizだよ、こんな半端な刀モドキ一本出されたって、信用できるもんか」


「ム~。それを借り受けるまでのワタシのホネおりを、早くも忘れちゃっているん

だからっ」


「結局dooは、わからなことはわからな~い、ムリなことはムリ~で片づけるし

さ、それを最悪の場面でやらかされたら、地獄もドン底。自分で自分の信用を、ポ

イ捨てしてるんだろがっ」


「モォ~やってやるぅ。ヤバすぎだから、町を出てからチョットずつ、見せようと

思っていたのにぃ」

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